・「ライオンを殺した歯科医」に変身!?

現在、あるハロウィン衣装を巡って議論が巻き起こっている。それが……「ライオンを殺した歯科医のハロウィン衣装(Lion Killer Dentist Halloween Costum)」。誰がこの衣装の “元ネタ” かは一目瞭然。そう、あのライオン “セシル” を殺したアメリカ人歯科医ウォルター・パルマー氏である。

・野生動物のために寄付も出来る

血まみれの白衣に、頭だけのライオンのヌイグルミ、血まみれの手袋……と、なかなかパンチの効いたジョークだ。販売元である Costumeish.com は、販売に踏み切った経緯を「リクエストが殺到したから」と語っている。また販売当初、「価格の15%は、アフリカ野生動物基金に寄付される」とも発表されていた。

・「悪趣味!」「恥を知れ」と非難の声が多数

さて、この衣装が発表されるや否や、多くのメディアに取り上げられ、ネット上でも様々な意見が飛び交った。どうやら批判が多いようだが、その一部を見てみよう。

「信じられない!」
「悪趣味!」
「恥を知れ」
「これがOKなら、人間の頭をぶら下げた、テロリストの格好だって OK だよね」
「別にいいんじゃない」
「最高だ!」
「私なら、ライオンの衣装を着て、歯科医の頭をぶら下げるけどな」
「とっても悪趣味だけど、ビジネスに関してはイイ嗅覚してるね」
「10月が楽しみだ」
「このコスチュームを買って、価格の15%分寄付するよりも、何も買わずに全額寄付した方がいいのでは?」

・販売元「なぜ大騒ぎに発展しているのか? ただの衣装だ」

そんな騒ぎに対して、Costumeish.com は Facebook にて以下のようにコメントしている。

「なぜこのような大騒ぎに発展しているのか、理解出来ません。(略)動物を傷つける行為は私たちも反対です。けれども、これはただの衣装です。セシルの悲劇を伝え続けることができるなら、本望ですらあります。また私たちは、みなさんが日々食べる牛や鶏の衣装だって取り扱っていますよ」

・価格、そして寄付額の変更

そして話題となったことで店側は、発売当初は 59.99ドル(約7300円)だった衣装価格を、99.99ドル(約1万2000円)にまで値上げ。その後、止まない批判に対応するために、「15%寄付」を「全額寄付」と改めたのだった。

8月28日の時点で、すでに100着が売れているこの衣装。ハロウィンまでまだ日にちが残されているが、人々の気持ちはどのように変化していくのだろう?

参照元:Costumeish.comFacebookCOSMOPOLITANMashableMail Online(英語)