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大人のおもちゃ学~大正・昭和初期編~



●大正・昭和初期は大人のおもちゃ受難の時代
自分で区切っておいてなんだが、実は“大正~昭和初期”というのは『大人のおもちゃ』にとって受難の時代だ。
江戸時代のおおらかな日本の性風俗は、開国後に西洋諸国から批判を受けることになる。
そのため、新政府は躍起になって取り締まったことは、『明治時代編』でもご紹介した。
最初のうち、そんな政府を庶民は嘲笑していたが、大正に入る頃にはだいぶ意識改革が進んだ。
ぶっちゃけ、「昨日の夜はカァチャンと3発もやっちまったよ、ガハハハッ!」なんてことを人前で言うのは、“下品なこと”として嫌われるようになったのだ。









●女性は性に関心を持っちゃダメ!?
さらに、女性に対する締め付けは厳しく、性関連に興味を持つことさえ「はしたない」という雰囲気になってしまったのだ。
『江戸時代編』でも触れたが、それまでの日本では『大人のおもちゃ』は女性がオナニーやレズプレイで使用するために購入することも多かった。
しかし、西洋式モラルが浸透したことにより、女性が性に関心を持つことがはばかられるようになった。
さらに、西洋式モラルはキリスト教がベースになっているため、“同性愛行為”に対しても否定的な雰囲気になる。
その結果、『大人のおもちゃ』とは“男性が女性に対して使うもの”という枠ができてしまったのだ。



●締め付けの反動!? エログロナンセンスが大流行!
しかし、性に対する締め付けが強まると、その反動がくるのは今も昔も変わらない。
大正時代の後半頃からは『エログロナンセンス』と呼ばれる風潮が流行り出す。
この際に文学界は江戸川乱歩や谷崎潤一郎に代表される、エロスをふんだんに盛り込んだ猟奇趣味が台頭するのだが、何故か当のエロはナンセンス--つまり、お笑いに走ってしまう。
そのため、この当時に制作された『大人のおもちゃ』は実用性の低い、今でいう『ジョーク・グッズ』が大半を占めることになる。
その代表的なものが上記のような人形の置物だ。
一見すると普通の人形だが、下から見るとリアルな性器があったり、結合中だったりするのだ。

ただし、こうした隠し細工が流行った理由には、遊び心の他に政府の取り締まりから逃れるためという一面もあったようだ。
今の我々から見るとジョークグッズにしか見えないが、かつて縁起物や魔除けとして堂々と男性器や女性器を模した置物を飾っていた頃に比べたら、淫靡になったと言えるだろう。

文/月夜




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