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糖尿病が引き起こす絶頂障害という恐怖


■糖尿病がもたらす性弊害

世界中で1億8000万人、日本でも700万人以上が悩んでいる糖尿病。糖尿病の症状そのものはそれほど大変なものではないものの、引き起こされる合併症が多くそれに悩まされることが多いといいます。


糖尿病での男女のセックス障害について・・・。










■男の性弊害ED

糖尿病が引き起こす性の悩みで最も知られているのがED(勃起不全)。糖尿病の合併症の一つとして認知されていて、治療法も研究が進んでいます。

欧米の調査機関によればED患者の40~60%が糖尿病の合併症によるものと診断されていて、深刻な問題となっています。





EDにはバイアグラによる治療が最も効果的で、7割以上の患者が性生活を再開する事ができているといいます。また糖尿病由来のものであれば日々の血糖値コントロールで徐々に改善していくケースもあるそうです。


ちなみに糖尿病によるED患者治療に最も力を入れているのはイタリアの研究機関。さすがはナンパ大国といったところでしょうか。




■その他の性弊害

糖尿病の症状の代表例としてだるさや疲れというものがあります。当然、そのような状態ではセックスをするようなムードになりにくく、結果としてセックスレスに陥る夫婦も多くいるそうです。

糖尿病により異常に増えてしまった老廃物や血糖が血液をドロドロ化させ、疲れやすく回復しにくい体になり、さらに放っておけば動脈硬化なども引き起こす場合も。





性欲は気分の問題もあれば下半身への血流というのも大事なもの。あまりにも疲れが取れないと感じたらまずは病院へ。そして症状が軽いうちなら運動や食事に気をつけるという地道なことが重要です。




■女性の性弊害

糖尿病による性弊害はEDを筆頭に男性のものと考えられがちですが、実は女性にもいろいろな弊害があります。

例えば糖尿病によって血管が詰まってくれば膣潤滑困難=濡れにくいという状態に。濡れにくいとどうしても性交時に男女ともに擦れて痛みを感じ、徐々にセックスレスに・・・という状態に。





血糖値コントロールや適度な運動はもちろん、もし濡れにくい状態が続くと感じたらローションを使うなどして対処してみましょう。





■女性の性弊害・絶頂困難

さらに女性には重大な性弊害があります。

イったことがない女性というのはけっこういますが、歳をとってからイキにくくなったという女性も存在します。そして後者の場合、糖尿病の合併症の可能性があるというのです。


アメリカのカリフォルニア大学の研究によれば糖尿病女性はそうでない女性よりも性満足度が低いと専門誌に発表しました。
糖尿病患者の場合オーガズムに達しにくくなった割合がそうでない女性よりも2倍近く多く、満足できない日々を送っていることがわかったそうです。





女性の性感にも血流は大きく関係していて、クリトリスや膣の充血が弱まれば感度は劇的に下がります。イケる体を取り戻すには食事や運動での地道な努力が必要となりそうです。






中年男女にとって他人事とは言えない糖尿病というもの。それが引き起こす性弊害は多くの楽しみを奪ってしまいます。日々の地道な努力、ちょっとでもおかしいと思ったらまずは病院へ、という心がけが必要なのかもしれませんね。



文・編集/麹町敏郎
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