性と愛の研究室 - きゃらめる民族

メイド喫茶元オーナーの【女の子クイズ】第５７回

どうも、最近は、男子に、女子の本当のところを聞かせるとともに、
男子自身が、自分と女の子をどうとらえているのか、自覚して、
そこから問題点に気づいてほしいなあ、という気分も出てきた。
本当は、女の子云々より、そっちの方が深刻なのかもしれない。
今回は、「新世紀エヴァンゲリオン」を材料に、
男子の恋愛に対する本音とその問題点について考察をしましょう！









■僕は未熟！僕には無理！という心情

ガンダムのアムロから始まって、エヴァンのシンジ。
皆、「僕にはできないよお！」とか言って、へたれる場面が
多いのが、最近のアニメの男子主人公の特徴。
なぜ、これが流行るのかっていうと、
これが男子の本音だからです。
自分からなんか「やってやるぜい！」という感じではなく、
無理無理、なんか、大人社会から、強制されて、
なんかやらされる。「通過儀礼」って言う奴。
やらされ感があるんだな、今の男子は。


■一方で、特に優れた人間だから、
女の子に構われるんだ、という
男子特有の思い込みが共感を生む

でもね、主人公というからには、一般人にはない
特徴があるというのも共通項。
つまり、主人公は、超人なのである。
なんとかチルドレンとか、ニュータイプとか言って、
本人が望むと望まざるとに関わらず、
勝手に、選抜されちゃってる。
これが、おじさんの子供の頃のアニメはね、
そうじゃなかった。
皆、普通の、あるいは、生まれつきは恵まれてない奴が、
しごかれて、成長していくという設定がほとんど。
いわゆるスポ根ってやつね。
でも今は、違う。生まれつき勝負がついちゃってる。
そして、もうちょっと言えば、主人公が生まれついての
特殊能力があるからゆえに、周りの女子にいろいろ
構われるという設定が多い。
もう徹底的に受け身なんだな。
だから、「僕は、別に、特殊能力がないから、
女の子なんかには、縁がないんだ」
「イケメンじゃないから女の子は構ってくれないんだ、
ゲームでもやろう」ということになる。

■周りの女の子は、皆、保護者で、理解者。
成人男子は、無理解な威圧的な抑圧者

で、周りの女の子は、主人公に対して、保護者とか、
理解者である。「君！勇気だしなよ！」とか励ましてくれたり、
「君、よく頑張ったね！」とか戦いで傷ついた主人公を
やさしく抱きしめ慰めてくれたりする。
なんか、ちょっと、幼児期の保母さんを彷彿とさせるんだよなあ。
で、大人の男たちは、皆、威圧的で、主人公にいやなことを
強制してきたりする存在。
大人の男って、オレだオレだオレだあ！
で、そんな構図で、見られてんなあ、と感じることが
多々ある。トークイベントとか出ると、「あ、あ、あの、
ヒロＮさんのコラム、毎日見てます」とか言ってくるヒトも
なんか、僕をすごく怖がっていたりする。
皆、そんなおっさんばかりじゃないのにね。
とにかく、皆、世間が怖いし、おっさんに代表される
世間と接触することに、すごいストレスがあるみたい。

■生まれてきた時を間違えてしまった感

で、まあ、世間は冷たくて、怖いし、女の子はアニメの中じゃあ
やさしくて、かまってくれるんだけど、リアル女子はそうじゃない。
それは、自分が生まれつき、普通に生まれてきてしまったので、
きっとそうなんだよなあ。おれ、間違って、生まれてきたんだよなあ、
とか無意識に思っている。

■ヒトが作りしもの

こういうふうな思考に入っちゃうと、結構、
生きるの辛いかもしれないな、とか思う。
まあ、僕は、そういうのが、いいとも悪いとも言わないけどさ。
だって、自分の人生は、自分が生きるしかないわけだから。
どう生きようと、どう感じようと、
それは、自分自身のものでしかないわけだから。
でも無意識に、「世間ってこういうものだ」とか
「女の子ってこういうものだ」とか
「おっさんってこういう奴らだ」とか、
他人が作ったものから、思い込まされてない？
って思うことがあるんだな。
こういう僕だって、うっかりすると、そういう思い込みを
刷り込まれていることがある。
一回、絶対にそうだ！と思い込んでいるものを
疑ってみることって、今の時代、特に大切だと思うのですよ、
ほんと。


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