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貯蓄がない!が28・6%~お金の貯め方(後編)~
2012/06/04(月) 14:00:00 | カテゴリ:マイノリティー
過去2回にわたって、
>『貯蓄がない!が28.6%~お金の貯め方(前編)~』
>『貯蓄がない!が28.6%~お金の貯め方(中編)~』
という記事を書きました。
報道によると、2人以上の世帯で『貯蓄がない』
と答えた世帯の割合が28・6%にのぼり、
『貯蓄クセ』が無い人の多さに驚かされました。
つまり、3組に1組は『貯蓄がない』ということです。
では、なぜ『貯蓄クセ』が必要なのか?
そこで今回も、
『お金の貯め方』について、考えてみました。
今回は最終回です。
家電製品は仲良く逝く・・・
皆さんは、愛用の製品や、自宅の家電製品など、
複数の製品が、ほぼ同時期に壊れた経験は、ありませんか?
実はコレ、よく聞く話だ。
小生も、電子レンジとTVが、何故か、
ほぼ同時期に壊れた経験がある。
知り合いのデザイナーにその話をすると、彼は言う。
『不思議なモンでさ、こうした電気製品は、
みんな仲良く逝く(壊れる)んだよね』
実は彼も、同様の経験があるらしい。
進学や就職で一人暮らしを始めたり、結婚後の新生活など、
家電を買い揃える理由は、人それぞれだが、
同じ時期に買った家電は、面白いように同じ時期に壊れる。
また、別の時期に買ったとしても、
それぞれの残りの耐用年数が不思議とリンク(同調)してしまい、
別の時期に買ったのに同時期に壊れた!なんていう話も聞く。
まあ家電製品の都市伝説は別として、
こうして普段から使用しているものが無くなると、不便でならない。
この時、多くの人が買い替えるだろう。
しかも、それなりの大きな金額のモノであったら、
どうやって買い替えるのか?
クレジットカードのボーナス一括払いなら、
金利はかからないかもしれないが、
その枠も、すでに使い切っていた場合はどうするか?
または、この先が読めない不景気で、
ボーナスは、予定通り出るかどうかも分からない。
だが、商品が必要であれば、高い金利を払ってでも、
買わなければならない。
それが、日常生活で毎日使うほど必要なモノであれば、なおさらである。
モノは欲しいし必要だが、現金で買って、代金を払える余裕が無い!
全て仮定の話だが、いわゆる『貯蓄がない』ということは、
こういう事なのだ。
実は出費の理由は、何でも良い。
冠婚葬祭や、周囲の付き合いが重なる月もあるだろうし、
自分が病気や事故で、入院するかもしれない。
病気や事故には保険があるが、
いったんは、立て替えなければならない。
また、入院というのは、経験者は分かると思うが、
国公立病院ならば、前払金がゼロで入院させてくれるところもある。
だが、一般の病院になると、数万円~15万円程度の前払金を入れないと、
入院さえできない。
(*入院期間や手術の有無、治療内容や病院によってもケースバイケースのようだ)
もちろん、退院時には、その中から相殺するようだが・・・。
例えば交通事故であっても、例外ではない。
過去に、小生の親族が交通事故の被害者として、救急車で病院に運ばれた。
すぐに病院に駆けつけると、窓口の人は言う。
『支払いはどうしますか?』
小生は家族を通じて、相手の保険屋さんが払うという話を聞いていたので、
そのまま話をした。
すると、窓口の人はこう言った。
『ウチにはまだ、保険会社からそのような連絡が無いので、
とりあえずは家族の方が、今この場で、1万円を置いて行って下さい』
その後、保険会社が間に入り、病院から1万円は返金されたが・・・。
何が言いたいかと言うと、
このように、当たりの前のような普段の生活から、1歩でも違う状況になると、
とかく、お金はかかるのだ。
また、それなりの社会人であれば、
『お金が無いと話にならない』という状況は、
誰もが1度くらいは、経験すると思うのだが・・・。
【お金が全てではないけれど・・・】
給料から月々5千円でもいいから積立を・・・
>『貯蓄がない!が28.6%~お金の貯め方(前編)~』
で話を聞いた、不動産屋の店長は言う。
『実は、我々のような不動産屋って、
一般の職種に比べて、離職率が高いんですよ。
そのため、不動産屋は3年勤めて一般企業で勤続1年。
5年勤めて、一般企業で勤続3年。
世間では、このように見られているんです。
私が、ウチの若い連中にうるさく言うのも、
彼らの先の事を思っての事なんです』
せめて『貯蓄クセ』だけでもつけてやれば、
若い社員が仮に他の業種に転職しても、少しは彼の下で働いた事が生きるのではないか?
