・すべては私の責任

まず最初に誤解なきように伝えておきたい。今回の過ちは、編集部でも最古参である私の凡ミスであるということだ。和才記者、中澤記者、引いては編集部のみんなが、影になり日向になって私を支えてくれたのだ。この責任は私にある、彼らを責めないで欲しい。

・興奮のあまり正常ではなかった

振り返ると iPhone6s が発表された段階で、私は完全に舞い上がっていた。もしかしたら、再び堀北真希さんに会えるかもしれない。もう一度あの場所で、堀北さんに会える! その喜びのあまり、店舗名を間違えてしまった。過去2年も並んでいる丸の内店を、銀座中央通り店と誤認したのだ。これもひとえに興奮のなせる業。正常な思考が働いていなかったと自らを省みる。

・仲間がいることに興奮

もうひとつ私を興奮させた要因がある。それは今回和才記者と中澤記者、2人の仲間と協力して行列参加できることだ。うれしかった、ひとりじゃない。寂しくない。そう思うがあまり、有頂天になっていたのかもしれない。

これがひとりだったら、舞い上がっている場合じゃない。4日間をどう乗り越えるかを、緊張と共に思案したはずだ。和才記者・中澤記者は悪くない、彼らのせいではないのだが、彼らがいたからこそ、私は冷静ではなかった。彼らがいなければ……。

・ひとりだったら……

詰まるところ、私がすべてを自分ひとりでやっていれば、こんなことにはならなかった気がしてならない。なぜなら過去2年、確実に行列を完遂しているからだ。和才記者・中澤記者は悪くない、彼らのせいではないのだが、彼らがいなかったら……。もしかしたら、こんなことには……。

・運命のイタズラと考えられる

とにかくこうして、iPhone6sの行列を断念する道を選ぶことになった。堀北さんと再び会える可能性は完全に途絶えたのである。私の夢は果たされぬままに、時間だけが過ぎ、発売日当日を迎えてしまった。誰のせいでもない、あえて言うなら私の責任だ。

そしてもうひとつ、「運命のイタズラ」という要素も多分に考えられる。時々神は、こうして人生というものを、私という人間を試すのである。

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・本音としては……

とにかく戦いは終わったのだ。iPhone6s・6 Plusをいち早く手に入れるであろう人々には「おめでとうございます」と言おう。これから手にする人には、きっとワクワクするような未来が待っているに違いない。最後に一言、正直に言うけど……、今回マジで間違えた……。和才、せいじ(中澤)、マジごめん……。そして応援して頂いた皆さん、不甲斐なくてすみませんでした……。