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【メイド喫茶オーナー】ゴーリキー、君のこと見直したぞ!
2013/03/21(木) 10:03:46 | カテゴリ:恋愛・婚活
メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第242回
1月から月9で放送されているドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」。
巷では、「原作とゴーリキーが全然違うじゃん」とか
「EXILEのAKIRAが五浦なんてマジありえねえ」とか
「なんで、エンディングがネバエンなんだよお」とか
まあ、いろいろ言われてますけどね。
確かに、どうも、何気なく見た初回からの印象は、
「なんか、かったりいドラマだなあ、キャスティングもなんだし、
月9も落ち目なのか」なんて思ってたんだけど、
回を重ねて見ているうちに、ちょっとはまってきてしまった。
それはね、ゴーリキがね、
■へんなノリがあるこの「ビブリア」
まず、知らないヒトのために「ビブリア古書堂の事件手帖」のあらましをば。
――北鎌倉にひっそりと営業しているビブリア古書堂。
子供の頃のトラウマで、読書ができなくなった五浦青年が、ここで、
この古書堂のうら若き女性店主・篠川栞子と出会い、いろいろあって、
この古書堂の店員として働くことになる。
物語は、この五浦青年の視点で語られていく。
篠川栞子はミステリアスな雰囲気を持った地味な女性。
しかし、若いながら、古書に関する知識は膨大で、しかも、独特の鋭い洞察力を
持っていて、古書にまつわる数々の難事件を解決していく。――
といった展開。
難事件と言っても、サスペンスミステリーにありがちな殺人事件とか
そういうヤバイ話ではなく、一冊の古書に秘められた恋物語とか、
まあ、そういうまったりした事件が主題になっています。
はっきり言って、低刺激ドラマ。
しかし、最近、ドラマでは、毎日ヒトが殺されていて、船越栄一郎とかが
いつも鋭い眼をして、犯人を追っかけるものばかりなので、
逆に、これは新鮮に映った。
全体に、まったりしたつくりも、はっきり言って、はまるヒトにははまるんだな。
■演技なんだろうけど、ゴーリキーのねっとり感が結構はまるのだ
で、問題の篠川栞子役のゴーリキーなのだが、このヒト、ネットでは、
「ブス」だの「うしろの百太郎」だの「ゴリ押し」だの、さんざんなんだけど、
この「ビブリア」でも、決定的に問題なのは、原作とのミスマッチ。
篠川栞子は、おとなしい地味めな女性の設定で、
だから、まあ、飾らないロングヘアで、ナチュラルメイクで、
透明感があって、ええと、簡単に言えば、「森ガール」的なキャラクター。
女優で言えば、蒼井優あたりがロングヘアで登場といったあたりが
順当な配役でありますね。
それが、なんと、あの「ゴリ押しゴーリキーとはなんたることか!」というのが、
原作を知っているファン層の反応だった。
「第一、ゴーリキー、ベリーショートじゃん、違うじゃん」ってね。
でもまあ、僕は、原作を知らなかったので、まあ別にいいや、って観てました。
すると、ね、見ているうちに、このゴーリキーの演技が、はまってくるんだ。
ゴーリキー「……五浦さん」
AKIRAが草食系になりすました五浦「な、なんですか?栞子さん」
ゴーリキー「……いえ、……別に、……いいんです」
AKIRAが草食系になりすました五浦「栞子さん、何でも言ってください。
僕は、栞子さんのお手伝いがしたいんです」
ゴーリキー「……これからも……」
AKIRAが草食系になりすました五浦「はい」
ゴーリキー「……よろしくお願いします」
ゴーリキー、潤んだ目で見つめる。
って、それだけかよお!それだけ言うために尺取ったのかよお!
ってね。ああ、いらいらする。
でもね、ネットでもディス口一辺倒だったゴーリキー評が、
「やばい!ゴーリキー、可愛く思えてきた」
「おれ、ゴーリキー、スキかもしれない」
とか言うコメが増えてきたのだ。
恐るべし!ビブリア古書堂!
■最近の女子が忘れてしまったもの
思えば、このねっとりな女子のノリ、
最近、リアルでも、ドラマでも、あんまり見ないなあ、とか思うのです。
もし、こんなノリの女子が実在したら、きっと、他の女子が、
「なんか、栞子ってさあ、ちょっとぶってるっていうか、ありえないよねえ」
「うちらとちがいますって感じい?まじ、感じわりいよねえ」
とかディスりまくられて、全力で潰されるな。
か、本当に、こんな物腰の女子がいたら、「メンヘラじゃねえ?」とか
男子も警戒レベルMAXっしょ。って、なんか口調がおかしくなってしまった。
なんか、栞子も、女友達いなさっぽいしな。
ああ、なんか、古本屋覗きたくなった。
まあ、おじいちゃんしかいないだろうけどさ。
ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、エッセイ「女の子の取扱い説明書」で作家デビュー。主な著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「メイド喫茶元オーナーが教える女の子の取り扱い講座」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」「僕らの町は」「きょうこさんのブス」「哲人探偵 草倉哲二」「哲人探偵 草倉哲二2ドロシー危機一髪」「犬たちの生活」など発売中。
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、エッセイ「女の子の取扱い説明書」で作家デビュー。主な著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「メイド喫茶元オーナーが教える女の子の取り扱い講座」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」「僕らの町は」「きょうこさんのブス」「哲人探偵 草倉哲二」「哲人探偵 草倉哲二2ドロシー危機一髪」「犬たちの生活」など発売中。
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