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私が風俗嬢になった理由(ワケ)~その4~




 前回は、
『私が風俗嬢になった理由(ワケ)~その3~』でした。

 夫の事業の失敗で離婚、
その後、子宮ガンで子宮を摘出したA子。
 手にした保険金で、母子3人で暮らしていたところに、
夫が現れます。

 その夫は、A子が不在の時に、
子供たちに再会。
 そして翌朝、彼女の口座から多額の金を引き出して、
A子たち母子の前から、再び姿を消しました。

 明日の生活費にも困ったA子は、
以前、駅でしつこく付いてきて、
彼女に名刺を渡したスカウトに連絡し、AVに出たのです。

 ところが、ママ友に知られたようで、
いわゆる、『身元バレ!』してしまいました。

『もう、AVには出る事が出来ない』
 子供を抱えたA子は、再び生活に困ります。

 一人の風俗嬢への、ロングインタビュー。
今回は、『私が風俗嬢になった理由(ワケ)~その4~』です。









【女として・・・堕ちた?!】




身元バレやストーカーのリスクの中で・・・


 風俗嬢たちの取材をしていて、思う事がある。

 短い取材時間だけでは分からない事が多いが、
よくよく話を聞いてみると、感じる事だ。

 AV嬢や風俗嬢の多くは、自分が『女として・・・堕ちた』
ということを自覚している。
 もちろん、全てのAV嬢や風俗嬢が、同じような考えではないが・・・。

 そして、『いつまでも出来る仕事ではない!』という事を、わかっている。

 だが、目の前の生活と向き合うために、
子供を育てるために、
AVや風俗の仕事を、続けているのだ。

 ひとまず、善悪を考える事は、置き去りにして・・・。

 文字通り、形振(なりふ)り、かまわず・・・。

 そして、そこには、身元バレのリスクや、ストーカーに追いかけられるリスクがある。


 あるシングルマザーの風俗嬢(30代)は、
ネット上で、実名と現住所を暴露された。
 自分の名前、子供の性別と年齢、
そして、暮らしているアパートの部屋番号まで・・・。

 彼女は、自らと子供を守るため、直後に店を辞めて、引っ越した。

 かかった費用は、誰に請求できるわけでもない。

『そんな仕事をしているからだ』
と後ろ指をさされれば、それまでだが・・・。


 以前、記事にした
『サイレントプア』(きゃらめる民族)
にあるように、
母子世帯の半数近くは、貧困世帯である。

 そうした女性たちの多くが、離婚し、子供を抱えたシングルマザーだ。
 やがて経済的に行き詰まり、決して少なくはない割合の女性たちが、
AVや風俗に、たどり着くという。


 A子の他にも、シングルマザーになって、
愛人や風俗嬢をしていた女性に、話を聞いたことがある。

 彼女は、視線を床に落として、悲しそうな目で、
『この仕事を始めたとき、私、堕ちたな!って思ったもん。
 でも、子供を抱えて、それまで専業主婦しか知らなくて、他に選択肢が無かったの・・・』

と呟いた。

 彼女のやりきれない思い、その言葉が、今でも小生には忘れる事が出来ない。

 もちろん、『離婚(離別)したのも、自己責任だろう!』
と言われてしまえば、それまでだが・・・。



【AV嬢から風俗嬢へ】




元AV嬢という肩書きを隠しても・・・


 A子のケースも、AVの次に選んだのは、風俗だった。

『AVには出ていたけど、自分が本当に風俗なんて出来るのか?すごく不安でした。
 でも、募集記事を見て電話したら、
すごく長い時間、説明しもらって、安心したんです』



 子供の面倒も見ないとならないため、出勤は週に4日程度だという。

 元AV嬢ということもあり、その経歴を店のサイトに載せていなくても、
どこからかお客がやってきて、『ファンです』というのだとか・・・。

 AV嬢の時の、ママ友からの身元バレの件もあり、
AVの事は、店には話してないという。

 店での名前(源氏名)も、AV女優だった時とは違う名前だが、
ディープな熟女AVのファンは、A子が風俗デビューしたことを、知っているようだ。


『あのね、こんな事を言ったら変かもしれないけど、
私、今が幸せだと思うんです。
 それまで専業主婦だった私が、今は自分の力で稼いでいるの。

 もちろんAVとかにも出てしまったけど、
そのお蔭げで、AV時代からのファン!と言うか、
初めてお店に来たお客様でも、私を指名してくれる人がいるんです。

 プレイだって、私は決して上手じゃないのに、
リピーターになってくれる人も、多いの。

 お店のスタッフさんも優しいし、他の女性たちも、雰囲気がいいんですよ。
 本当は、風俗って、もっとギスギスした世界!という
悪いイメージを持っていたので、
想像していたのとは違って、逆に驚きました。

 それって、恵まれている事だと思うんです
 人に支えられて生きていると思うと、私は幸せだと思いました』


 だが、夫に金を持ち逃げされてからは、
さすがの彼女も、精神的に、かなり落ち込んだという。

『そりゃ、お金が無くなってからは、毎日、泣いてばかりで・・・。
 心が折れそうにも、なりました。
 でも、やっぱり子供がいたから・・・。
 今は子供たちが、生きる支えです』


 そう言いながら、口元に笑みを浮かべた。

 幸せ薄そうで、どこか憂いを帯びたA子の顔は、
それが反対に、彼女の魅力にさえ映(うつ)る。


 風俗やAVの仕事をしているかどうかに関わらず、
一般の仕事をしている女性も含めて、
A子のように、子供を生きる支え!にしているシングルマザーは、多いようだ。


 小生は、長年、水商売の女性やAV嬢、風俗嬢の取材をしていて、
『この人は売れる!』というのが、何となく分かるようになった。

 もちろん、占いと同じで、全てが当たるわけでは無いが・・・。

 また、AV嬢と風俗嬢の『売れる』は、
決して共通している訳ではなく、必ずしもイコールではない。

 だが、A子には、その両方で『売れる』資質が、あるように思えた。





 以上の事から、
『私が風俗嬢になった理由(ワケ)~その4~』でした。


 逆境でも、生きることに前向きなA子。

 そればかりか、周囲の環境に感謝しているといいます。

 世知辛い世の中で、本当にこんな考え方の人がいるんだ?!
と、思いました。


 次回は最終回、A子の将来の夢と、夫への思い、
そして、お客に対する、彼女の本音です。



 <すすきタルン>





*本記事は、実際のインタビューを元に構成していますが、
 個人情報保護のため、一部を脚色しています。



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