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桜開花記念! 花にまつわるエロい話



3月21日に全国のトップを切って、高知県でソメイヨシノが開花した。
これから、続々と続くであろう桜の開花情報を、楽しみにしている方も多いだろう。
そこで今回は『花』にまつわるエロい話しをご紹介していこう。

●桜の語源、木花咲耶姫をめぐる物語
最初はエロ度低めから。「桜」の語源である『木花咲耶姫【このはなさくやひめ】』の逸話をご紹介しよう。
天津神ニニギは大山積神【おおやままつみ】から、姉の石長比売【いわながひめ】と妹の木花咲耶姫を差し出される。
しかし、ニニギは醜い石長比売を嫌って追い返し、木花咲耶姫だけと結婚する。
実は石長比売には「岩のような永遠の命」、木花咲耶姫には「木の花のような繁栄」という効力があったのだ。
それなのに、ニニギは木花咲耶姫だけを妻としたため、その命は「木の花のようにはかなく」なってしまったのだそうだ。
――ここまでは、ほとんどの方がご存じだろう。
だが、この話には続きがある。それを以下でご紹介しよう。










●一発的中! 初夜での妊娠で不倫疑惑
木花咲耶姫は一夜を共にしただけで身篭るのだが、他の神が「一回SEXしただけで妊娠するわけない」と言い出し、ニニギも不貞を疑い彼女を責める。
すると、木花咲耶姫は「自分が身篭ったのが天津神の子なら、何があっても無事に産めるはず」と言い、産屋に火を放つように告げる。
そうして、木花咲耶姫は火の中で無事に3柱を産み落とし身の潔白を証明した。

ちなみに、このニニギという神は我々日本人のルーツとされている。
まぁ、このロクデナシが祖先なら、今の日本人がふがいなくてもしかたないだろう。

●梅=色事!? 中国古典エロ小説『金瓶梅』
『金瓶梅』は中国の明代に書かれた長編小説である。
タイトルの『金瓶梅』は登場する3人の女性、『潘金蓮』『李瓶児』『龐春梅』の名前から一字を取ってつけられたのだが、一説によると「金(かね)」「酒」「色事」を意味するらしい。
さて、この小説の主人公・西門慶もニニギに負けない最低な男で、よくできた正妻とさらに3人の妻がいるにも関わらず、人妻であった潘金蓮と密通して、その旦那を殺害してしまう。
そうして、金蓮を第5夫人にし、さらには隣家に住む未亡人・李瓶児を第6夫人に迎え入れる。



さらに、女中の龐春梅をはじめとする女中、使用人の妻、芸者、果ては美少年までを相手に情欲の限りを尽くすのだ。
その性描写の赤裸々さは現在でも十分に、エロ小説として通用する。
美しい梅の花を眺めつつ『金瓶梅』を読むというのも、趣【おもむき】があっていいのではないだろうか?

●魅惑のピンク! SEXシンボル『桃』
3月3日にアップした『ひな祭り』関連の記事でも紹介したが、中国では実の形が似ているとされ、『桃』は『女性器』のシンボルになっている。
また、木へんに兆(※たくさんという意味)と書くことでもわかるように、『桃』という漢字には「たくさんの実をつける」=「多産」という意味があるそうだ。
上記のような理由から、かつて中国では女性から男性に桃を贈ることは、「子作りしましょうよ」という意味だったそうだ。
桃に含まれるクエン酸やリンゴ酸には疲労回復の効果があるそうだから、実に理にかなった風習といえよう。
なのに、廃れてしまったことは、実に残念である。

文/月夜
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