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【メイド喫茶オーナー】「ゴリ押し」の研究



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第221回

最近、ネット上で「ゴリ押し」という言葉をよく目にします。
例えば、「K流のゴリ押しって、誰も喜ばない」とか
「G力A芽ってブスのクセにゴリ押し」とか
まあ、悪口の類いがほとんどですねえ。
昔、漫才のネタで、「人気歌手になるには」というのがあって、
「声と顔立ち、事務所の力」というギャグがあった。
当時、超人気だった、山口百恵が、セントルイスという人気お笑い漫才の舞台(確か笑点)で、このギャグをやって、受けてたなあ。
この「事務所の力」っていうのが、「ゴリ押し」っていうことなんでしょう。
さて、今日は、この「ゴリ押し」にまつわるお話。










■「ゴリ押し」こそが芸能界の本業

ネットなんかで、よく「ゴリ押しだから嫌い!」とか
「実力もないくせにゴリ押しすんな」とか、そういう非難の言葉を目にします。
あと、こんな言葉。
「お笑い芸人のくせに、漫才とか漫談とかやらないで、
くだらないトークばかりしていてけしからん。お笑い芸人なら
ネタをやれ!」
これって、僕と同世代のある会社の社長が言っていたんだけど。
はっきり言って、「なあに言ってんだか」という気分になってしまう。
広告や芸能界、マスコミの仕事って、結局、「ゴリ押し」以外の何者でもない。
ネタをやろうが、実力?芸?があろうがなかろうが、
皆の前に、露出してナンボの世界。露出しなければ、誰も注目してくれないし、お金も稼げない。野垂れ死にですよ。
芸云々、実力云々いうヒトは、浅草演芸場にでも通えばいい。
芸やネタをたっぷり見れますよ。
で、皆、なんとか露出して、全国のヒトビトに自分を知ってもらおうと必死になる。
必死になるのは、タレント本人もそうかもしれないけど、
特に、周りの事務所の連中。
彼らが、ゴマすったり、接待やったり、ワイロつかませたり、
ありとあらゆる努力をした上で、やっとタレントは日の目を見ることができるのだ。
つまり、そういうプロのおっさんたちに推してもらえるかどうか、で、タレントってのは決まるのです。
ただそれだけのこと。
だから、G力A芽がブスかどうか、演技がどうとかこうとか、
は、実は全く関係ないんだな。


■人気があるからテレビに出るのではない

僕は、長年広告界にもサブカル業界にもいたので、いろいろサブカルのヒトタチが、
ライブイベントとかインディーズのCDとかネットテレビとか集客に苦労しているのを知っています。
たまに、知り合いのライブイベントなんかに行くと、
萌え系の女の子たちが、一生懸命ステージなんぞをやっている。
いわゆるインディーズアイドルって奴ですね。
まあ大半が、「だめだ、こりゃ」とか「自分の楽しみでやっていてね」
というレベルの子なんだけど、
中には、「おお!可愛いし、歌うまいし、ダンスのうまし!」
っていう子もいますよ。
そういう子に出会うのは結構楽しい。AKBじゃないけど、
本当に「会いにいけるアイドル」かもしれない。
実は、Aキモトさんが始めたAKBも最初そんな感じだったのです。
Aキモトさんがはっきり言った訳じゃないけど、
最初、AKBは、「非テレビ」、テレビを使わずして、AKB劇場のライブで、ヲタさんファンを集めて、それを増やしていって、
テレビを使わずして、サブカル系のアイドルを作ろうといていた感があります。でも6年やってもダメだった。
少数の「柱会」みたいなコアなファンは生まれたけど、
それが、メジャーなムーブメントにまでは拡がらなかった。
まあ、今、サブカルの連中が必死にやってることと同じですね。
でも、それと同じく、さっぱり観客が集まらない。
それで、方向転換したのだと思います。
Aキモトさんは、AKBをテレビ等に「ゴリ押し」した。
人気が出たからテレビに出たのではない、
テレビに出たから人気が出たのです。
まあ、これは、AKBに限らず、どこのアイドルもタレントも
やってること。
スポンサーを掴み、資金を集め、人脈を使い、テレビにぶっ込む。
それができたということで、Aキモトさんは有能なプロデューサーである、ということが言えるし、AKBの女の子たちも、
Aキモトさんについていってよかった!ということになる。

※コージー冨田


■日本はとにかくテレビ。なんだそうであります

最近、評判のよくない韓流ですが、一年前は、かなり幅を利かせていました。
で、Kポップの仕掛け人の韓国人プロデューサーが言っていた。
「日本以外の国はネットとかいろいろなプロモーション手段があるけど、
日本はとにかくテレビ!それも地上波。これに限る」
とにかくテレビに出なければお話にならない。
確かに、そうだなあ。と、広告屋時代の経験からもそう思う。
日本は、はっきり言って、テレビファシズムですよ。
サブカル系っぽいアプローチをしたAKBだって、
所詮、テレビにぶっこまなければ火がつかなかった。
テレビの露出が減れば、落ち目とみなされる。
日本は、そういう世界。
まあ、これでいいのか?
そういう気分が、「ゴリ押し」に対する反発の気分を生んでいるのでしょうねえ。
サブカル系とか、非テレビで頑張っているヒトも多くなってきたし、
「テレビは観ない、ネットだけ」という視聴者も、
若いヒトを中心に増えてきたように思いますけどね。
それでも、「テレビ大帝国」の威勢は、ものすごく強いものがある。
というのが、現状。
果たして、反乱軍は、この帝国の「ゴリ押し」を打ち破ることが出来るのか?
まて!次号!



ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、エッセイ「女の子の取扱い説明書」で作家デビュー。主な著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「メイド喫茶元オーナーが教える女の子の取り扱い講座」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」「僕らの町は」「きょうこさんのブス」「哲人探偵 草倉哲二」「哲人探偵 草倉哲二2ドロシー危機一髪」「犬たちの生活」など発売中。




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