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不妊治療の最前線-皮膚から精子を作り出す-


■不妊治療の新たな道

ある統計によると世界で不妊に悩む夫婦は全体の1割程度いると言われています。日本でも40万人以上が不妊に悩み治療を受けているとされています。

また昨今では男性の精子の減少や活力の低下なども指摘されるようになり、ますます大きな問題となりつつあります。


世界では不妊治療のため精子の研究が進められています。









■日本の不妊治療者数

平成14年の厚生労働科学研究費補助金厚生労働科学特別研究による『生殖補助医療技術に対する国民の意識に関する研究』のデータによるとこんな結果が出ています。

・不妊治療者数 466,900人
・人工授精 66,000人

現在はもっと多いと推測されますが、10年前でもこれだけの数の人々が不妊に悩み治療を受けていたようです。



■皮膚から精子を
2009年ごろニュースで話題となったのが「皮膚から精子を作りだす」という技術が成功したことです。


男はもういらなくなる?世界初の人工精子が幹細胞から作りだされる…イギリス

イギリスのニューキャッスル大学の研究で人間の幹細胞(男性の皮膚から採取)から精子を作りだすことに成功したのだそうです。

現在ではイギリスのみならずアメリカの研究機関なども積極的に乗り出しており、技術的にはさらに進んでいるようです。


実際に作り出された精子は普通と同様に頭と尾があり、元気に泳ぎ回るとか。受精させる能力も有しているとのことで理論上は普通の精子と変わらないのだそうです。



■人工精子の倫理的問題
不妊に悩む夫の腕から人工精子を作り出し妻の卵子に受精させる。これができたなら不妊治療にとって大きな前進と言えるでしょう。しかし事はそう簡単には行きません。



人工精子は理論上・わかっている範囲では普通の精子ですが、実際に受精させた場合どういったことが起きるかはまだわかっていません。
また死んだ人の皮膚からも精子を作り出すことができ、過去・現在の偉人や有名人の皮膚がもてはやされるようになってしまうかもしれません。

そして人工精子によって受精させ人を生み出すという行為がクローンの生成につながるという見方もあり、倫理上大きな問題を孕んでいます。


■人工精子の活用法
では人工精子はどのように不妊治療に役立つのでしょうか?

男性不妊の専門家である英シェフィールド大学のアレン・ペーシー博士はこう言います。

「それ(人工精子)は作品として非常に良いものであることは間違いない」

通常の精子には研究では説明ができない部分があるのだそうです。人工精子の作成・研究は非常に優れたものとしながらも、現段階では“作品”という見方をしているのです。

また、逆に通常精子と人工精子の研究を深めることで男性不妊治療の新たな道が見えるのではないかと考えているようです。

つまり、現段階では人工精子は“研究サンプル”というもののようです。



■女性の皮膚から卵子
男性の皮膚から人工精子を作り出すことに成功しましたが、別の研究チームでは女性の皮膚から人工卵子を作り出す研究が進められているのだそうです。

女性の不妊治療のための研究の一環と思われますが、一部では人工精子と人工卵子を組み合わせてクローンを生み出す研究が秘密裏に行われているのでは・・・なんて噂も。





現在なお進められている最先端の不妊治療研究。クローン問題やその他倫理的問題などもあり難しい面もありますが、子宝を願う夫婦にとっては最も進んで欲しい分野であることは間違いありません。




文・編集/麹町敏郎
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