私(佐藤)には、大きなトラウマがある。それは2010年に iPhone4 が発売されたときのこと、ナンバーポータビリティでドコモからソフトバンクで乗り換えようとしたものの、通話料金滞納によりソフトバンクに移ることができず、3泊4日の行列参加が無に帰したことだ。
あんな過ちはもう2度とするまい。そう心に誓ったのにもかかわらず、またしてもやってしまった。発売4日前から並んでいた「ドコモショップ丸の内店」に予約しておらず、銀座中央通りに予約を頼んでいたとは……。これは41歳にして人生を迷い続けている男の叫びである……。
・すべては私の責任
まず最初に誤解なきように伝えておきたい。今回の過ちは、編集部でも最古参である私の凡ミスであるということだ。和才記者、中澤記者、引いては編集部のみんなが、影になり日向になって私を支えてくれたのだ。この責任は私にある、彼らを責めないで欲しい。
・興奮のあまり正常ではなかった
振り返ると iPhone6s が発表された段階で、私は完全に舞い上がっていた。もしかしたら、再び堀北真希さんに会えるかもしれない。もう一度あの場所で、堀北さんに会える! その喜びのあまり、店舗名を間違えてしまった。過去2年も並んでいる丸の内店を、銀座中央通り店と誤認したのだ。これもひとえに興奮のなせる業。正常な思考が働いていなかったと自らを省みる。
・仲間がいることに興奮
もうひとつ私を興奮させた要因がある。それは今回和才記者と中澤記者、2人の仲間と協力して行列参加できることだ。うれしかった、ひとりじゃない。寂しくない。そう思うがあまり、有頂天になっていたのかもしれない。
これがひとりだったら、舞い上がっている場合じゃない。4日間をどう乗り越えるかを、緊張と共に思案したはずだ。和才記者・中澤記者は悪くない、彼らのせいではないのだが、彼らがいたからこそ、私は冷静ではなかった。彼らがいなければ……。
・ひとりだったら……
詰まるところ、私がすべてを自分ひとりでやっていれば、こんなことにはならなかった気がしてならない。なぜなら過去2年、確実に行列を完遂しているからだ。和才記者・中澤記者は悪くない、彼らのせいではないのだが、彼らがいなかったら……。もしかしたら、こんなことには……。
・運命のイタズラと考えられる
とにかくこうして、iPhone6sの行列を断念する道を選ぶことになった。堀北さんと再び会える可能性は完全に途絶えたのである。私の夢は果たされぬままに、時間だけが過ぎ、発売日当日を迎えてしまった。誰のせいでもない、あえて言うなら私の責任だ。
そしてもうひとつ、「運命のイタズラ」という要素も多分に考えられる。時々神は、こうして人生というものを、私という人間を試すのである。
・本音としては……
とにかく戦いは終わったのだ。iPhone6s・6 Plusをいち早く手に入れるであろう人々には「おめでとうございます」と言おう。これから手にする人には、きっとワクワクするような未来が待っているに違いない。最後に一言、正直に言うけど……、今回マジで間違えた……。和才、せいじ(中澤)、マジごめん……。そして応援して頂いた皆さん、不甲斐なくてすみませんでした……。
以下読者のみなさまの反応
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