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ノーブラ&ノーパンはもう古い!? アメリカ最新下着事情



かつて筆者はアメリカ留学経験を持つ知人から、「アメリカではノーブラ・ノーパンは珍しくない」と聞かされ、「さすが、アメリカ! 進んでいる!」と感心させられたものだ。
しかし、最近ではだいぶ事情が違ってきているようだ。
そこで今回はアメリカの下着事情に迫ってみた!

●70~80年代のアメリカはノーブラ&ノーパン天国!
確かに70年代から80年代にかけてのアメリカでは、ノーブラ&ノーパン率が高かったらしい。
その理由を下記に書き出していこう。

1、コルセットやブラジャーなどの締め付けを、多くの女性が不快に感じていた。
2、男女同権意識が高まり、「女性だけが窮屈な思いをするのおかしい」という流れができた。
3、アメリカを代表するフロリダなどの大都市の気候が温暖だった。
(日本でも夏場はブラジャーを「暑苦しい」とうったえる女性が多いが、アメリカでも同じだったようだ)



こうした理由から、まず50年代頃に「コルセット排斥」の動きがおこり、続いて60年代に「ブラジャー排斥」の動きがおこった。
さらに、なぜか70年代頃からはパンティまでが排斥され、その結果、下着をつけない女性が急増したのだそうだ。
そうして、迎えた80年代はノーブラ&ノーパン天国だったというわけである。








●90年代から再び下着にスポットが!
しかし、90年代に入ると、再び下着の機能が見直され始める。
実際問題としてアメリカ人は胸の大きい人が多いから、固定せずにブラブラさせていたら、日常生活では邪魔だろう。
また、大きいだけに重力に負けてタレたり、型崩れもすごそうだ。
さらに、ノーブラだと乳首が衣服にこすれて痛いという話も聞く。
こうした実用・美容の両面から、女性たちがブラジャーを着けることを選んだのは当然の成り行きだろう。
だから、現在、アメリカでノーブラでいる人たちは、70~80年代に青春を送った人か、すでに美容にも流行にも関心を失った高齢者ばかりなのだそうだ。
まぁ、ようするに、おばちゃんがおばあちゃんというわけで、特殊嗜好の人以外はあまり嬉しく状況なのだ。



●乳首ぽっちりはセクシー!?
ただし、若者たちでも、あまりガッチリ締め付けるタイプのブラジャーは好まないそうだ。
そのため、日本のブラジャーとは違い、ひじょうにゆったりしていて、かつ、布もTシャツ生地ぐらい薄いものが多いのだとか。
また、アメリカでは服越しに乳首がポッチリと浮かび上がることが、“セクシー”“キュート”と考えられている。
だから、隠すための機能がないどころか、わざわざ乳首を浮かび上がらせるための『つけ乳首』なる商品まであるぐらいなのだ。

そのため、日本人の目にはブラジャーをしていないように写り、「ノーブラだ!」と勘違いする人も多いのだそうだ。
かつて、「ノーブラ&ノーパン天国のアメリカ」に胸をときめかしていた日本男児にとっては、なんとも寂しい話である。

文/月夜
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