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【メイド喫茶オーナー】ネトゲ恋愛考察



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第155回

最近、知り合いの腐女子系から、しきりと、ネトゲに参加してくれとか誘いがあったので、ちょっとやってみたけど、
別にい。特に、携帯ゲーは、なんだか、単純ゲームばっかりで、
つまらんと放置してしまった。
ふるくてすまぬが、ぼかあ、ゲームと言えば、ニンテンドウとか、
ファイファンとかで、その昔は、寝食を惜しんで、
RPGにいそしんだものだが、どうも、ネトゲの魅力とは、
そこではない、ということに気づいた。
つまり、それは、「恋愛」。
で、今回は、ネトゲ恋愛について考察してみました。









■ネトゲ恋愛は、大きく分けて2パターン。

ネトゲ恋愛のパターンは、大きく言って、2つあります。
ひとつは、ネトゲで知り合って、個人的にメッセとか送り合い、
プロフ写真とか交換して、「じゃ、今度会いましょうか?」とか言って、
リアルに付き合うことを前提にしたもの。
つまり、まあ、「出会い系」の変形みたいなものですね。
もうひとつは、リアルを目指さない。
純粋にネット上だけで、「恋愛」するというパターン。
どっちのパターンが多いかは知らん。
しかし、とにかく、ネトゲで恋愛する。というのは、結構よくあることらしいです。


■ネトゲ恋愛と「出会い系」

さて、第一のリアル恋愛に発展するパターンは、
まあ、「出会い系」の変形だけど、ネトゲ由来の場合は、
もろの「出会い系」と違って、わりと自然な感じで異性に
近づけるので、普段消極的な女子も抵抗が少ないみたいですね。
つまり、「やりこん」はイヤだけど、普通の食事会ならOK。
みたいな感じ。
で、チームプレイとかで一緒になり、
実際に、個人的にメッセを送りあったりするうちに、深みにはまる。
一方的に、男が「会おう!会おう!」と迫ってくる「出会い系」と違い、
むしろ、女の子の方から、「友達になってください!」みたいな
アプローチも多いみたいですね。
メッセのポイントは、やはり、プロフ写真とか自己紹介とか
ネット上のキャラからリアルなプロフに移った時、
女の子のオメガネにかなうかどうか、という点にある。
「ゲームのキャラは超カッコよかったのに、実際に送られてきた
写真をみたら、がっかり。即、メッセを拒否」なんてケースも
多々みられます。過酷なことだけど、リアルな付き合いを目指す以上
ここは、どうしても超えなければならない関門ではありますね。
それから、このパターンで気をつけなければならないのは、
リアルでも同じなんですが、「がっつき」は嫌われる、ということ。
ネトゲを出会い系と勘違いしている男子がいて、
ちょっと一緒のパーティーになって、個人的にメッセなどを
交わすようになると、もうつき合っているつもりになって、
がっつく奴がいるけど、ネトゲは出会い系ではないので、
そういうヒトは、「出会い系」に行きなさい。
ということらしい。


■なんだか、おかしなことにもなる危険がある

さて、もうひとつのパターン。
リアル付き合いを目指さず、ネット上の恋愛だけで完結しようとするパターン。
まあ、基本的にリアル恋愛をお勧めするボクとしては、
このパターンには、否定的にならざるを得ないのだが、
実際に存在するのだから、頭ごなしに否定するわけにもいかん。
このパターン、恋愛と知っても、ネット上のことだけなので、
一体、どういうことをするのか、というと、
「いつも、パーティープレイの時一緒」
「彼(彼女)がネットに入るときの時間に合わせて入る」
「会話が、『あたし、ずっと付いていく』『一緒に頑張ろう!』
『ねえ、あたしのことどう思う』とか、ラブラブなコメントを入れる」
パーティープレイの時の公開コメントでもいちゃいちゃする。
もちろん、個人間のメッセでは、もっといろいろ恋愛について、
突っ込んだやりとりをする。みたいなことですな。
個人間のメッセは、もちろん「ふたりだけの秘密」だから、
こっちとしては、具体的にどういうやりとりをしてるのかは知らん。
が、女の子によっては、かなり大胆なことを言っていたりするらしい。
もっと調べてみると、ネトゲ上の彼氏彼女に割り込んできて、
「なによ!」「なにさ!」みたいな三角関係が生じたり、
「お前、言葉遣いがなってない。オレはそんな女は嫌いだ」
なんてパワハラ男が登場して、「でも、彼、ときどき優しい言葉を
かけてくれるので、彼が、あたしのこと好きなのか嫌いなのか
わからなくて、気づいたら、彼にはまってしまったんです」なんて、
へ?何、ネトゲ恋愛なのにまじになってるの?
なんて、ことを延々とやっているヒトもいるらしい。
婚期逃すぞ。
しかし、実際には会わないんだから、まあ、どんなことを言っても、
基本は安全。ということかもね。
しかし、これって、僕みたいな、バーチャルに懐疑的な人間から見ると、
ほとんど「変態行為」に見えるんですけどね。
まあ、変態だから悪いって訳じゃないけどお。


■ここは、幻の大陸パンゲアなのか

で、これまた、面白いのは、実際には、会ってないし、会う予定もないんだから、
自分も相手も、どうにでもキャラを作れるし、恋愛の設定もできる
という点。
どんなブサメンでもイケメン面ができる。
女子の方も同じ。いくらでも「なりたい自分」になれるのだ。
なんだか「トータルリコール」みたいだけど、
まあ、夢のような変身願望がかなうアイテムと言えば言えるけど、
逆を言えば、君が恋に落ちた、16歳の巨乳でもロリの純情彼女は、
加齢臭のきついおっさんかもしれないのだ。
ああ、全ては夢幻のごとくなり。

ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書きました。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」電子出版にて発売中。




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