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妊娠限界値まであとわずか!?ここ10年で精子が減少しすぎらしい


■妊娠限界まであとわずか・・・?


ここ数年、男性の精子量が減少しているという話をよく聞きます。タバコ、食事、運動など様々なライフスタイルがその要因にあるようです。

スペインの研究ではここ十年で劇的に精子濃度が減少してきており、このままでは妊娠限界値にまで減少してしまうと懸念しているようです。










性に関する研究はここのところ世界的に行われています。オーガズムや性感帯など性をプレイとして楽しむ研究もその一つですが、人類が種として最も重要視すべき子孫を残すという意味での性も重要な研究課題です。


スペインのムルシア大学の研究チームは人間の種としての存続を危惧する調査結果を発表しました。



▲ムルシア大学



研究グループによれば10年前に比べて男性の精子濃度が38%も減少しているといいます。

研究対象は18歳~23歳までの若い270名ほどの男性で、2001~2年と2011~2年の2回の調査で以下のようなことがわかったそうです。


・2001年では精子濃度は平均7200万/ml
・2011年では精子濃度が平均5200万/mlに
・平均で年2%の減少をしている


とのことでここ10年でかなり大幅に減少していることがわかります。






研究グループのアルベルト·トーレスはこう言います。

「スペインにおいて若い男性の精子の質を調べる研究はこれまでになく、今後の医療において一つの良い資料となるはずです」


またこう付け加えます。


「精子の質が下がったことと不妊男性の増減の関連性はまだわかりません」



あくまでも精子濃度のみに着目した調査であり、相関関係に関しては今後の研究などによるということかもしれません。




しかしここまで明らかな減少は不妊に関して何らかの影響がないわけがないでしょう。そして今後もしさらなる減少を続ければ・・・





ちなみにですが、不妊治療センターで出されている基準値としては以下のようになっているそうです。


■精子濃度

正常値 4000万/ml以上
最低限界値 2000万/ml以上


現在のところ(スペインのものですが)5200万/mlということで問題はなさそうですが、今後10年間で同じように38%以上減少を続けていったとしたら・・・


約1900万/ml


という数値になり、妊娠限界値を下回ることに・・・。まだまだ先のことですし、必ずしもそうなるわけではありませんが、悠長にはかまえられないのも事実でしょう。




研究者らはそうした未来を迎えないために、ライフスタイルの向上を意識する・させるべきだと主張します。

外食から手料理へ、運動不足の解消、ストレスの上手な発散、タバコ・アルコールを控える・・・などなど、よく言われるものを実践し今後の10年に備えるべきだとしています。







今のところは大丈夫。と甘くみてしまい、悪いライフスタイルや習慣や環境を若い世代にまで引き継いでしまったとしたら・・・10年後は人間という種が絶滅の危機に瀕する可能性があるかもしれません。

少しずつでも改善し、よりよい未来を創る努力こそが、楽しいセックスとともに人間の繁栄において大切なことなのかもしれませんね。




文・編集/麹町敏郎
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