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大人のおもちゃ学~明治時代編~



江戸時代の『大人のおもちゃ』事情は、2月5日の記事でご紹介した。
今回はさらに時代を進め、明治時代の『大人のおもちゃ』事情をご紹介しよう。

●発端は人身売買禁止から
江戸時代は比較的おおらかだった性風俗に対する権力者の介入だが、明治時代になると一転する。
開国によって、日本の売春婦たちの多くが人身販売で集めらたことが、諸外国に知られ問題視されたからだ。
そのため、明治政府は明治5年に『芸娼妓解放令』を布告し、売春目的での人身販売を禁止する。
このことは先進諸国の仲間入りをするからには、ごく当然の処置だろう。
しかし、ここから明治政府の暴走が始まるのだ。









●性風俗へのいっせい取り締まり開始!
同年、政府はさらに『太政官布告』を公布し、性風俗全般への締め付けを開始する。
これにより、東京府下での裸体・混浴・春画・性具、さらには女相撲までが禁止される。
そう、現在日本男性の多くがなげく“混浴禁止”は、この時に制定されたのだ。
また、この際に春画をはじめとする浮世絵が処分された結果、名作の多くが日本では失われ、外国のみで所蔵されるという悲しい結果になってしまった。
(※もちろん、浮世絵の海外流出の理由は「当時の日本では浮世絵の価値が低かった」「海外の潤沢な資金に負けた」などの要因も大きい)

●張り子のイチモツまで没収に!
大人のおもちゃは「風俗を乱す」という名目で没収対象になったが、その徹底ぶりには驚かされる。
同年10月、花柳界で縁起物として奉られていた、張り子のイチモツまでが没収されたほどなのだ。
しかし、張り子のイチモツは商売繁盛の縁起物として、膨大な数が出回っていたため、当局は処分に困ったという。
そして、結局、大川に投げ捨てることにしたのだが、張り子は軽いためすぐに沈まなかった。
浮き沈みしながら川を流れる様子が滑稽【こっけい】だっため、川岸には大勢の見物人であふれ大騒ぎになったそうである。



●ところが、どっこい生きている!
これだけ厳しい規制を受けながらも、『大人のおもちゃ』を扱う店はなくならず、当局の取り締まりといたちごっこが続いた。
ちなみに、発端となった売春はというと、政府の管理下で少しの衰えもなく繁盛を続けたそうだ。
そのため、後年、「売春の大元締めは政府」なんて批判も受けることになるのだから、なんとも皮肉なものだ。

文/月夜

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