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【メイド喫茶オーナー】ATフィールドもほどほどに



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第209回

皆さん、あけましておめでとうございます。
お正月は、どんなふうに過ごしていますか?
彼女、彼氏もいなくて、寂しい年末年始。
どうして、自分は、うまく恋愛できないんだろう。
とか悩んでいるヒトもいるかもしれません。
今日は、特に、そんな悩みを持つヒトのために、
年の初めにあたって、真面目なお話をしましょう。
よかったら、この際、皆さんも一緒に考えてみませんか。









■ATフィールドとは

さて、大人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。
去年、「Q」が上映され、多くの皆さんが、劇場に足を運び、
「なんのこっちゃ?」という思いを抱かれたことと思います。
僕も、このコラムや、他のところで、このエヴァをネタに
いろいろなことを書かせていただきました。
このエヴァの中で出てくる「ATフィールド」っていうのが
あります。
この「ATフィールド」、簡単に言えば、バリア。
つまり、他の奴らが攻めてきた時に、
それをシャットアウトする壁みたいなものです。
で、この「ATフィールド」は、つまり、物理的なバリアという意味もあるけど、実は、心理的、心霊的な意味でも使われます。
つまり、なんか、他者からの心理的な干渉とか攻撃から、
自分の自我を守ろう、とする防御意識といったこと。
でね、僕は、かねてから、「恋愛」について、老若男女、
いろいろなヒトの悩みやら、どうしたら、恋愛がうまく行くのか、とか、
聞いてきたり、アドバイスしてきたんですが、
どうも、最近の恋愛障害に陥っているヒトの共通点として、
この「ATフィールドが過剰に作用してるんじゃないか」と
思えてきた訳です。


■「恋愛」とは「自我」を変化・拡大させるもの

「ATフィールド」は、自我を防衛するもの。
つまり、自分というものの存在があり、それに干渉、変化を
及ぼそうとするものを拒否、排除しようとするもの。
一方、恋愛というものは、ある意味、自我の変化なんですね。
つまり、自我の中に、他者の存在を採り込む。
恋愛の対象である他者を自分の心の中に受け容れる、という心の行動なんです。
ある意味、自分ひとりで生きてきたものを、恋愛対象である他者と依存しあう、というふうに変化させること。
人間というか、動物は、ある程度成熟し、大人になると、
そういうふうな「恋愛」というものを本能的に求めるようになる。
多くは、その対象は異性です。
簡単に言えば、男子は女子を、女子は男子を、その対象にして、
一緒に過ごしたい、とか、共感を共有したい、と焦がれるようになる、という訳。
しかし、それは、さっきも言ったように、自分の自我を変化させて、
他者を受け容れる、自分を変貌させる、ということをも意味する。
すると、そこに、「ATフィールド」が働く。
「自我を変化させたくない」「侵入者を排除したい」
人間は、多かれ少なかれ、その葛藤を抱くことになる。
普通は、「恋愛」に対するバイアスの方が勝って、
「ATフィールド」を打ち破り、「自我」は他者、つまり、
恋人を受け容れることになるのですが、最近は、この「ATフィールド」が強固すぎて、いつまでたっても、「自我」を変貌することができないヒトが増えているように思います。
それで、「恋愛障害」みたいな症状が出てくる。


■ATフィールドの過剰反応はいろいろ弊害がある

つまり、異性を異常に不潔がったり、邪悪なものだと、決めつけたり、
逆に、自分の存在を異常に卑下してみたり、といった言動です。
ATフィールドの発動、自己防衛行為、と言ってもいい、
この反応は、ある程度、自我を守るためには必要なことですが、
これが強固すぎると、やはり、いろいろな障害がでてくる。
恋愛に限らず、例えば、親からの独立、巣立ちの時期に、
家庭内暴力に走ったり、ひきこもりになったりする、というヒトがいますが、
これも、自我を変化させ、親の庇護の元から世間に出ていくべき時期、つまり、自我を拡大して、他者と交流していくべきなのに、
その自我の変化に対する防衛本能が起こってしまって、
つまり、ATフィールドが過剰に反応してしまって、
暴走状態になってしまう、という現象。
こういう過剰反応を抑えて、なんとか、乗り切り、
自我をより拡大、成長させていかなければ、
新しい局面は開けない。


■どうやって乗り切るか

ATフィールドの過剰反応をどうしたら抑えることができるのか?
これは、なかなか難しい問題なのですが、僕はこう考えます。
それはね、「自分を過大に、重要に、考えないようにする」ということ。
ATフィールドが過剰に反応してしまうヒトの共通点としては、
「自分の存在を過大に評価しすぎる」ということがあります。
つまり、自分を大事にしすぎるのです。
もちろん、ひとりひとりにとって、「自分」はかけがえのないものです。しかし、その意識に凝り固まりすぎると、世間や異性とは、
うまく対応できなくなる。
「自分はかけがえのないもの」なのに、世間はちゃんと扱ってくれない。とか、
異性はそれを認めてくれない、とかいう不満や不安が増大してしまう。
そこで、世間や異性を拒否する。もしくは、自分を激しく否定しまう、なんてことになってしまうのです。
だから、最初っから、「自分なんてたいした人間じゃない」
「自分はそんなに立派じゃない」という意識を持つようにする。
すると、自分、自我を必死に守ろうとするATフィールドの発動は、
かなり抑えられるようになるでしょう。

新年にあたり、ちょっと堅い話をしてしまいましたが、
たまには、こんなことを考えてみるのもいいんじゃないですか?
では、本年もよろしくお願いします!






ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、エッセイ「女の子の取扱い説明書」で作家デビュー。主な著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「メイド喫茶元オーナーが教える女の子の取り扱い講座」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」「僕らの町は」「きょうこさんのブス」「哲人探偵 草倉哲二」「哲人探偵 草倉哲二2ドロシー危機一髪」「犬たちの生活」など発売中。

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