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HIV検査に行ってきました




『きゃらめる民族』『D2ちゃんねる』で、
過去にSTD(性行為感染症)についての記事を、
何本か書いたのですが、
実は、最初にSTD関連の記事を書いたのは、
もう20年近くも前の事です。

 当時、駆け出しのライターだった小生は、
感染症の某専門医へのインタビューをキッカケに、
『HIVの感染爆発』を知りました。

 その頃はまだ、世間の関心も今ほどではなく、
方々に頼み込んで、
情報誌に小さな記事を書くのが、精一杯でした。

 その後も、新聞や雑誌で記事にしましたが、
HIVを含めたSTDは、今もなお、
人から人へ感染し、広がっています。

 そこで今回は、
小生が自ら、『HIV検査』に行って、
体験してきました。









【HIV検査は最寄りの保健所で】




同性間、異性間ともに
 HIV感染は増える傾向にある・・・



 実は、過去にも何度か検査を受けたことがあった。

 厚生労働省が検査に力を入れている事もあり、
HIVを含むSTDの検査は、
全国の保健所で受けることができる。

 読者の方が検査を希望する場合、まずは、
最寄の保健所のサイトを調べるとよい。

 検査費用は無料なので、出費は交通費だけだ。
 ただし、クラミジア検査だけは有料である。

 公的な無料検査ということもあり、
以前の検査は平日の日中が多かったが、
最近では、祝祭日や夜間に検査をやっているところもあるようだ。



【まずは電話予約】




特に、男性同性間での感染が増えている・・・


 まずは『HIV検査相談マップ』のサイトなどで確認し、
自己都合に合わせて、電話で予約する。

 この時、
『保健所のホームページを見たのですが、感染症の検査を受けたいので・・・』
とか、
具体的に直球で、
『保健所で、エイズ検査を受けたいのですが・・・』
と言っても良い。

 地域によっても異なるようだが、
まずは保健所の代表に電話がつながる。
 そこで、感染症や検査の担当部署に電話を回してもらって、予約する。

 名前は匿名でもかまわないが、
『年齢、性別、希望検査内容』は必ず伝えること。

 検査は、『HIV検査』のほかに、
『梅毒』『B型肝炎』『C型肝炎』
が無料で受けられる。

 なお、『クラミジア』の検査は有料で、
費用は
¥1,860円
かかるとの事だったが、
小生は受けてみることにした。
(*クラミジアの検査費用は、保健所によって違う場合もあります。
 詳しくは、最寄りの保健所で確認してください)

 読者の皆さんも、もし検査をうけるのであれば、オススメします。

 理由は以前、感染症の専門医に聞いた話だが、
クラミジアは、感染しても自覚症状が無い人もいて、
病気が進行してから、感染に気付くケースもあるらしい。

『クラミジアも含めて、全部の検査をお願いします』
というと、有料検査の費用と、過去のクラミジア感染の有無についての、
説明を受けた。



・保健所のクラミジア検査は、過去にクラミジアに感染した人は意味がない?


 保健所での有料検査となるクラミジア検査は、
いわゆる『抗体を調べる検査』である。

 分かりやすく言うと、『現在も含めて、過去にクラミジア感染したか?』
というのを調べるのだ。

 過去にクラミジア感染したことが無い人が、
この検査で陽性(感染している可能性大)だった場合、
感染が疑われる。

 だが、過去にクラミジアに感染した人は、
投薬などで完治していたとしても、
体の中には抗体(クラミジアに感染した証拠みたいなもの)というのが残っていて、
この検査では、陽性となってしまうのだ。

 このため、保健所で抗体検査を受けても、
かなりの高確率で陽性と出てしまうため、
検査を受けても意味がない!という内容の説明を受ける。

 過去に感染した人が、現在のクラミジア感染を調べる方法もあるが、
これは別途、専門医に相談しなければならない。


 小生の場合は、過去のクラミジア感染が無いので、
今回の検査で、有料のクラミジア検査を受けることにした。

 保健所の担当者からは、
検査日と予約番号を伝えられて、予約完了となる。


 また、後日、もし仕事などで都合が悪くなった場合は、
再度、電話で伝えれば、キャンセルが可能だ。



【検査当日・・・問診と採血】




問診は個室で行う・・・

 
 検査当日、平日の午前中に、保健所に出向いた。

 受付の人に事前に電話予約した事を伝えると、
番号札を渡されて順番を待つ。

 待っている間に、検査書類やアンケートに記入する。
 ここでは持病や病歴、手術歴などの有無を記入した。

 すると、20代前半に見える若い女性が、
すでに血液検査を終えたようで、長椅子に座って待っていた。
 止血までに5分程度かかるようで、どうやらそれを待っていたらしい。

 小生が数年前に同様の検査を受けた時は、
男女合わせて20人程度が、
大きな会議室で順番待ちをしていた事もあったが、
今回は少ないようだ。

 受付の時に渡された番号札の番号で呼ばれて、
個室に入る。

 問診では、パートナーとの性的な接触があってから、
3か月以上が経過していないと、
HIVの感染の有無が不確実であることを確認された。

 ここでは性的な内容の話を聞かれるが、
アンケートに記入した内容を確認するのが目的であり、
大事なのは、
『性的な接触があってから、3か月以上が経過している』
という事の確認なので、
それ以上の個人的な内容は、嫌だったら答えなくても良い。

 小生が過去に受けた検査では、
問診の担当者が若い女性だったりすると、
職業や、既婚か未婚、家族構成など、細かく聞かれた。
『パートナー(当時の彼女)が他の男とも関係しているようだから、検査に来ました』
というと、彼女の年齢や職業、家族構成まで、
色々と細かく聞かれた。

