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HIV検査に行ってきました
2012/04/30(月) 14:00:00 | カテゴリ:マイノリティー
『きゃらめる民族』や『D2ちゃんねる』で、
過去にSTD(性行為感染症)についての記事を、
何本か書いたのですが、
実は、最初にSTD関連の記事を書いたのは、
もう20年近くも前の事です。
当時、駆け出しのライターだった小生は、
感染症の某専門医へのインタビューをキッカケに、
『HIVの感染爆発』を知りました。
その頃はまだ、世間の関心も今ほどではなく、
方々に頼み込んで、
情報誌に小さな記事を書くのが、精一杯でした。
その後も、新聞や雑誌で記事にしましたが、
HIVを含めたSTDは、今もなお、
人から人へ感染し、広がっています。
そこで今回は、
小生が自ら、『HIV検査』に行って、
体験してきました。
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同性間、異性間ともに
HIV感染は増える傾向にある・・・
実は、過去にも何度か検査を受けたことがあった。
厚生労働省が検査に力を入れている事もあり、
HIVを含むSTDの検査は、
全国の保健所で受けることができる。
読者の方が検査を希望する場合、まずは、
最寄の保健所のサイトを調べるとよい。
検査費用は無料なので、出費は交通費だけだ。
ただし、クラミジア検査だけは有料である。
公的な無料検査ということもあり、
以前の検査は平日の日中が多かったが、
最近では、祝祭日や夜間に検査をやっているところもあるようだ。
【まずは電話予約】
特に、男性同性間での感染が増えている・・・
まずは>『HIV検査相談マップ』のサイトなどで確認し、
自己都合に合わせて、電話で予約する。
この時、
『保健所のホームページを見たのですが、感染症の検査を受けたいので・・・』
とか、
具体的に直球で、
『保健所で、エイズ検査を受けたいのですが・・・』
と言っても良い。
地域によっても異なるようだが、
まずは保健所の代表に電話がつながる。
そこで、感染症や検査の担当部署に電話を回してもらって、予約する。
名前は匿名でもかまわないが、
『年齢、性別、希望検査内容』は必ず伝えること。
検査は、『HIV検査』のほかに、
『梅毒』、『B型肝炎』、『C型肝炎』、
が無料で受けられる。
なお、『クラミジア』の検査は有料で、
費用は
¥1,860円
かかるとの事だったが、
小生は受けてみることにした。
(*クラミジアの検査費用は、保健所によって違う場合もあります。
詳しくは、最寄りの保健所で確認してください)
読者の皆さんも、もし検査をうけるのであれば、オススメします。
理由は以前、感染症の専門医に聞いた話だが、
クラミジアは、感染しても自覚症状が無い人もいて、
病気が進行してから、感染に気付くケースもあるらしい。
『クラミジアも含めて、全部の検査をお願いします』
というと、有料検査の費用と、過去のクラミジア感染の有無についての、
説明を受けた。
・保健所のクラミジア検査は、過去にクラミジアに感染した人は意味がない?
保健所での有料検査となるクラミジア検査は、
いわゆる『抗体を調べる検査』である。
分かりやすく言うと、『現在も含めて、過去にクラミジア感染したか?』
というのを調べるのだ。
過去にクラミジア感染したことが無い人が、
この検査で陽性(感染している可能性大)だった場合、
感染が疑われる。
だが、過去にクラミジアに感染した人は、
投薬などで完治していたとしても、
体の中には抗体(クラミジアに感染した証拠みたいなもの)というのが残っていて、
この検査では、陽性となってしまうのだ。
このため、保健所で抗体検査を受けても、
かなりの高確率で陽性と出てしまうため、
検査を受けても意味がない!という内容の説明を受ける。
過去に感染した人が、現在のクラミジア感染を調べる方法もあるが、
これは別途、専門医に相談しなければならない。
小生の場合は、過去のクラミジア感染が無いので、
今回の検査で、有料のクラミジア検査を受けることにした。
保健所の担当者からは、
検査日と予約番号を伝えられて、予約完了となる。
また、後日、もし仕事などで都合が悪くなった場合は、
再度、電話で伝えれば、キャンセルが可能だ。
【検査当日・・・問診と採血】
問診は個室で行う・・・
検査当日、平日の午前中に、保健所に出向いた。
受付の人に事前に電話予約した事を伝えると、
番号札を渡されて順番を待つ。
待っている間に、検査書類やアンケートに記入する。
ここでは持病や病歴、手術歴などの有無を記入した。
すると、20代前半に見える若い女性が、
すでに血液検査を終えたようで、長椅子に座って待っていた。
止血までに5分程度かかるようで、どうやらそれを待っていたらしい。
小生が数年前に同様の検査を受けた時は、
男女合わせて20人程度が、
大きな会議室で順番待ちをしていた事もあったが、
今回は少ないようだ。
受付の時に渡された番号札の番号で呼ばれて、
個室に入る。
問診では、パートナーとの性的な接触があってから、
3か月以上が経過していないと、
HIVの感染の有無が不確実であることを確認された。
ここでは性的な内容の話を聞かれるが、
アンケートに記入した内容を確認するのが目的であり、
大事なのは、
『性的な接触があってから、3か月以上が経過している』
という事の確認なので、
それ以上の個人的な内容は、嫌だったら答えなくても良い。
小生が過去に受けた検査では、
問診の担当者が若い女性だったりすると、
職業や、既婚か未婚、家族構成など、細かく聞かれた。
『パートナー(当時の彼女)が他の男とも関係しているようだから、検査に来ました』
