性と愛の研究室 - きゃらめる民族

ミクシィやフェイスブック、ツイッターなどのソーシャルネットワークがすっかり生活の一部になっている人も多い今日この頃です。

リアルで知っている人はもちろん、新しい人たちと知り合うこともできて、ネットを通して緩くつながっていられるのがソーシャルネットワークのいいところ。こういったネットの世界で恋人を見つける人も増えていますね。

もしうまくいかなくなったら、ネットだけの関係の人とはパソコンを閉じたらオフの関係になれる。

そう思っていたのに、どういうわけだか誰かに付きまとわれているような？　そんなふうに感じることはありませんか？











【ネットだからといって油断できない！　サイバーストーカー】


ネットのなかだけの関係だから、自分に危害が与えられるわけはない。そう思っていたら、甘いかもしれません。ネットの世界で嫌がらせをされたり、個人情報を割り出されてリアルで接触されることもありえるのです。





あるソーシャルネットワークサイトで実際に起こったことですが、女性が日記に書いた旅行の日程に合わせて旅行先の駅で待ち伏せされたということがありました。

以前から彼女に好意を持っていた男性が、そこで待っていれば彼女と会えると思い込んだうえで起こした行動でした。ふたりは時々メールのやりとりをする間柄ではあったものの、彼女は彼に具体的な旅程は教えておらず、会いたいという彼のメールには適当にお茶を濁す感じにしてはっきりと会う約束はしませんでした。しかし、ハッキリと言葉にして断られなかった彼はその連休に彼女と会う希望を捨てらず、日記の情報をもとにいちかばちかで彼女を待っていたのです。


このように、サイバーストーカーはネット上での嫌がらせだけでなく、住所や電話番号を割り出すなどして物理的なストーキングへ移行していくこともあります。



【サイバーストーカーに狙われないためには？】


もしサイバーストーカーのターゲットになってしまったら、ブログやソーシャルネットワークサイトのアカウントを閉鎖します。殺人予告やあまりにも悪質な場合はアカウント閉鎖前に警察へ相談してみましょう。

掲示板などへ誹謗中傷の書き込みがある場合は削除依頼を出しますが、掲示板によっては削除してくれないところもあります。住所や電話番号が晒されているなら、引越しや電話番号の変更をするのがよいでしょう。





サイバーストーカーのターゲットになったとしても被害をなるべく少なく抑えられるよう、次のことに気をつけましょう。


■　同じハンドルネームのアカウントをたくさん作らない。

ひとつターゲットにされると、検索して芋づる的にほかのアカウントも狙われます。

■　ソーシャルネットワーク専用のフリーメールを作る。

専用フリーメールを作っておけば、いざトラブルに巻き込まれた時でもすぐに削除できます。

■　個人情報はネットに公開しない。

本名、住所、電話番号、会社名、学校名などを誰でも見られるところに公開しない。

■　行動予定を公開しない。

いつどこに行くなどと自分の予定を具体的に公開しない。留守中、空き巣に狙われたり、外出先で待ち伏せされたりするかもしれません。

■　写真や文章から身元や住所を知られないような配慮をする。

「近所の写真」や「部屋の窓から撮った写真」から住所が割れてしまうこともあります。近所にある店の名前や特徴のある建物などの写真は公開しないほうがよいでしょう。





ちょっと神経質すぎるかもしれませんが、匿名でネット活動したい場合にはこのくらいの注意が必要です。

あと、意外と盲点なのが写真のEXIFデータ。私はここに名前を入れているのを忘れたまま送って、名前バレした挙句に芋づる式にいろんなアカウントを発見されてしまった経験があります。



有名人でもない自分のブログやツイッターなんて友人しか見てないしと本人は思っていても、全体公開という設定になっている以上は誰でも見られるのです。なにかあってからでは遅いです。自分の身は自分で守りましょう。



文／峰フジカ

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