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実録:私は出会い系男に殺されかけた!




ここ数日、ニュースで伝えられている「在米国日本人妻失踪事件」。

その日本人妻と夫が結婚したきっかけとなったのが出会い系サイトだったということで、そちらにも話題がフォーカスされています。

ニュース記事に寄せられたコメントを読むと、「出会い系なんかで相手を探すからこんなことになる」というような意見をよく目にします。出会い系サイトとは、その相手の存在を知るまでのツールに過ぎません。相手を見つけたあとは、自分の目でその相手をよく見極めなければいけません。そこで間違えると大変なことになります。

今でこそのほほんとライターなんかやってますが、私も出会い系サイトで知り合った人との世にも恐ろしい経験があるのです。











【出会った彼は大手企業勤務の「すごくイイやつ」】


その彼とは、私が米国で働いていた時に老舗出会い系サイトMを通して知り合いました。

某国出身で米国籍を持つ彼とは出会って3ヶ月ほどで婚約の話が出て、翌月から同居を始めました。彼は私が住んでいた地域を担当する世界的に有名な大企業の営業マンで、一緒に近所を歩けば多くの顧客に会いました。彼らに「彼、すごくイイやつだよ。いい人捕まえたね」と言われて、彼の人柄については安心していました。ただ時折、彼が妙に嫉妬深いような気がするとは思っていましたが、特に気にしてはいませんでした。

ある日、社内で送別会があり帰宅が深夜12時頃になりました。私のオフィスは郊外にあり、公共交通機関を使うと時間がかかります。しかし、夜間は車を使えばその半分の時間で帰宅できます。ちょうど同じ方向に帰る男性社員がふたりいたので彼らの車に同乗して自宅まで送ってもらいました。



このあと世にも恐ろしい体験が・・・。


自宅に戻ると彼はどうやって帰ってきたのか聞いて来ました。正直に、男性社員の車で3人一緒に帰ってきたと答えたら、彼は私を睨み、「男と帰ってくるなって言っただろ。ひとりで電車で帰って来いって言ったのに」と言いました。確かに、朝出掛けに彼にはそう言われたけれど受け流してました。彼は、私が事情を説明しても全く聞く耳を持たず、何度も同じことを言うばかり。話にならないと思った私はシャワーを浴びて、ベッドに入りました。



【そして、彼が豹変!】


少ししてうとうとし始めた頃、彼が寝室に入って来てまた同じことを言うのです。
また? と思ったのと同時に彼は私にまたがり、なんと首を絞めたのです。彼の目は憎悪に満ちていて、普通じゃないのはすぐにわかりました。

「男と一緒に帰ってくるなって言っただろう!」

彼は私の首を強く絞め続けました。必死に抵抗しながら、助けを求めました。もがいてもがいて、やっとのことで彼を蹴飛ばして居間に逃げ込みました。彼はもう私の首を絞めませんでしたが、何度も頬を叩かれました。

隙をみて私は警察に通報、数分で警官ふたりが来て私と彼は個別に事情を聞かれました。結果、彼は自宅から24時間の退去命令を出され、部屋を去って行きました。しかし、20分くらいした頃、彼は帰ってきました。チェーンがかかっているドアを彼はものすごい勢いで引っ張り、チェーンが壊れてドアは開きました。彼は、寝る場所がないからと勝手にベッドに潜り込んでしまいました。



まさにこんな感じ。リアル・シャイニング。


翌日、目が覚めた彼は普通に戻っていました。昨夜のことを必死に謝って来ました。それでも彼の一挙一動に今度こそ殺されるんじゃないかとビクビクしていました。



【見えていなかった真実】



表の顔と裏の顔・・・。


どういうわけか彼とはその後もしばらく交際しましたが、その事件ほどひどいことはないまま結局無事に別れに至りました。別れの前、別の喧嘩の時に彼が言ったことがありました。

「俺は自国で4人殺してる。いまさらもうひとり殺したって、たいした違いはない」

喧嘩のあとしばらくして、彼にこの発言が本当なのか聞いてみました。あれは君を脅すための嘘だよ、と答えました。でも、きっと本当のことです。私の首を絞めた時の目を見たらわかります。彼はカッとなったら自分がわからなくなるタイプだったんです。実は精神的に病んでいて通院歴があったことも、その後に告白されました。



私が殺されそうになった彼とのことで反省すべき点は、同居を急ぎ過ぎたことと異常に嫉妬深いという事実に注意しなかったことです。すぐに同居せず彼のことをもっとよく観察していれば、こんな形で傷つく前に彼の異常さに気付いたはずなんです。異常に嫉妬深いと気付いた時にも、彼とはすぐに距離をおくべきでした。彼の顧客や元同僚たちの言葉を鵜呑みにし過ぎて、自分の目でしっかりと彼を見ることができていませんでした。

相手が外国人でも日本人でも、急ぎ過ぎずにしっかり相手を観察し、途中でなにかがおかしいと気付いた時には交際をストップする勇気も必要なのです。



文/峰フジカ
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