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風俗嬢という仕事~キッカケ編~
2012/05/14(月) 14:00:00 | カテゴリ:風俗
多くの風俗嬢を取材した経験から思うのは、
風俗嬢も、普通の女性だという事です。
ワケあって、風俗と言う仕事を選んだものの、
心の中では色々と葛藤がある人、
抜け出したいのに、抜け出せない人。
もちろん、彼女たちは自ら、『風俗』という仕事を、
選んだワケですが・・・。
また、風俗という独特の世界であるため、
彼女たちなりの迷いが、あったかもしれません。
そこで今回は、『風俗嬢という仕事を選んだキッカケ』について、
彼女たちへのインタビューを元に、
書いてみました。
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やっぱり・・・
風俗嬢になるキッカケは様々だが、
多くの人が『お金目当て』である。
中には『エッチが好き!』という理由で、
風俗という仕事を選ぶ人も皆無ではないが、
小生が取材した経験からすると、かなり少ないと思う。
だが、『お金も欲しいし、エッチも嫌いじゃない』という女性は、
多い気がする。
つまり優先順位の、『1位がお金』で、
『2位以下にエッチが入ってくる!』というイメージだろうか・・・。
今も昔も、女性の給料は安い。
最近は、非正規雇用であれば、男性でも低賃金だが・・・。
買い物や生活費の浪費で、
ローンを抱える若い女性は、少なくない。
また最近では、カード会社への法規制も厳しくなり、
『リボ払い』など、
利益率の高い決済方法に、経営側(カード会社)は軸足を移しているようだ。
例えば、お金に困った女性が、
『短期間で、手っ取り早く稼ぐために風俗!』というのは、
良い悪いは別として、分かる気もする。
だが、実際に聞いてみると、彼女たちには、彼女たちなりの理由があった。
【やっぱり?・・・カードローンを抱えたOLのケース】
昼間はOL・・・夜はヘルス嬢(画像はイメージです)
カードローンを抱えた、借金OLのA子(25歳)も、
そんなローンを抱えて、風俗の世界に飛び込んだ1人だ。
今も昼間の仕事とダブルワークを続けているというA子は、
待合室の中にある、客待ちのソファの隅に座っていた。
いわゆる、『箱ヘル』という、店舗型のヘルスに在籍するA子。
『ウチのお店は部屋(プレイルーム)で待機するんですが、
今日は女の子の出勤人数が多いので、部屋が足りないんです。
だから、新人の私は、ココ(待合室)で待機なんです』
次々と入店してくる客たちから、
好奇の視線を容赦なく浴びながら、
彼女は下を向いて、待合室のソファに座っていた。
客からしたら、風俗店の待合室に、
会社帰りの普通のOLが座っているのだから、驚くのも当然だろう。
『この仕事を始めて思ったのは、
お金って、あるトコにはあるんですね~。
仕事終わりに、先輩の風俗嬢たちから誘われる事も多くて。
本当は早く帰りたくても、無理して食事や飲みに付き合うんです。
人間関係は、OLでも風俗でも、どこの世界も一緒ですね。
早く借金を返して、昼間のOLの仕事に集中したいです』
店によっては、同僚の風俗嬢同士のメルアド交換や、電話番号の交換など、
女の子の交流を禁止している所もあるようだが、
やはり、どこの業界でも、人間関係は難しいらしい。
【店の娘たちと話が合わない?・・・
地方から上京した20代フリーター】
憧れの都会で流されていく・・・(画像はイメージです)
地元の九州ではフリーターをしていて、
数か月前に上京したというB子(20歳)は、
人懐っこい笑顔が可愛い。
彼女の働く店のサービスは、アナルファックなどのアブノーマル系がウリだ。
