性と愛の研究室 - きゃらめる民族

●スパムで埋め尽くされるメールボックス
年末年始は引っかかる人が多いのか、はたまた業者も年末決算なのかはわからないが、最近、筆者のメールボックスには異様な数のスパムが届いている。
普段でも100通中70～80通はスパムなのだが、現在は100通中90～95通がスパムという惨状だ。
大事なメールがスパムに埋もれる状況にうんざりしつつも、「どうせなら仕事につなげてやれ！」という貪欲さでスパムについて調べてみた。









●１日に250億のスパムが世界を駆け巡る!?
世界的に有名なマルウェアとスパムの専門家が在籍する『MessageLabs Team Skeptic（tm）』を有するメッセージラボが、2010年10月に調査を行ったところ、全世界で１日に配信されるスパムの数は、約250億にものぼるそうだ。
気の遠くなるような膨大な数だが…。いや、待てよ。
全世界のインターネット人口は約20億人と言われているから、単純に計算すると一人当たりへの配信数は１日12通のはず。
だが、明らかに筆者の元には、その２～３倍ものスパムが届いている。
もしかして、どこかからアドレスが漏れたのだろうか…？
心当たりは山ほどあるので、まぁ、しかたないか…。

●日本型は料金詐欺、海外型は結婚詐欺
さて、話しを戻して。
メッセージラボによると、250億通のスパムのうち約４％に当たる10億通が、いわゆる「出会い系」だそうだ。
ここで面白かったのは、日本と海外の出会い系スパムの差異だ。
日本型は出会い系サイトに誘導し料金を支払わせるものだが、海外型は実際に異性と知り合えて個人的なやりとりができる。
だが、ここで浮かれていると大きな落とし穴が待っている。
しばらくすると相手が「家族が病気になって治療費が必要」「実は借金があり、アナタに迷惑をかけたくないので結婚できない」などと言い出すのだ。
早い話が結婚詐欺・デート詐欺である。



●ＳＥＸ目的ではないからこそ大金をだまし取られる
日本で出会い系といえばＳＥＸ相手を探す場所だが、海外では真面目に交際相手を探すサイトも多い。
だからこそ、こうした詐欺も成り立ってしまうのだ。
ちなみに、結婚詐欺の手口は何十年も前から変わっておらず、第三者からは「なんで、そんな典型的な手口にだまされるかな～」と思える。
しかし、いざ当事者になってしまうと、「愛しい人を助けたい！」という思いが先行してしまうのだそうだ。蛇足ながら、現在は日本でも結婚詐欺系のスパムが増えており、女性が被害を受けるケースが増えているという。
きちんとした恋人・配偶者紹介のサイトが、登録者以外にメールを出すことはない。
だから、くれぐれも怪しいメールには返事をしないように！

文／月夜

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