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高齢者ストーカー 前年比1.4倍増?!
2013/01/07(月) 14:00:00 | カテゴリ:マイノリティー
犯罪白書によれば、ストーカー事件は、
年々、増加しているようです。
一昨年、2011年(平成23年)の、
ストーカーの認知件数は、
1万4618件でした。
ところが、その中で、検挙に至ったのは、
わずか205件だったとか・・・。
また、昨年末には、
前年同期比に比べて、37.6%増、
約1.4倍に増加したそうです。
また、60代以上のストーカーも、
6年前に比べて、約4倍に増えているのだとか・・・。
以前、>『捕まえたら94歳?!~高齢者盗6割が万引き~』
という記事を書きましたが、
高齢者による犯罪は、増えているようです。
そこで今回は、
『高齢者ストーカー』についてです。
関連記事
犯罪白書(平成23年版) 高齢者ストーカー 捕まえたら94歳?!~高齢者盗6割が万引き~(きゃらめる民族) 自殺・孤独死その後~不動産の事故物件~(D2ちゃんねる) 便利屋おばあちゃん?!~女性だけの便利屋~(きゃらめる民族)
高齢者の刑法犯は、増加傾向にある?!
警察庁の発表によれば、
2011年(平成23年)のストカーの認知件数は、1万4618件。
その内訳は、男性ストーカーが1万2504人、女性ストーカーが1484人、
性別不明が630人だった。
年代別では、30代が圧倒的に多いが、
6年前の同様の調査に比べて、60代以上が4倍に増えているらしい。
ケース1・・・離婚した元夫の自宅周辺をウロつく女?!
60代のA男さんは、離婚した元妻(60代)からストーカーされていた。
Aさんの自宅周辺を、ウロつく元妻のB子。
離婚するまでの2人の婚姻期間は、10年だった。
ある日、A男さんの家のポストには、こんな手紙が入っていたという。
『自分たちばかり、幸せそうでいいわね』
A男さんは、
『今度やったら、警察に通報する』
とB子に言い、彼女は渋々、示談に応じた。
その後、ストーカー行為は無くなったという。
ケース2・・・自分が気に入った女性に、生タマゴをブツける男?!
60代の女性C子さんは、3か月前から、
ストーカーに悩まされている。
そこでC子さんは、探偵を雇った。
探偵が張り込みをしていると、D男(60代)が現れた。
C子さんに生タマゴをブツけて、逃げようとするD男。
C子さんや、彼女の周囲の人が、
それまで5回程度、同じような被害を受けたという。
現場から逃げようとするD男を、
数人がかりで取り押さえようとする、数人の探偵・・・。
『おい!何でこんな事するんだ』
マンションの廊下に、男たちの怒声が響き渡る。
やがて、警察官が駆けつけて、D男は引き渡された。
それでも、往生際の悪いD男は、
『これから、職安(ハローワーク)に行かないといけない。
(警察には)行きませんよ!』
などと、ワケの分からない事を、警察官に向かって言っている。
警察官と押し問答の末、D男は連行された。
近所に住むC子さんに、一方的に好意を持ったD男は、
彼女の気をひきたくて、犯行に及んだらしい。
【自宅のポストにエロ本が?!】
見た目が、スケベそうな人だったから・・・
ケース3・・・エロ本を贈る男?!
60代のE子さんは、自宅のポストにアダルト雑誌(エロ本)を、投かんされた。
それも、1度や2度ではない。
相手は、80代のF男だ。
E子さんが勤めていた喫茶店で、常連客だったF男は、
彼女に、一方的に好意を持ったという。
理由を聞くと、F男は答えた。
『1日おきに、(喫茶店に)勤務している人だった。
キレイだし、しゃべりが派手な感じだった。
(エロ本を贈った理由は、E子さんの)見た目が、スケベそうな人だったから・・・』
F男は、警察に逮捕された。
F男には、妻がいるという。
『悪いと思ってますよ。今は、反省してる』
穏やかな口調で、F男はそう話した。
ケース4・・・お墓の掃除をする女
80代のG男さんは、つい最近まで、
70代のH子から、ストーカーされていた。
G男さんの家には、数台の防犯カメラがある。
『警察から、(取り付けるように)指示があったんです』
H子からは、G男さん宛てに、206通の手紙が送られたという。
そればかりでなく、頼んでもいないのに、
自宅の敷地の周囲に、植木(苗木)を植えられたという。
その行動は徐々にエスカレートし、ついには、G男さんの家のお墓の掃除までされた。
その掃除の回数は、85回にものぼるという。
『お墓の掃除もしたのに、感謝は無いんですか?』
G男さんは、何度かH子に注意したが、
彼女は聞かなかった。
そして、警察から注意されたにも関わらず、それを無視し、
ついには、逮捕された。
2人の出会いは、共通の知人の紹介だった。
妻を亡くしたG男さんと、
30代の頃に、夫を病気で亡くしたH子。
彼女は、女手ひとつで2人の子供を育てあげた。
今は2人とも、独立しているという。
『(G男さんは、知人から)結婚を前提に、紹介された方でした。
すごく、ステキな方でしたよ。
知識の奥深い人!という印象でした』
G男さんに対し、一方的に好意を寄せたH子。
だが、別々に話を聞くと、
G男さんとH子の2人の言い分は、奇妙にも食い違う。
『結婚の意思はありません。それをご承知ください!
最初に、そう言いました』
『それは違います。身のまわりの世話をして下さい!って、言われました』
G男さんの家のお墓を掃除するために、
H子は、タクシーを使っていたという。
費用は、往復で3千円かかったらしい。
『お金がかかるから、私は、この歳になって、車の免許を取ったんです』
彼女はG男さんの家のお墓を掃除するために、
車の免許まで取得したらしい。
そして、自家用車を購入し、お墓の掃除に通ったというのだ。
その頃の精神状態を聞くと、
H子は、明るく答えた。
『もう、青春そのもの!楽しかった。
それまで、私、そういう経験ありませんから・・・。
乙女心って、言うんですかね。
私は、今でも悪くないと思っていますよ』
ストーカー行為が始まった当初、
G男さんは70代、H子は60代だった。
そして、およそ10年の月日が流れ、今、G男さんは80代、
H子は、70代になった。
以上の事から、今回は、
『高齢者ストーカー』でした。
こうした問題に詳しい専門家によれば、
『高齢者の犯罪が増える背景のひとつには、
高齢者の単身世帯の増加もある』
といいます。
1980年(昭和55年)に、
88万世帯だった高齢者の単身世帯は、
2010年(平成22年)には、479万世帯に増えています。
また、高齢者ストーカーだけでなく、ストーカー犯罪そのものが、増えているようでした。
兵庫県警では、全国でも珍しい、
ストーカーの被害相談にアンケートを導入し、
一定の効果をあげているそうです。
それにしても、60歳を過ぎて自動車の免許を取得し、
お墓の掃除をするストーカー女性には、驚きました。
<すすきタルン>
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