『女の子同士で話をしているのを聞くと、
何だか、お金の話ばかりなんです。
みんな、あっちの店で稼げないから、こっちの店とか、
驚くほど、すぐにお店を変わったりするんですね。
私なんて、ココが初めてのお店なんですけど、
風俗で働くのは、かなり迷った末の、決断だったのに・・・。
でも、ココしか知らないから、他のお店に行くのは怖いです』
今では、いわゆるアブノーマル系のプレイもOKな彼女だが、
上京する前は、地元でも普通に彼氏がいたとか・・・。
『彼氏とデートしてて、私が車の助手席にいたら、
フェラをせがまれたんです。
でも、そこは大きな国道で、
すぐ横に路線バスが並んで走っていたから、拒否しました。
フェラするのを、知らない人に見られるなんて、恥ずかしいですよ。
そんな私が、今じゃ知らない人と、
平気でアブノーマルのプレイを、しているんですよね。
私には、特に夢とか、やりたい事があるわけじゃないから、
都会の生活は、合わないみたい』
B子のように、都会に憧れて上京する女性は多い。
だが、自分が生まれ育った環境とは違う都会の冷たさに、
戸惑う女性も、同じように多いようだ。
【家が厳しすぎて?・・・お寺の娘】
躾(しつけ)の厳しい家で生まれ育って・・・(画像はイメージです)
『お金には困っていないけど、親が厳しんです。
自分で自由に使えるお金が、もっと欲しくて』
と話すのは、現役女子大生のC子(20歳)だ。
彼女が働いているのは、
某ターミナル駅では有名な、コスプレ専門の店である。
学生の就職難の話になり、彼女が、
同級生の多くがお坊さんになる!というので、
小生が、店の近所にある仏教系の大学の名前を言うと、
C子は驚いたように、口を押さえた。
どうやら彼女の大学名が、当たったらしい。
『実はウチ、お寺なんです。
住職のお父さんが、すっごく厳しい人で・・・。
もし私が男だったら、修行とかさせられて、
もっと厳しいと思います。
一応、親の目もあるので、仏教系の学校に進学しましたが、
そういう道に進む気は、全くありません。
だから、ウチのお父さん、
私が風俗で働いているのを知ったら、たぶん気絶しますね』
彼女はわりと裕福なお寺の娘だそうで、
お小遣いも、それなりに貰えるらしい。
だが、そこは現役の女子大生。
欲しモノは、山ほどある。
いくらお金があっても、足りないのだとか・・・。
『親から、いちいちお金の使い道を聞かれるのがウザくて・・・。
それなら、自分で自由に使えるように、
風俗でバイトして、お金を稼ごうと思ったんです。
厳しい親への反発も、あったかも・・・』
経済的には、何不自由なく育っても、
親への反発から、
風俗と言う仕事を、バイトに選ぶ女子大生もいるのだ。
経済的に追い込まれて、風俗に飛び込む女性たちから見たら、
贅沢な理由かもしれないが・・・。
【最近は多い?・・・バツイチのシングルマザー】
やっと終わった離婚調停・・・(画像はイメージです)
人妻風俗や熟女風俗が人気となり、
最近になって多いのが、バツイチのシングルマザーだ。
旦那さんのリストラやDV(暴力)、浮気など、
離婚の原因は色々ある。
だが、離婚後、子供を抱えたシングルマザーが、
経済的に苦しい生活を強いられるのは、
社会問題にもなっている。
小学生の子供を抱えた、30代のシングルマザーD子さんも、
生活のために風俗嬢を選んだ1人だ。
彼女は、都内にある熟女系のデリヘルで働いている。
『ウチの場合は、(離婚)調停まで行ったので、
モメた方だと思います。
今では離婚が増えていると言っても、
知らない人も多いと思いますが、
離婚が成立するまで、母子手当などは貰えないんです。
調停中でも、戸籍上は夫婦のままなので・・・』
離婚の原因は、夫の度重なる借金!
