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【メイド喫茶オーナー】バブルがよかったなんて!



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第207回

「ヒロNさんの若い頃って、バブルだったんですよねえ、いいなあ」
「またバブルになってもらえませんかねえ」
「バブルの頃ってうはうはだったんでしょ?」
たまに、30歳以下の子に、こんなことを言われる時がある。
日本がバブルだった頃、僕は30歳くらいだったかなあ。
あの頃を経験した者として、僕は、「バブルがよかった」なんて
絶対に言えない。
バブルがよかったなんて、それを知らない世代の全くの勘違いなのだ。
今日は、「女の子のそこのところ」とは、ちょっと違うけど、
年の終わりに、ちょっとそんなこと、そんなお話をしましょう。












■バブル経済とは何か?

そもそも、バブル経済とは何か、について、簡単に説明しましょう。
バブルとは、「金あまり」という状況。
世の中に、金が余っているので、皆、物を買う。
特に、高価な物を買おうとする現象。
高価なものと言えば、ブランド品とか宝石とか、高級な車とか、
もっと高価なものと言えば、不動産とか株とか、そういうものです。
特に、日本のバブルの場合は、この不動産と株の人気がスゴかった。
皆が、こぞってそれを買おうとするから、それらの値が上がる。
値が上がると、それを持っているヒトは、すぐに利益が出る。
極端な話、ひと月前に2000万円で買ったマンションが、
翌月になると4000万円になってしまう。
そんな感じだった。
まあ、タマゴが先かニワトリが先か、なんだけど、
そうなると、銀行も、儲かるものだから、不動産を持っていて、
さらに不動産やら株やらを買おうとする金持ち、資産持ち、企業などには、どんどん金を貸した。
すると、また、どんどん世の中にお金があふれてくる。
また、金あまりになる。
するとまた、不動産や株や、値上がりしそうな物の値が上がる。
というのが、バブル経済、ということ。
なにしろ、不動産など値上がりしすぎて、
「東京の山手線内の土地の総額が、アメリカ全土の土地の総額より
高い」なんて言われたのです。


■確かに給料は上がった

こうして、日本に、にわか金持ち、にわか金持ち企業が増え、
確かに、給料は上がった。就職も結構楽だった。
企業や資産家のふところが潤ったので、多少なりとも皆、
鷹揚になって、まあ、ちょっと気前よくなったから。
物も結構売れたし、多少の値上げなんか、そんなに気にしなかったからだ。
だから、給料の上がったけど、物の値段も上がった。
外食も、タクシーも、家賃も上がった。
今考えると、確かに給料も上がったけど、でもさあ、
そんなに、いい暮らしをしていたかなあ、というと疑問だ。
だって、なにしろ、物の値段も上がったからだ。
高給取りになって、贅沢をした気分になってはいたが、
それって、気分の問題だけで、実質的には、そんなに
贅沢はできてなかったんじゃないか、とそんな気がしてならないのだ。
もちろん、本当に、結構な金を稼げて、贅沢をしていた連中もいた。
それは、不動産と金融、証券会社なんかにいた連中だ。
バブルというと、いつもⅤが出てくる「マハラジャ」とか
「ジュリアナ」とかのワンレンボディコン、ジュリ扇とかだって、
はっきり言って、僕は行ったことないし、一部の業種のヒトタチが騒いでいただけ。というのが現実。
実際には、多くの勤め人は、仕事が多く、ものすごく働かされて、
まあ、金額的には、「いい給料」をもらえたけど、
その分、物価が高かったので、大した贅沢は出来なかったのが真相。

■バブルは今でも、多くの災いを日本にのこしている

それでも、就職が楽だっただけ、仕事があっただけ、いいじゃない。
今よりいいじゃない。という意見もあるでしょう。
確かに、そう言えないこともない。
でもね、バブル時代が、ユートピアのようにいい時代だった。
なんて、ゆめゆめ思ってはいけない。と思うよ。
バブルは、いつか弾ける。
ある意味、それはねずみ講みたいなもんだ。
あの時、不動産が値上がりしつづけると思って、
借金をしまくり、転がそう、楽に多くの富を稼ごう、
と思っていたヒトや企業の大部分は、突然、不動産価格が
反転した時点で、借金を返せなくなり、大変な苦境に陥った。
今でも、そういう負債に苦しんでいるヒトをボクはたくさん知っている。
さらに、バブル崩壊の反動で、日本経済は混乱し、
未だに、その影響で、日本経済は停滞し続けている。
さらに、ヒトビトの心にも大きな傷を残した。
つまり、「真面目に働いて、みみっちく貯めるのなんか
バカバカしい」という仕事に対する不信感が
植え付けられてしまった。
このことは、目に見えないけど、日本の社会に、かなり深刻な
悪影響を及ぼしている、とボクは思う。

■バブル後によくなったこと

バブルは、日本人、日本社会に、いろいろよくない影響を与えたが、
バブルが消えて、いいこともあった。
まず、このコラムの主旨に合う話としては、
女の子が、贅沢でなくなった、ということが挙げられる。
昔の女の子の態度を知る、僕なんかからみると、
今の女の子は天使だ。
そんなに贅沢なデートも望まないし、地に足が付いている子が多い。
「お前ら、若いんだからさ、もっといい飯食いたがってもいいんだよ」とか女の子たちに言っても、
「えええ?千円のランチって贅沢ですよお、すごくおいしいです」
なんて言ってくれると、それだけで、「おまえ、いい子だなあ」
(若いときに会いたかったなあ)とか思ってしまう。
プレゼントだって、ティファニーとか言う奴は少なくなったし、
よかったじゃないか、若い男子たちよ!
昔に較べりゃあ、全然お金をかけなくても、デートしてくれる子が増えている。むしろ、大部分の子がそうなのだ。
こんないい時代はない。

■さて、これから、「日本を取り戻そう」とか言ってるが

今、新しい政権では、バブル再来とは言わないまでも、
もう少し、世の中に、金を増やして、景気をよくする、
という経済政策を取ろう、という動きになっている。
まあ、今のみみっちさはやりすぎだから、
多少は、戻した方がいい、と僕も思うよ。
でもね、気をつけなされや、その増やした金が、本当に、
僕たち普通市民の給料や収入アップに結びつくかどうか、
ちょっと怪しいもんだし、その前に、物価だけ上がってしまって、
一部の企業、金持ちだけが儲かりましたとさ、ということに
ならないか、その辺のところは不透明。
気分だけ、儲かったような気分で、お金を出させられて、
気がつけば、ドツボになっている。
こんな顛末になってしまうかもしれないのだ。
今まで、「えええ?千円のランチ!すごおい!贅沢だねえ」
と微笑んでいた子が「なに?千円のランチ?バカにしてるの!」
という世の中に戻ってしまうかもしれないのだ。
とにかく、盲目的にバブルなんぞに憧れるのは、やめた方がいい。
僕たちは、いつまでも過去に憧れるだけではいけない。
もっと、新しい、理想に近づいた自分たちなりの未来を、
新たに作っていくつもりで生きていくべき。
僕も、そんなに立派なおっさんじゃないけどさ、
少なくとも、そこだけは、しっかりぶれないで生きていこうと思うよ。
また、彼女には、そういうスタンスをわかってくれる子を選びたいもんだ。
皆、がんばれ!賢く、賢明に、時には、戦略的に!
この世界はまだまだ不完全なんだけどさ。

ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書きました。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」電子出版にて発売中。




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