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【メイド喫茶オーナー】会いに行けるけどお触りは有料なのだ



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第204回

この前、ネットを見ていたら、「大島優子握手事件」というのを見つけた。
「会いにいけるアイドル」として全盛を極めた感があるAKBの
センター・大島優子が、握手会の後、ちょっとしたコネがあるファンと、
公式ではなく握手してしまい、それがバレて、
「俺たちが高い金を払って、握手の権利を買っているというのに、
ただで握手するとはけしからん!」
と物議を醸した、とかいうお話。
ほお、面白い(湯川教授風に)。
AKBもう落ち目だよ、という意見も多々あるけど、
今日は、そんなこんなのお話。










■ある条件さえ満たせば「会える」のだ

AKBは、「会いに行けるアイドル」なんだそうです。
そこで、ブレイクした後でも、「握手会」なるものを続けている。
「握手会」に参加するためには、「握手券」というものが必要であり、
それは、初回限定発売のCDについていたり、
まあ、その他、いろいろ入手ルートがあるみたい。
多分、「売り買い」なんかもされているんでしょうね。
AKBの場合、握手券一枚につき、5~8秒、メンバーの一人と
握手して、ちょっと挨拶程度の会話ができるらしい。
まあ、AKBファンにとっては、うれしいんでしょうねえ。
それで、「会いに行けるアイドル」って訳です。
しかし、そう言われると、今も昔もアイドルとか有名人って、
そんなに「会えなかった」かなあ、
というとそうでもなかったような気がする。
別に、「会いに行ける」のはAKBだけじゃないような気がする。
空港に行けば、ジョニー=デップだって、握手してくれるし、
サインもしてくれてるような気が。
まあ、いいや。
とにかく、AKBの場合は、「握手券さえ手に入れれば」
(つまり、金さえ払えば)
「いつも応援してくれて、ありがとう!がんばりまああす」
とか言ってくれて、握手をしてくれること決定なのだ。
たとえ、それが、どんなキモメンでも。
それがつまり「会いにいけるアイドル」ということらしい。
このシステム、結構当たって、おかげで、AKBのCDは
メチャクチャ売れて、売り上げ新記録達成!ということになり、
今や、このシステムは、AKBだけの専売特許ではなく、
まあ、どのアイドルも、アイドルじゃないヒトも、
これを採り入れておる。


■「恋愛禁止」

さて、そして、やや食傷気味のAKBなんですが、
最近は、「スキャンダル発覚でAKB脱退」とかいう記事の方が多い。
しかし、僕が、個人的に解せないのは、
なぜ「AKBは恋愛禁止」なんだろうか?ということなのです。
年頃の女の子たちの巨大集団。
当然、恋愛とかなんとかあるに決まってるし、
それが「AKBだから恋愛しちゃいけない」なんて、
昔の廓じゃあるまいし、とか、それって、基本的人権の侵害で、
国会で問題になる案件ではないのだろうか?とか、考えてしまうような、
非人道的なルールなような気がする。
海外では、ジャスティン=ビーバーだって、
他のティーンアイドルだって、
「あたし、このヒトとラブラブでえす」とか言っちゃってて、
それを誰も問題にしたりしないではありませんか?
え?日本は違う?って?
ま、そうなのかもしれないけど。


■「恋愛禁止」を深掘りして考える

なぜ、「AKBは恋愛禁止なのか」
それは、ファンが離れるから。なんでしょう。
なんで、メンバーが恋愛したらファンが離れるのか。
それは、ファンにとって、AKBの子は「擬似恋人」あるいは、
「恋人になれる可能性がある」から、ということだから。だから。
しかし、いくら、金を積んで、握手券を手に入れたからと言って、
推しメンが個人的につき合ってくれる訳もなく。
それは、ただの永遠の片思い。なんではないか、と言ったら、
実も蓋もないか。
逆も言える。
つまり、「恋愛OK」ということにしちゃうと、ファンの男子が、
「オレも恋人になれるかもしれない」
「いや、彼女は、オレのこと、絶対に好きなはずだ」
とか思いこむヒトがものすごく出てきて、
収集がつかなくなるってこと。
だから、「恋愛禁止」にしとけば、「まあ、仕方ないさ」と諦めてくれる。
そういうことで、諦めているのに、陰で、男子と付き合っているなんて、
裏切りだあ!許せん!とかいうことになるのでしょうなあ。
まあ、どっちでもいいけどさ。
自分が彼氏になれないなら、他の男も近づいちゃダメ!
って、ファンとは傲慢なのか、哀しい存在なのか。
まあ、多分、後者のような気がするけど。
とは、言いつつも、そろそろAKBも斜陽だなあ。
次はどんな手を使って「純情な子供タチ」を弄ぶのだろうか?
秋元さんは。
悪いヒト。悪いヒトだなあ。

ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書きました。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」電子出版にて発売中。




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