そして、借金がバレた後、逆ギレした夫のDV(暴力)だという。
『もちろん、その調停の間、夫からの経済的な支援はありません。
最初は昼間に出来る、普通のパートをしていたのですが、
月に1回程度、調停に行くために、平日に仕事を休まなければなりません。
理解のある会社もあるようですが、
私の場合は、会社の上司からの風当たりが、強かったですね。
入ったばかりのパートが、有給も無いのに平日に休むのは、
誰が見ても面白くないようでした。
もちろん、最初の採用面接の時に、
離婚調停中であることは言ったんですけど・・・。
そこで、子供を抱えてお金にも困っていたし、
昼間の仕事を辞めて、風俗の仕事を始めました。
でも、私は半年くらいで離婚が成立したから、まだ良い方かもしれません。
同じお店で働く、私と同じバツイチのシングルマザーの女性は、
裁判まで行ったので、
調停の期間を含めると、1年以上かかったと言ってました』
ある風俗店の経営者に聞いたところによると、
D子さんのように、
離婚して子供を抱えたシングルマザーが、風俗という仕事を選ぶケースは、
決して少なくないという。
【まるでVシネマのよう・・・ワケアリ女性】
家族のために犠牲に・・・(画像はイメージです)
20代半ばというわりには、落ち着いた感じの美人E子。
ロングヘアーの彼女の雰囲気を例えるなら、
女優の黒木メイサといったところだろうか・・・。
多くの風俗嬢を取材してきた小生から見ても、かなりの美人である。
どことなく陰のある感じの彼女に、
この仕事を始めたキッカケを聞いた。
小生と視線を合わせず、ポツリという。
『お父さんの・・・借金で・・・』
その場に、不思議な空気が流れる。
まるでVシネマでも見ているようだが、彼女の話は現実だった。
『私の下にも兄弟がいるんです。
弟たちは、まだ、学校に通っているから・・・。
家族で相談して、決めたことなんです』
彼女の人生にとって、ただの通りすがりの存在にすぎない小生は、
取材のための写真を撮り、
『体に気をつけて』
という言葉を残して、その場を後にした。
最近では、借金を抱えて苦しい人が、
法的な債務整理をすることが、一般的になった。
だが、こうして家族の借金のために働く女性も、ゼロではないのだ。
【漂流少女・・・娘から生活費を貰う父親】
夜の街で遊ぶ金欲しさに・・・(画像はイメージです)
風俗店には、『店泊(てんぱく)』というのがある。
主に、経済的に苦しい男子従業員や、
翌日の仕事の出勤が早い男子従業員が、店に泊まるのだ。
もちろん、全ての店に『店泊』があるわけではない。
だが、19歳のF子は、この『店泊』専門である。
家には、あまり帰りたくないという。
両親が離婚し、兄とF子は、父親(40代)に引き取られた。
ところが、彼女は高校を中退し、夜の街で遊び回るようになる。
F子が遊ぶお金に困って、風俗で働き始めたところ、
娘の生活が派手になったことに、父親は気付いた。
『最初はお父さんからも、
私が遊び回っていることを、色々と言われて・・・。
ウザイから、家にはタマにしか帰らなかったけど、
ある日、
そんなにお金あるなら、ウチも大変だから、
家にいくらか入れてくれ!って言われて・・・』
どうやら彼女の父親は、それまでやっていた仕事を、辞めたらしい。
『今は父親の顔も見たくないから、誰もいない時に家に帰って、
お金を入れた封筒をテーブルの上に置いて、すぐ出てきちゃいます。
次に帰ると封筒が無くなっているから、受け取っていると思いますけど・・・。
もう何かが壊れた感じがして、家には戻りたくないから、
店長にワケを話して、お店に泊まらせて貰っているんです。
何かもう、ど~でも良くなっちゃって・・・』
F子には20代の兄がいる。
兄も働いているようだが、どんな仕事をしているかは、知らないという。
ここ数年、兄とも、まともに会話したことが無いらしい。
以上の事から、今回は、『風俗嬢という仕事を選んだキッカケ』について、
書いてみました。
多くの女性が、『お金目的』であることは、否めません。
ですが、病気にかかるリスクもあるし、
肉体的にも、精神的にも、決して楽ではないようです。
『お金のためなら、リスクを承知で、誰とでもエッチします』くらいの覚悟が無いと、
続かないようです。
自らの浪費が原因で働く女性もいれば、
家族のために働く女性もいました。
また、バツイチのシングルマザーや、
歓楽街を漂流する少女まで、年齢もキッカケも、様々です。
彼女たちの後ろに見え隠れする背景を見ると、
今の社会の、陰の部分を映し出しているような気がして、なりません。
次回は、『風俗嬢という仕事~金銭感覚編~』です。
<すすきタルン>
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