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再犯率59%?!薬物事件
2012/06/08(金) 20:00:00 | カテゴリ:マイノリティー
報道によると、麻薬取締法違反の疑いで、
警視庁が、元女優の酒井法子さんの元夫、
高相祐一容疑者(44)を逮捕しました。
今回は再犯による逮捕で、3年ぶり2度目だとか・・・。
高相容疑者は、2009年8月に覚せい剤取締法違反で懲役2年、
執行猶予4年の判決を受けています。
このことから、今回は執行猶予の期間中の再犯というこになります。
おそらく、今回は実刑でしょう。
ですが、高相容疑者は、容疑を一部否認しているのだとか・・・。
過去にも、
>『今そこにある危機~薬物汚染~(D2ちゃんねる)』や
>『脱法ハーブと薬物依存(きゃらめる民族)』
という、薬物事件にスポットを当てた記事を書きました。
ですが、薬物事件は減るどころか、
『合法ドラッグ』とか、
『あくまで吸引目的ではない、お香の一種』などと、
呼び名や使用方法を変えて、蔓延しているようです。
そこで今回は、『薬物事件と再犯率』について、
考えてみました。
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自宅に届いた不審な荷物・・・AMTの入った液体(違法薬物)
(*東京都のHPより)
高相容疑者の逮捕のキッカケは、家族の通報によるものだった。
ある日、自宅に届いた荷物を不審に思った高相容疑者の父親が、
『息子がまた、薬物に手を出したのかもしれない』警察に相談し、
荷物の中身を調べたところ、麻薬成分が検出された。
薬物は『AMT』と呼ばれる薬物の一種で、
人体に幻覚作用がある幻覚剤だ。
2000年頃から日本国内で流通し、
2005年の4月に、当局より麻薬指定を受けて、違法薬物となったようだ。
麻薬指定を受ける以前は、いわゆる『脱法ドラッグ』だったこともあり、
比較的、簡単に手に入ったらしい。
高相容疑者は、
『荷物を依頼したのは間違いないが、
(注文した後に)規制薬物と分かったので、キャンセルした』などと、
容疑を一部否認しているという。
ココでいくつか疑問がある。
もし法律スレスレの『脱法ドラッグ』だった場合、
今のところは違法ではないとすると、
それを自ら使用する気だったのか?
あれほど嫌な思いをしただろうに、薬物とは切れていなかったのか?
自分の周囲の人を悲しませるような薬物に、なぜ再び興味を持って注文したのか?
【清水健太郎が以前
TVで言っていたこと・・・】
薬物事件の再犯率は59% 40代は7割を超える・・・
(*画像は以前の逮捕時の記事と、同じものを使用しました)
かつて薬物事件で服役した後、Vシネマの帝王として復活した清水健太郎。
その清水健太郎が、以前、薬物問題について語っていた。
『刑務所に入ると、体から薬物は完全に抜けるんです。
でも、そこには同じような薬物事件で服役している人がいるんですよ。
こういう事を言ったらいけないと思いますが、事実なので、あえて言います。
そこで、受刑者同士が情報交換するんです。
あそこの薬物は純度が高い!とか、どこそこの方が、薬物の値段が安い!など・・・。
そうした悪い情報交換が行われることで、再犯する人も多いらしいです』
実際、報道によると、薬物事件の再犯率は59%と、
他の犯罪に比べて、かなり高い。
また、このうち、若い世代に比べて、
経済的に余裕があると思われる40代が、7割を超えるという。
その後、清水健太郎はまた薬物に溺れ、もう薬物関連容疑での逮捕は5度目だ。
かつて、青少年向けの薬物防止の講演活動では、
『僕の歯は全て入れ歯です』
と、その怖さについて語っていたのだが、残念である。
【薬とは一生 離れられない?!】
変わり果てたマーシー
薬物に溺れた人は、医師から睡眠薬などを処方される?!
