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長寿遺伝子!サーチュインをONにせよ?!
2012/03/19(月) 14:00:00 | カテゴリ:マイノリティー
世界的な科学雑誌、『ネイチャー』によると、イスラエルの研究チームが、
『サーチュイン遺伝子』を活性化することで、
マウスが約15%長生きする!という研究結果を発表しました。
他にも、動物実験では、
サーチュイン遺伝子の働きを強めることによって、
寿命が20~30%延びることが確認されている、といいます。
この遺伝子は動物だけでなく、人間でも持っていますが、
普段は眠っている(OFFの状態)のだとか。
ところが、長寿遺伝子は、ある方法でON!に出来るというのです。
そこで今回は、『長寿遺伝子(サーチュイン)』について調べてみました。
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【老化を遅らせ、寿命を延ばす遺伝子】
誰でも持っている?!
・長寿遺伝子とは・・・
細胞の死滅を防止する事で、老化を遅らせ、
若さを保つ働きがあるのが、
『サーチュイン(Sir2)』という、いわゆる『長寿遺伝子』だ。
特別な人でなくても、誰もが持っている。
これをうまく働かせられれば、平均寿命は100歳を超えるという。
このサーチュイン遺伝子は、最初に酵母で見つかり、
その後、ハエ、ネズミ、サル、ヒト、と、
地球上のほとんどの生物が持っていることが分かった。
前述したように、イスラエルの研究チームでは、
マウスが約15%長生きする!という研究結果が出た。
また、他の動物実験でも、サーチュイン遺伝子の働きを強めることによって、
寿命が20~30%延びることが確認されたらしい。
では、どうやったら、長寿の『サーチュイン遺伝子』がON!になるのだろうか?
【サーチュイン遺伝子のスイッチを入れる方法】
お腹が減るとスイッチがON!になる?
まず、老化のメカニズムは、こうだ。
そもそも老化の原因の大きな要素は、
ミトコンドリアの弱体化と、免疫細胞の暴走である。
どちらも、それら自体の劣化(老化)が原因だとか・・・。
また、ミトコンドリアは、細胞内のエネルギー工場で、
それが数多く活発なら、身体も若々しく活動できる。
だが、老化すると活性酸素を多く出すようになり、身体を傷つけていく。
免疫細胞も、老化すると敵と味方の区別ができなくなり、
正常な細胞を攻撃するようになるらしい。
その標的になりやすいのが、血管内の細胞で、
そのため、年をとると動脈硬化が起きやすくなるのだとか・・・。
活性酸素が人体に悪影響を与えるのは、
聞いた事がある人も多いかもしれない。
また、この遺伝子に詳しい専門家(大学教授)によると、
『(人間が)飢餓状態になると、サーチュインが活性化されることが判明しています。
サーチュインが指令を出して、ミトコンドリアやタンパクの凝縮したものなど、
細胞内にある老廃物を排除するオートファジーという機構が働き、
細胞が若々しくなるのです』
サーチュイン遺伝子は、空腹の状態、
つまり、摂取カロリーが減ると、活性化するらしい。
これは、動物としての防衛機能!と考えられている。
例えば、食料が減って栄養分が足りなくなると、
細胞レベルの損傷を防ぐために、修復機能が活性化する!というわけだ。
以下は、米国の大学の実験から・・・。
アカゲザル約80頭を使って、20年にわたってカロリー摂取制限の実験を行なった。
食事を十分に与えられたサルは体毛が抜け、身体にもシワが多いのに対して、
30%のカロリー制限を受けてきたサルは、
体毛はフサフサで肌にも張りとツヤがあり、若々しさに溢れていたという。
このサルは、全頭が27歳以上で老齢期にあり、
カロリー制限ナシの群れ38頭のうち、
すでに死亡したのは14頭、
カロリー制限アリの群れ38頭のうち死亡は5頭だった。
つまり、カロリー制限アリ!のサルの方が、『長生き』であることが分かった。
しかも、カロリー制限アリのサル群れでは、ガンや糖尿病、心臓病、
脳萎縮などの疾病も、少なかったという。
少なくともサルに関しては、腹ペコ状態を保つことが、
老化防止や若返りの効果をもつ可能性が高い!と実験で証明されたことになる。
では、人間はどうしたらいいのか?
普通に食べる量を7割程度に減らす事で、
長寿遺伝子が活性化する事が、別の実験によって判明しているらしい。
これは、摂取カロリーが少ない状態が続くと、
(前述した)細胞内にあるエネルギーを作り出すミトコンドリアという器官から、
NADという物質が出る。
この物質が、細胞の核に入る事で、長寿遺伝子に刺激を与え、
活性化する事が、分かっているのだとか・・・。
NDAとは、生物のおもな酸化還元反応の多くにおいて、必須成分(補酵素)である。
スイッチがON!になると、他の遺伝子に作用し、ミトコンドリアや免疫細胞、
インシュリンの働きなど、100以上もあるといわれる、
様々な老化促進の原因を、抑えるように働くらしい。
このスイッチをON!にするのは、30代や40代の若い年代ほど効果的らしいが、
いったんカロリー制限をやめると、すぐに『サーチュイン遺伝子』は働かなくなる(OFFになる)のだとか・・・。
以上の事から、今回は『長寿遺伝子(サーチュイン)』について調べてみました。
可能であれば、誰でも長生きしたいと思います。
ですが、『ストイック』に自分をコントロールするのは、難しそうですね。
最後に、日本の例ですが、100歳の陸上100メートル走の記録保持者の男性は、
若い頃から、『腹八分目』を心がけ、小食を通してきたそうです。
腹八分目・・・、分かってはいるのですが、
怠け者の小生には、『言うは易く行うは難し』・・・です。
<すすきタルン>
*腹八分・・・
満腹まで食べないで、少し控え目にしておくこと。腹八分目。
*ストイック・・・
もともとは「ストア派の」という意味。
禁欲的な。自分を厳しく律するさま。欲望に流されない人。ダイエットに必要な態度。
*言うは易く行うは難し・・・
口に出して言うのは簡単だが、それを実行することは難しい。
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