性と愛の研究室 - きゃらめる民族

忙しい時ほど元気になる困ったヤツ『疲れマラ』

公私ともに忙しくて身も心も疲労困憊。トイレに行く時間すら惜しく、息をするだけで疲れる。
――そんな極限状態にも関わらず、なぜかアソコだけは元気で無意味にビンビン…。
おそらく、ほとんどの男性がこうした経験を持っていると思う。
俗称『疲れマラ』と呼ばれるこの現象は、一説によると身体が危機的状況に陥ると、子孫を残そうという種族維持の本能が働くためにおこると言われている。
実際、ＥＤ（勃起不全）治療を手がける医師によると、訪れる患者は圧倒的に時間に余裕があり、ゆったり暮らしている人が多いそうだ。
まぁ、もっとも寝る間もないほど忙しい人間なら、勃起不全に悩むヒマすらないだろうし、仮に悩んだとしても「ヒマになれば治るさ」で終了だろう。
「チ〇コが勃ちません。どうしたら、いいでしょう？」と医者に行く時点で、ある程度、時間に余裕があるということだ。
したがって、「時間に余裕がある人間ほどＥＤになりやすい」という説に関しては、かなり信憑性が薄い気がする。








●もっとも妊娠しやすいのは軽い飢餓状態の時
しかし、種族維持に関して女性では、もっと明確な研究結果が出ている。
「慢性的に軽い栄養失調状態にある女性が一番妊娠しやすい」というのだ。
長く飢餓の状態が続くと、母体の安全性が優先されるために女性は妊娠しづらくなる。
しかし、栄養状態が良すぎても、「これだけ社会が豊かならば生まれた子供の生存率は高いはず」と本能が判断し、種族全体の数を調整するために妊娠しづらくなる。
その結果、一番妊娠しやすくなるのが、「それなりに産み育てるだけの余裕はある。だが、産まれた子供が無事に育つ確証はない」という状態なのだそうだ。
だから、現在は不妊治療のひとつとして粗食が推進されている。


圧倒的に出産数が多いのは貧困国

満ち足りた生活が性欲減退や不妊をもたらすというのは、種族維持の観点から見れば当然のことなのかもしれない。

文/月夜

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