(*画像は以前の逮捕時の記事と、同じものを使用しました)
薬物問題に詳しい専門家(医師)によると、
ある程度以上の薬物依存症の人は、一生、薬を手放すことが出来ないと言う。
『元タレントの田代まさしさんなんかが、そういう感じだと思います。
彼を直接、診察したことはありませんが、
報道を見たり、TVを通して伝わる姿を見ていると、推測は出来ます』
あくまで推測!と前置きしたうえで、話してくれた。
『ああいう感じの人は、もう薬ナシでは生きられません。
だから、医師も睡眠薬などを処方するんです。
カウンセリングを通して、時には強い薬を出すこともありますね。
そうして、医師が処方した薬を飲んで、言葉は適切かどうか分かりませんが、
自らの体を、ゴマかして生きるんです。
もちろん、薬ばかり飲んでいたら、副作用はあります。
健康な人に比べて、内臓の機能は低下するだろうし、
他の病気になる確率も、高くなります。
でも、そうした薬を与えないと、また違法薬物に手を出すから、
背に腹は変えられないのです』
【ナゼ何度も薬物をやるの?!】
周囲の人を悲しませないように・・・
かつて、薬物経験者A氏(40代)に、インタビューした事がある。
違法だと分かっていて手をだし、自分の体は病んでいく。
そればかりか、周囲の大切な人たちを悲しませる。
それなのに、何故、薬物を止められないのか?
『すすきさんの言っている事、わかりますよ。
仮に、僕とすすきさんが、親友だったとします。
僕に真剣に向き合ってくれて、もうクスリを止めろ!と言うとします。
その時は、僕も真剣に考えます。
やっぱり、もう止めた方がいいな!と。
そして、相手の目を見ながら、真剣に言います。
もう、クスリを止める!と、誓います。
その時は、僕も真剣なんです。
でも、すぐにこう思うんです。
あ、コイツの前では、もうやれないな!と。
悪いと分かっているし、止めたい自分もいます。
でも、どこかで、これからはコイツには、隠れてやらなきゃ!
と考える自分も、いるんですよ』
若い頃、自身もミュージシャンを目指していたと言うA氏は、
音楽関係の仕事をしていた。
この頃、仕事仲間に誘われて、薬物に手を出したという。
『実際に、その頃の仕事仲間で、薬物を止めるように助言する人間もいました。
でも、クスリをやってる本人に止める気が無いなら、言っても無駄なんです。
例えば、営業に行った先の、大手広告代理店のトイレの個室で、
気合を入れるために、仲間とクスリをやってから、
そのまま、そこの会社の会議室で、打ち合わせとかやったりしていましたから・・・。
今になって考えても、異常でしたよ』
だが、妻と3人の子供の事を考え、
A氏は薬物と絶縁した。
それまでの音楽関係の仕事も辞め、全く畑違いの仕事(建設業)に就いた。
かつての仲間とも、一切の連絡を絶ち、今は幸せだという。
『僕の場合は、家族がいたから、薬物を絶つことができました。
今は趣味のギターを通じて知り合った仲間と、オヤジバンドやってます(笑)。
そうそう、今度、何組かのバンドが集まって、ライブをやるんです』
彼が再び薬物に手を出さない事を、願うばかりだ。
以上の事から、今回は『薬物事件と再犯率』について調べてみました。
薬物とは無縁の一般の人では、想像もつかないほど、
薬物問題は、根深くて深刻な社会問題のようです。
また、現在の日本の法律では、化学式を厳格に指定して違法薬物とするため、
どうしても、行政が後手に回るのだとか・・・。
専門家(化学者)からは、
『違法薬物と似ている化学式なら、包括的に違法!と指定しても良いのではないか』
という意見もあります。
実際に海外では、こうした違法薬物と似ている化学式の薬物に対して、
包括的に違法薬物の指定をしている国も、あるようでした。
最近の報道によると、厚労省も、薬事法の改正を検討しているようです・・・。
ですが、行政の対応が遅いからと言って、
興味本位などで、
薬物に手を出したら、ゼッタイにダメ!
です。
<すすきタルン>
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