というと、彼女の年齢や職業、家族構成まで、
色々と細かく聞かれた。
まあ、隠す必要の無い話はしたが、
あまりに興味本位になってきたので、
『これ以上は検査に関係ないから答えません』
と言って断ったが・・・。
問診の内容に不快に思ったら、
不快であることを告げてかまわない!と、個人的には思います。
問診が終わると、同じ人が採血する場合もあるし、
部屋を移動して、別の人が採血するケースもあるようだ。
今回は、別室に案内され、問診とは違う人が採血した。
『横になって採血を希望するなら、ベッドに横になって下さい』
と言われたが、小生は椅子に座って採血してもらった。
例えば、貧血気味の人は、横になって採血する人もいるらしい。
一般の病院の採血では、通常は名前のシールを貼るが、
今回は匿名の検査になるので、
最初に渡された番号札の番号シールが用意されていて、
採血した管には、そのシールが貼られる。
小生はクラミジアの検査も希望したので、
何本か採血した。
ガーゼで止血されて、腕を押さえながら、
最初に見た若い女性のように、部屋を出て廊下の長椅子に座り、
5分くらい待った。
最後に止血を確認して、止血シールを貼って終わりである。
そして、検査結果の日を告げられて、
『都合が悪ければ後日でもいいですが、必ず来所前に電話を下さい』
と言われた。
また、検査を受けた証明書を渡されて、
『この書類と引き換えに、結果をお渡しします。
万が一、書類を無くすと、結果をお伝えできません』
と念押しされた。
小生が、
『仕事の都合もあるので、次に来る日は、
結果の日より何日か後になりますが・・・』
と言うと、
『それならば、必ず来所前に電話を下さい』
と言われて、保健所を後にした。
小生の後に、やはり別の若い女性が検査に来たようだった。
過去の検査では、友人同士と思われる若い学生風の男性2人組をみかけたこともあるし、
60代くらいの初老の男性をみかけたこともある。
もちろん、それらの検査に来た人と、言葉を交わしたことはない。
予約数が少ない場合は、
保健所の方も、予約時間を15分程度ズラすなど、
なるべく検査に来た人が、顔を合わせる事が無いよう、
同じ時間に重ならないように、配慮しているようだった。
通常であれば、検査から約2週間後に、結果がわかるらしい。
【結果を聞くために再び保健所へ・・・】
採血の結果は、個室で封筒を手渡される・・・
血液検査から2週間後の発表日の翌日、
保健所に電話して、結果を聞きに行った。
『時間が出来たので、今から結果を受け取りに行っていいですか?』
と電話をかけると、
『それでは、担当者の私(○○)を訪ねてきて下さい』
と快く受けてくれた。
たぶん大丈夫!だと思っていても、
不思議なモノで、やっぱり少し不安です。
担当者と個室に入り、手渡された封筒を見ると・・・、
全て陰性・・・
おかげさまで、今回は全て陰性でした。
そこで、今回は検査に来た人が数人しかいなかったようだが、
以前、混んでいるときは、
20人程度が大きな会議室で待っていた、という話をした。
すると、時間があったのか、担当者が答えてくれた。
『TVの特集で、血液製剤によるC型肝炎の特集をやったんです。
薬害などの問題は、皆さん関心があるようで、
一時期は、会議室を使うくらいの多く方を検査した事もあります』
との事であった。
多い時には、周辺のいつくつかの保健所に、
毎回、数十人程度が来た日もあるらしい。
『お忙しいところ、ありがとうございました』
と礼を言って保健所を後にした。
以上の事から、今回は、『HIV検査』の体験をレポートしました。
検査から結果が分かるまでに、
約2週間程度かかるのが、一般的な保健所の検査のようです。
最近では、HIV検査に限り、
即日で結果を伝えてくれる検査も、あるようです。
これは、保健所が行っているケースもあれば、
保健所と連携した専門医が、行っている場合もあるようです。
いずれも無料のようですが、
詳しくは、最寄りの保健所のサイトを確認して下さい。
検査を受けてみて感じたことは、
やはり検査(採血)から2週間程度は、
『たぶん大丈夫・・・』
と思っていても、
何かモヤモヤしたモノがあるのは事実です。
『不安だから・・・と検査に来た人に、
採血だけしておいて、その後、結果が分かるまでの2週間は、
何のフォローも無い・・・』
これは、以前インタビューした感染症の専門医の言葉です。
ですが、現在では、専門機関による電話相談や、
不安な人への精神的なケアなど、
以前に比べると、充実してきているようです。
そして、クラミジアの検査以外が無料なのは助かりますが、
『もう少し早く結果が分かると、もっといい!』
と思う人も、いるのではないでしょうか。
また、こうしたSTDに対しての偏見は、
少なからずあると思います
交際中のカップルや、
結婚を目前にしたカップルなど、
誰もが、気軽に検査を受けられるような風潮になると、
もっと検査に行く人も、増える気がするのですが・・・。
もちろん、単独で検査に行くことも否定しません。
妊娠した女性は、こうした検査をするようですが、
残念なことに、妊娠後にSTD感染が分かる人もいるようです。
病気にもよりますが、妊娠中の投薬治療も、不可能ではありません。
この場合は、医師とよく相談してください。
費用の面からみると、
保険適用でないと
こうした1つの検査(HIVのみとか、肝炎であれば1種類)は、
数千円~1万円
かかるといいます。
その点、保健所で行っているHIVを含めたSTD検査は、
クラミジア以外は無料なので、
心配であれば、1度くらいは受けてみることをオススメします。
<すすきタルン>
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