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欧州の危機により、
世界の経済は、何だかおかしくなっています。
サブプライムショックや、
リーマンショックを境に、
日本でも、2009年より激減した夏のボーナス。
お金に困った人たちは、金策のために、
ブランド品の買い取りショップなどを、
利用しているようです。
某報道番組の特集、そこには、
人それぞれの、人間模様がありました。
そこで、今回は、『ブランド品の思い出』についてです。
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有名なブランド時計は買い取りも高額・・・
上記が230万円で買い取りの時計・・・デイデイト(118346A)(画像はイメージ)
・ケース1
流行のファッションに身を包んだ、50代の男性。
その見た目は、年齢よりも若く、とても50代には見えない。
彼が査定を頼んだロレックスは、定価378万円のダイヤ入りだ。
希望価格150万円に対して、140万円の提示。
『じゃあ、間を取って・・・』
と店員の言葉で、145万円で商談成立!
すると、10分後、同じ男性がハードケースを持って再び来店した。
中にあるのは、ロレックスばかり・・・。
直前の買い取りに気を良くしたのか、再び査定を依頼。
定価はそれぞれ88万円、90万円、97万円、99万円が2点、
そして、定価720万円の合計6点だ。
720万円のロレックスは、
店でも数か月か半年に1個、査定依頼があるか無いかの品物だという。
上記6点の査定は、合計で510万円だった。
ちなみに720万円のロレックスは、230万円の査定だという。
先ほどの145万円と合わせて、655万円を手にした男性に話を聞く。
『仕事?まあ、色々と・・・。
こういうの(腕時計)を集めるのが好きで、飽きたら、こうして売るんです。
で、また買うんです』
男性は、店を後にした。
そういえば以前、小生が取材した風俗嬢が、こんな事を言っていた。
OLだという彼女(20代)は、お金に困って風俗の仕事を始めたという。
昼間はOLとして働き、夜は風俗嬢をしているらしい。
彼女が、風俗で働き始めて、感じたこと。
『お金って、あるところには、あるのね~』
そんな風俗嬢の言葉を、ふと思い出した。
【お客さんはお金にしか見えない(笑)・・・と言うキャバクラ嬢】
ペアで身につけて・・・とお客からプレゼント?!
・・・デイトジャスト(179174G)(画像はイメージ)
夜の世界は、騙し騙され?!
・ケース2
定価79万円の、人気モデルのロレックスを持ち込んだ、2人の女性。
彼女たちの職業は、キャバクラ嬢だという。
『お客さん(会社社長)が、
コレと同じモデルの、男性用を身につけていたんです。
私にも、同じモデルの時計をしていて欲しい!って、
プレゼントしてくれたんですけど・・・』
査定は36万円だった。
『他のお店は31万5千円だったから、このお店の方が高い』
彼女たちは現金を手にした。
もし、お客さんにバレたらどうするのか!と聞くと、
『もう2度と会わないし、お客さんは、お金にしか見えない』
そう言い残して、彼女たちは店を後にした。
【ロレックスつけて・・・カップめん?!】
若者に人気のモデルらしいが・・・
エクスプローラーⅡ(216570)(画像はイメージ)
・ケース3
建設業の20代の男性は、この夏、ボーナスが出なかった。
そこで、ローンで買ったロレックス(定価69万円)を、
売りに来たという。
『月4万を、1年で払うローンを組んだんです。
買う時は、一生モノ!と思っていたのですが、
お金が無くて・・・。
それでも、腕にロレックスして、
カップめんを食べる自分を見ていると、
何でこんな事してるんだろう?って・・・。
もういいです。売ります』
査定額の46万円に、一発回答した。
【妻からのプレゼントを売る ワケアリ男性】
記念日のプレゼントは、娘の定期代に・・・
・ケース4
疲れた感じの、サラリーマン風の男性(50代)が来店。
取り出したのは、エルメスのネクタイ、ルイヴィトンのキーケース、
グッチのパスケースの3点だ。
いずれも未使用で、夫婦の記念日に贈られた、奥さんからのプレゼントだという。
いかにも、ワケアリ!な感じだ。
査定額は、1万7千円だった。
話を聞くと、重い口を開く。
『娘が、私立の学校に行ってまして・・・。
その、定期代です。
ボーナス?そんなモン、出ませんよ。
それでも、家ではそんな顔、できないんです。
いつも通りに家に帰って・・・。
もう、切実なんです』
インタビューに答えるというよりは、
まるで自分自身に言い聞かせるように、その場から立ち去った。
【妻からのプレゼントだけど、決めるのは自分・・・】
思い出のプレゼント・・・
東北のための募金に・・・
・ケース5
ネットカフェを経営しているという男性(30代)が持ち込んだのは、
5点のルイヴィトンだ。
上記の男性と同じく、奥さんからのプレゼントだという。
サイフ、キーケース、バック、小物入れ、名刺入れで、いずれも未使用。
査定をする間、彼はポツリポツリと話す。
聞くと、厳密には奥さんではなく、婚約者だという。
『嫁さん・・・、ちょっとゴメンね、俺・・・』
そう言って、何故か彼の言葉が、涙で詰まる。
『俺の嫁さん、震災で亡くなって・・・』
彼の婚約者は、東松島市で亡くなったという。
ブランド品は、その彼女からのプレゼントだったようだ。
査定額は、14万5千円。
『決めるのは俺だから・・・、その金額でいいよ。
自然災害だから、どこに当たっていいか分からない!
でも、このお金、東北に寄付します。
俺は、もういいです。これで十分です』
そう言って、彼は前向きに生きる決心をしたようだった。
以上の事から、今回は、『ブランド品の思い出』についてでした。
想像通り?のお金持ちから、
『お客さんは、お金にしか見えない』というキャバクラ嬢、
家族に内緒で、娘さんの定期代を捻出する父親、
昨年の震災で、大切な人を亡くした人まで、
そこには、様々な人間模様が、ありました。
心理学者のフロイトによると、
人が、死んでしまいたくなるような絶望から、
生きる希望を見いだすために、必要な事には、2つあるといいます。
ひとつは、『働く場がある』ということ、
もうひとつは、『愛する人がいる』ということなのだとか・・・。
震災で、大切な人を亡くしてしまった人の支えが、
『働く場』なのかどうかは、小生には分かりません。
ただ、強く生きてほしい!と、願うばかりです。
<すすきタルン>
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