 まあ、隠す必要の無い話はしたが、
あまりに興味本位になってきたので、
『これ以上は検査に関係ないから答えません』
と言って断ったが・・・。

 問診の内容に不快に思ったら、
不快であることを告げてかまわない!と、個人的には思います。

 問診が終わると、同じ人が採血する場合もあるし、
部屋を移動して、別の人が採血するケースもあるようだ。
 今回は、別室に案内され、問診とは違う人が採血した。

『横になって採血を希望するなら、ベッドに横になって下さい』
と言われたが、小生は椅子に座って採血してもらった。

 例えば、貧血気味の人は、横になって採血する人もいるらしい。

 一般の病院の採血では、通常は名前のシールを貼るが、
今回は匿名の検査になるので、
最初に渡された番号札の番号シールが用意されていて、
採血した管には、そのシールが貼られる。

 小生はクラミジアの検査も希望したので、
何本か採血した。

 ガーゼで止血されて、腕を押さえながら、
最初に見た若い女性のように、部屋を出て廊下の長椅子に座り、
5分くらい待った。

 最後に止血を確認して、止血シールを貼って終わりである。


 そして、検査結果の日を告げられて、
『都合が悪ければ後日でもいいですが、必ず来所前に電話を下さい』
と言われた。

 また、検査を受けた証明書を渡されて、
『この書類と引き換えに、結果をお渡しします。
 万が一、書類を無くすと、結果をお伝えできません』

と念押しされた。

 小生が、
『仕事の都合もあるので、次に来る日は、
結果の日より何日か後になりますが・・・』

と言うと、
『それならば、必ず来所前に電話を下さい』
と言われて、保健所を後にした。

 小生の後に、やはり別の若い女性が検査に来たようだった。

 過去の検査では、友人同士と思われる若い学生風の男性2人組をみかけたこともあるし、
60代くらいの初老の男性をみかけたこともある。

 もちろん、それらの検査に来た人と、言葉を交わしたことはない。

 予約数が少ない場合は、
保健所の方も、予約時間を15分程度ズラすなど、
なるべく検査に来た人が、顔を合わせる事が無いよう、
同じ時間に重ならないように、配慮しているようだった。


 通常であれば、検査から約2週間後に、結果がわかるらしい。




【結果を聞くために再び保健所へ・・・】





採血の結果は、個室で封筒を手渡される・・・


 血液検査から2週間後の発表日の翌日、
保健所に電話して、結果を聞きに行った。
『時間が出来たので、今から結果を受け取りに行っていいですか?』
と電話をかけると、

『それでは、担当者の私(○○)を訪ねてきて下さい』
と快く受けてくれた。

 たぶん大丈夫!だと思っていても、
不思議なモノで、やっぱり少し不安です。


 担当者と個室に入り、手渡された封筒を見ると・・・、



全て陰性・・・

 おかげさまで、今回は全て陰性でした。


 そこで、今回は検査に来た人が数人しかいなかったようだが、
以前、混んでいるときは、
20人程度が大きな会議室で待っていた、という話をした。

 すると、時間があったのか、担当者が答えてくれた。


『TVの特集で、血液製剤によるC型肝炎の特集をやったんです。
 薬害などの問題は、皆さん関心があるようで、
一時期は、会議室を使うくらいの多く方を検査した事もあります』

 との事であった。
 多い時には、周辺のいつくつかの保健所に、
毎回、数十人程度が来た日もあるらしい。


『お忙しいところ、ありがとうございました』
と礼を言って保健所を後にした。



 以上の事から、今回は、『HIV検査』の体験をレポートしました。
 
 
 検査から結果が分かるまでに、
約2週間程度かかるのが、一般的な保健所の検査のようです。

 最近では、HIV検査に限り、
即日で結果を伝えてくれる検査も、あるようです。

 これは、保健所が行っているケースもあれば、
保健所と連携した専門医が、行っている場合もあるようです。

 いずれも無料のようですが、
詳しくは、最寄りの保健所のサイトを確認して下さい。

 検査を受けてみて感じたことは、
やはり検査(採血)から2週間程度は、
『たぶん大丈夫・・・』
と思っていても、
何かモヤモヤしたモノがあるのは事実です。


『不安だから・・・と検査に来た人に、
採血だけしておいて、その後、結果が分かるまでの2週間は、
何のフォローも無い・・・』


 これは、以前インタビューした感染症の専門医の言葉です。

 ですが、現在では、専門機関による電話相談や、
不安な人への精神的なケアなど、
以前に比べると、充実してきているようです。


 そして、クラミジアの検査以外が無料なのは助かりますが、
『もう少し早く結果が分かると、もっといい!』
と思う人も、いるのではないでしょうか。

 また、こうしたSTDに対しての偏見は、
少なからずあると思います

 交際中のカップルや、
結婚を目前にしたカップルなど、
誰もが、気軽に検査を受けられるような風潮になると、
もっと検査に行く人も、増える気がするのですが・・・。

 もちろん、単独で検査に行くことも否定しません。

 妊娠した女性は、こうした検査をするようですが、
残念なことに、妊娠後にSTD感染が分かる人もいるようです。

 病気にもよりますが、妊娠中の投薬治療も、不可能ではありません。
 この場合は、医師とよく相談してください。

 費用の面からみると、
保険適用でないと
こうした1つの検査(HIVのみとか、肝炎であれば1種類)は、
数千円~1万円
かかるといいます。
 
 その点、保健所で行っているHIVを含めたSTD検査は、
クラミジア以外は無料なので、
心配であれば、1度くらいは受けてみることをオススメします。



 <すすきタルン>


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