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バレンタインSP! チョコレートにまつわる2つの愛の物語り
2013/01/23(水) 23:58:01 | カテゴリ:話題
バレンタインまで一ヶ月を切り、すでに街は甘いムードで包まれている。
――というわけで、今回はバレンタインをテーマにお贈りしよう!
●甘くておいしいミルクチョコレートは愛の結晶!
今では世界各国で普通に食べられているミルクチョコレート。
しかし、実はミルクチョコレートが完成した裏には、ある若者の愛の物語りが隠されていたのだ!
スイスの貧しいロウソク職人ダニエル・ピーターは、こともあろうに資産家フランソワ・ルイ・カイエの娘ファニーに惚れてしまう。
だが、当然、ファニーの父親が2人の仲を認めるはずもない。
「お前みたいな貧乏人に娘はやれん!」と父親から言われて、ピーターは一念発起!
まずはロウソク職人を辞めチョコレート職人に転身する。
そうしてペーターはミルクチョコレートを作ることを目指す。
当時、すでにチョコレートを固める技術は確立されていたものの、ミルクを混ぜて固めることはできなかった。
そのため、もし完成できれば億万長者になることも夢ではなかったのだ。
▼今も昔も変わらぬ男の花道! 仕事がうまくいけば恋もうまくいく!
もちろん、それは簡単なことではない。
だが、おそらく恋の神様が味方をしてくれたのだろう。
折よく親友のアンリ・ネスレ(ネスレ社の創設者)が、コンデンスミルクを発明する。
【※他にコンデンスミルクを発明したアンリが、ピーターにミルクチョコレートの制作を勧めたという説もある】
ペーターはロウソク職人時代につちかった技術と、このコンデンスミルクの出現により、見事、ミルクチョコレートを完成させたのだ。
この功績をフランソワも認め、ファニーとの結婚が許されたのである。
まさに、チョコレートが結んだ愛というわけだ。
気になる記事チョコレートで有名な「ゴディバ」のシンボルマークの由来! (最愛の人へ☆☆☆愛人日記☆☆☆) ルガノからポンテ・トレーザへ(モリアーチー教授のスイス乗り物図鑑) 町の民衆に愛された人:ゴダイヴァ夫人(道しるべ) チョコレートの歴史ものがたり-4(ちょっと贅沢に、大人が愉しむチョコレート) チョコレート・ココアの歴史 -(日本チョコレート・ココア協会)
『ゴディバ』と言えば、知らない人はいない高級チョコレートブランドだ。
閲覧者諸氏の中にも「大好き!」という方も多いだろう。
しかし、そのロゴに秘められた物語りを、ご存じの方は少ないのではないだろうか?
ゴティバのロゴには馬に乗った裸婦が描かれている。
実はこの女性、実在した11世紀のイギリスの伯爵夫人がモデルなのだ。
その貴婦人は名前をゴダイヴァといい、常々、領民が重税に苦しむ姿に胸を痛めていた。
そのため、何度も夫である伯爵に減税するように頼んだ。
最初は無視していた夫だが、度重なる嘆願に嫌気がさしたのだろう。
やがて、「お前が裸になって馬に乗り街中を走り回ったら、お前の願いを叶えよう」と言い出した。
▼夫の無理難題に果敢に立ち向かった慈悲深い貴婦人
夫としてはこう言えば妻はあきらめるだろうと、高をくくっていたのだろう。
しかし、ゴダイヴァ夫人は「それで領民が救われるのなら」実行を決意する。
一方、この夫人の勇気に感動した領民たちは、家の中に閉じこもり窓を堅く閉ざし、彼女の裸体を見ないようにした。
蛇足ながら、この時、トムという男だけは禁を破り、夫人の裸体を覗き見してしまう。
これが英語で覗き魔を、『ピーピング・トム(覗き屋トム)』と呼ぶようになった由来だと言われている。
ゴティバの創立者はこの逸話に感銘を受け、彼女の名前を社名にし、ロゴを作ったのだそうだ。
今年のバレンタインはゴダイヴァ夫人な偉大な愛の思いを馳せながら、ゴティバのチョコレートを味わうのもいいかもしれない。
文/月夜
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