と考えているようだ。
もちろん、
『お金を持っている』イコール『幸せ』
『お金を持っている』イコール『リア充』
と決まっているわけではないが・・・。
貯蓄があれば、貯蓄ゼロの時よりも、少しは心に余裕が生まれるのでは?
と、個人的には思う。
また、こうして細々と自身のために貯蓄していることは、
むやみに、人に言わない方がいいだろう。
何故なら、それは『将来の自分への仕送り』なのだから・・・。
【電子マネーとレシート】
お金にルーズな人ほど、
なるべく貰うようにした方がいい・・・
比較的、大きな買い物をする時に使うクレジットカードと違い、
電子マネーは便利だが、お金を使っているという感覚が薄れてくる気がする。
あくまで個人的な意見だが・・・。
特に、毎日の消費生活で利用するコンビニなどでは、
『今日は財布に小銭がこれだけある、
だから、飲み物は小銭で買えるコレにしよう』
という買い方をしている人と、
何も考えずに買い物をしている人では、月間や年間に換算したら、
消費する合計金額は、変わってくると思う。
逆に電子マネーを提供する側は、それを狙っているのかもしれないが・・・。
また、レシートを貰わない人や、その場で捨てる人が、
あまりにも多いのには、驚かされた。
小生は自身の金銭感覚を保つため、なるべくレシートを貰うようにしている。
以前、弁当屋だったと思うが、
先に支払いを済ませて、出来上がりを待っていた。
商品を受け取る時に、追加でサイドメニューを買い、
その代金を支払った時、レシートを無言で捨てる若い男性店員には驚いた。
特段に愛想が悪いわけでもなく、接客態度は普通である。
ゴミ箱の中に落ちたレシートを貰うのも嫌だったので、
貰わず何も言わなかったが、『コレが彼の普通の感覚なんだ?』と、
別の意味で、逆に勉強になった。
以前、ネット上で、こんな言葉を見つけた。
『カードがあるから、俺たちのように金使いの荒い人間でも、
金の無い給料日前でも、比較的まともなモノを食える』
確かに、お金が無くて食事が出来ずに、
体を壊したら、仕事にも影響するだろう。
だが、リボ払い、分割払い、キャッシング、
後払い(ポストペイ方式)の電子マネーなど、
どんなに言い方を変えても、
金利が付く支払方法は、『借金』であることに変わりない。
そういった意味でも、お金にルーズである事を自覚している人ほど、
普段からマメにレシートをちゃんと貰い、家に帰ってから出費をチェックするなど、
自らの金銭感覚を確認する作業を、心がけたほうが良いと思う。
レシートを貰うのも面倒な時があると思うが、
これも『貯蓄クセ』と同じように、
『レシートを貰うクセ』にすれば、そう大変ではないはずだ。
以上の事から、3回にわたって貯蓄クセについて考えてきました。
『お金の貯め方(後編)』も、これで終わりです。
小生の先輩で、若くして結婚した人がいました。
彼は言います。
『夫婦ゲンカの原因は、いつも金の話だよ。
若くて子供もいたし、そんでもって金が無い時は、よくケンカしたなあ』
その先輩も、今では子供さんたちが独立したようで、経済的に落ち着いたようでした。
こうしてみると、世の中には、『お金を使う人』と、
『お金に使われる人』が存在するようです。
もちろん、『お金の苦労したことが無い人』なんていう人も、
それほど多くないようですが、いるようです。
『全部で3種類!』というわけではありませんが、
同じ人生なら、『お金に使われる人』よりも、
自分の意思で様々な意思決定を行いながら、道具としてお金を使う、
いわゆる『お金を使う人』の方が、
良い気がするのですが・・・。
そのためには、まずは『貯蓄クセ』だと思います。
小生も、どちらかといえば、『お金に使われる人』かもしれません。
頭では分かっていても、なかなか貯まらないお金。
昔から、『千里の道も一歩から』と言います・・・。
小生のように、『貯蓄クセ』が無いと自覚している人は、
まずは、月々5千円の積立からでも、始めてみますか?
<すすきタルン>
・千里の道も一歩から
大きな仕事や計画は、まずは一つずつから、始めるのがよいということ
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