性と愛の研究室 - きゃらめる民族

昨年の元旦早々、無名のオーストリア人俳優と電撃結婚をして世間を驚かせた浜崎あゆみ。あれから１年、世間の予想通り（？）早くも離婚となったのは先日のニュースの通りです。

あゆの離婚が成立すれば彼女はバツイチになるわけですが、実は日本での婚姻手続きをしていなかったといいます。海外で結婚していても、日本の戸籍上独身であればこちらではまた別の人と結婚してしまえるわけで、これって重婚可能なのではと話題になっています。











【海外で結婚したら、日本にも届出・・・しなかったら？】





あまり知られていませんが、海外で結婚した場合は日本に婚姻を報告する義務があります。戸籍法第41条によれば、海外での婚姻成立から３ヶ月以内に結婚証明書のコピーを提出するという決まりがあるのです。

では、この決まりに従わなかったらどうなるのでしょう。

法律では罰金５万円以下と定められているものの、ほとんどの場合は注意されるだけにとどまります。

実は、ワタクシもそれをやってしまったひとりなのであります。諸事情がありまして、日本への婚姻書類届出が海外での結婚成立後１年半ほどたってしまいました。実際どうなったのかといいますと、日本大使館員の方に注意を受けたうえで届出が遅れた理由を反省文に書かされました。確か、外務大臣宛てだった気がしますが、そのへんはうろ覚えです。この反省文だけで、罰金などのお咎めはありませんでした。



【重婚なんて可能なの？】


現在の日本の戸籍システムですと、重婚はほぼ不可能だと思われます。しかし、戸籍というシステムのない海外だとできないこともないようです。

あゆと元夫はラスベガスで結婚したわけですが、ここでの結婚手続きはとても簡単。必要なのは身分証明書と申請料だけです。それを持って結婚許可証を取りに行き、ほかの州のような待ち時間なしですぐに結婚式を挙げられます。





結婚許可証を申請する時に書類を記入します。そこには婚姻歴などを記入する欄もあるのですが、恐ろしいことに自己申告でいけるのです。外国人の場合、必要な証明書がパスポートだけなので婚姻歴は黙っていればわからないというわけです。悪意を持ってすれば、日本で既婚でもアメリカで別の人と結婚するというのは可能。これって立派に重婚です。

逆に日本で婚姻歴はなく、アメリカで結婚した場合。あゆのように日本側に婚姻の事実を知らさずにいたら、日本で別の人と結婚するということは理論上可能です。

ちなみに重婚は重罪！　アメリカのミシガン州を例にとると、重婚罪は禁固４年になるそうです。



【私って現地妻／夫？　そうならないために】


日本で外国人と結婚する時には、外国人は婚姻要件具備証明書と呼ばれる独身証明書のような書類を提出しなければいけません。しかし、国によっては 婚姻要件具備証明書を発行していなかったり、そうかといえば偽造できてしまうようなところもあります。





そういうのを利用して、実は本国で結婚して家庭があるのに日本の滞在許可が欲しいために日本人とも結婚するケースがあるそうです。

そうならないために、相手の行動にはよく注意するべきです。次のようなことをしていたら要注意です。

・送金が多い
・家族や親族にあなたを紹介しない
・国際電話を頻繁にする
・子どもを欲しがらない
・物品を頻繁に本国に送る
・ひとりで国に帰る
・国に一緒に帰っても家族に会わせてもらえないばかりか、一人で外出ばかりしている
・結婚したあと、本国の大使館に婚姻の届出をしない
（Dulce Hogar様より引用）



重婚の可能性についていろいろ触れてみましたが、実際にしてしまったらもちろん大変なことになります。一夫多妻／一妻多夫は妄想のなかだけにしておきましょう。


文／峰フジカ

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