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私が風俗嬢になった理由(ワケ)~その1~
2012/11/23(金) 08:00:00 | カテゴリ:風俗
平凡に、そして幸せに生きている人よりも、
必死に生きている人に、興味があります。
もちろん、平凡で幸せな生活をしていることが、
悪い事ではありません。
夫と子供と、平穏に暮らしていた、ある一人の主婦が、
風俗の世界で働くようになった、キッカケ・・・。
一人の風俗嬢へのロングインタビューをもとに、
今回からシリーズでお伝えします。
『私が風俗嬢になった理由(ワケ)~その1~』です。
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幸せな結婚生活は、
夫が仕事仲間の連帯保証人になった事で・・・
*画像はイメージです
建築設計の会社を経営する夫と、2人の子供と幸せに暮らしていたA子(39歳)。
下の子供も小学校に上がり、子供たちが学校に行っている間など、
平日の昼間、ようやく自分の自由な時間が持てた、そんな頃だった。
ある日の夜、突然、夫から言い渡された。
『ねえママ、頼みがあるんだけど・・・。
明日から、子供たちを連れて、しばらく実家に帰ってくれるかな?』
それは、彼女の人生の、波乱の章の始まりだった。
『その頃の私ったら、今になって振り返ってみても、世間知らずでした。
数日か、数週間もすれば、また家族4人、元通りの暮らしに戻れると、
本気で思っていたんです』
苦笑しながら、A子は言う。
当時、彼女は30代前半、夫は彼女より7歳年上だった。
学生時代、彼女のアルバイト先の会社に出入りしていた夫と知り合う。
お坊ちゃん育ちで優しい夫に求愛され、付き合うことに・・・。
そして、A子の卒業と同時に、結婚した。
『だから私、働いたことが無かったんです。
資格らしい資格も無く、専業主婦しか、経験が無いんですよ』
夫の事業が、上手くいっていないことは、何となくだが、聞かされていた。
だが、家事や育児に追われて、夫からの破たんのサイン!を見落としていたという。
『今だったら、相談に乗ってあげられたと思うんです。
でも、その頃の私には、夫の悩みを聞いてあげられるような、
そんな気持ちの余裕が、無かったのかな?
私は、家事と育児に追われていたけど、
夫は、休みの日には、子供の面倒をよく見てくれていました。
今になって考えると、夫には、休日が無かったのかもしれません。
それに、オットリした人だったから、商売には向いていない人だったのかも・・・』
と、彼女は言う。
お坊ちゃん育ちだという夫は、世の中の荒波を乗り越えていくには、考え方が甘かった。
考え方だけでなく、不景気も、追い討ちをかけたかもしれない。
『仕事をしても、お金を貰えない事が、それまでに、何度かあったんです。
数年前・・・からかな?
そして、仕事上の付き合いや、自分の仕事欲しさに、連帯保証人になったんです。
その人も、夫に保証人を頼むくらいの人ですから、
遅かれ早かれ、ダメだったんでしょうね、きっと・・・。
別の仕事仲間からも、
アノ人は危ないって噂があるから、保証人なんて、やめとけ!
って言われてたのに・・・。
それは私の耳にも入ってきて、何度も夫に確認しました。
大丈夫なの?って・・・。
それくらい、鈍感な私でさえ、嫌な予感がしたんです。
でも、結局、色々な事情もあって、止められなかった』
自身の記憶を振り返るように、A子が語った。
『大丈夫、心配いらないから!』
夫の言葉を全て信じたワケではないが、その時のA子は、信じるしかなかったという。
『連帯保証人になってあげた人が、破産したあたりから、
夫の様子が、おかしくなったんです。
まだローンの残るマイホームは、さらに担保に入れてお金を借りて、
いくつもの抵当権が入っていました。
私も詳しくは知らないんですけど、私がおかしい?と思った頃には、
もうすでに、何件かの、危ないお金!に手を出していたようです』
危ないお金・・・つまり、高利貸しの事だろう。
『夫からしたら、最後の最後だったのかもしれません。
債権者が、自宅にまで押しかけて来るかもしれないから、
お前は子供を連れて、実家に帰っていろ!
という事だったんですよね・・・。
でも彼は、私にちゃんと、言ってくれませんでした』
【A子の体に異変が?!】
お金の問題が次々と・・・
夫に頼まれて、自分の実家に身を寄せたA子。
彼女はそれまでに、夫から手渡される毎月の生活費の中から、
そのいくらかを、貯蓄していたという。
『それでも、何があってもいいように、当面の生活費だけは持って出ました』
だが、数日が経ち、数週間が経っても、夫からの連絡は無かった。
もう家に戻れないことは、いくら鈍感な彼女でも、分かる。
『半月くらいしてからでしょうか、子供を転校させようか、迷っているときでした』
彼女の体に、異変が起こる。
病院での診断は、子宮ガンだった。
『いくつかの病院を回って、検査の結果、
やっぱり手術しか無い、と分かりました。
私には自覚が無かったけど、それまでのストレスも、
原因だったのかもしれません。
ずっと後で知ったのですが、私たちが出て行って、
マイホームは、すぐに差し押さえらえたそうです』
まさに、『泣きっ面にハチ』とは、こういう事をいうのかもしれない。
『いいトコの奥さんに見えるのに、苦労したんですね・・・』
小生が、言葉を挟んだ。
『うふふ・・・そうなの。
それまでは本当に、いいトコの奥さん!してたんです、私。
結婚してすぐに上の子供が生まれたから、外で働いたことも無かったし・・・。
子供を連れて百貨店で買い物をして、あの頃は幸せでした』
自然に微笑む顔は、とてもそんな苦労をしたようには、見えない。
むしろ、上品な奥様だった時の面影さえ、残っていた。
A子は、美人というよりも、色っぽい顔をしている。
体つきは、経産婦に特有の、ムッチリした体つきと、大きな尻。
いわゆる、熟女マニアが好む、『エロい体』というヤツだ。
A子は、子供たちを転校させ、自分は入院、そして手術。
その後、退院し、実家に預けていた子供たちを引き取り、実家の近くに部屋を借りた。
年金暮らしの親の家に、いつまでも居候できない。
それに、親と同居しているよりも、母子家庭の方が、福祉サービスも手厚いらしい。
新しい部屋は、決して、それまでのマイホームのように広くは無いが、
親子3人で暮らすには、十分だった。
その後、音信不通だった夫から、A子の実家に宛てて、
一方的に離婚届が送られてきたという。
『そのまま役所に、書類を出しました。
慰謝料も、養育費もありません。
だって、無い人からは取れないモン。
でも、1年くらいは暮らせると思っていたんですけど、
私の入院や手術で費用がかかり、手持ちのお金だけでは不安になってきて・・・』
以上の事から、
『私が風俗嬢になった理由(ワケ)~その1~』でした。
まるで、TVドラマかVシネマのシナリオのようですが、
彼女の話は、全て実話です。
退院後、お金の不安を抱えたA子は、家に置いてあった荷物の整理をしました。
そして、山のような書類に目を通します。
そこには、夫が仕事上の付き合いで入った、ガン保険の証書が・・・。
多くは夫が加入しているものでしたが、中には彼女が加入しているものもあったのです。
昔から、『捨てる神あれば拾う神あり』と言いますが、
その後、A子は保険金を手にしました。
ところが、彼女のジェットコースターのような人生は、
まだまだ、始まったばかりだったのです。
<すすきタルン>
*本記事は、実際のインタビューを元に構成していますが、
個人情報保護のため、一部を脚色しています。
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