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生活保護200万人超!その前に~フードバンクと生協の活動~




 生活保護の受給者は200万人を超え、
その金額は、
3兆7000億円(平成24年度)を、
突破する見通しだとか・・・。

 そんな中、NPO法人のフードバンクや、
一部の生協(日本生活協同組合連合会)などが、
生活に困窮した人たちに、
具体的な相談や支援を、行っているようだ。

 つまり、生活保護を受ける一歩手前の、サポートである。

 そこで今回は、
『生活保護200万人超!その前に~フードバンクと生協の活動~』についてです。









【フードバンクの活動】




米国では有名だが、日本での認知度は低い・・・


・フードバンクとは・・・
 主に、食料品の製造工程や流通過程で発生する商品。
 こうした余剰在庫や返品、規格外の商品などを、
メーカーや流通業者、販売店等から引き取り、
生活困窮者や福祉施設等へ、無料で提供する団体、活動のこと。
 米国では、40年の歴史がある。
 日本では、2000年以降にフードバンクが設立された。
 その多くが、NPO(民間の非営利団体)である。



 関東の地方都市で暮らすAさん(50代)は、
80代の母親との2人暮らし。
 かつては工場の派遣社員だったが、リストラされた。
 再就職を求めて面接を受けるも、次の仕事がなかなか決まらない。

 Aさんの手には、
『今回は誠に残念ですが~』という内容の、採用不可の書類が握られている。

 わずかな貯蓄も底をつき、収入は高齢の母親の年金(月額約7万円)だけだ。

『このままでは生活できない!最後は生活保護か・・・』
 そう決心して地元の社会福祉協議会に相談したところ、
フードバンクを紹介された。

 Aさんの元には、月に1回程度、1万円相当の食料品が送られてくる。
 その多くが、賞味期限の近いレトルト食品や缶詰、米やカップめんなどだ。

 フードバンクのサポートを受けてからは、無理して食事を我慢することも無くなったという。

『今は、本当に助かっています。
 何度も面接に落ちると、自分は社会から必要とされていないのではないか?
と、自暴自棄になります。
 やがて、貯蓄や食べるモノまで無くなると、生きる気力まで・・・。
 こうしてお米を頂いていると、それだけで助かります。
 社会に助けてもらっているのだから、
自分も頑張ろう!という気になるんです』


 Aさん親子は、生活保護の申請をせず、
今後の生活再建に、前向きになれたという。



【生協の生活再生相談】





融資だけでなく、その後の家計診断や自立に向けてのサポートも・・・


 かつて、サラ金などへの過払い金の返還請求が、社会的な問題となった。
 最近になって、公的機関の調査した数字の上では、多重債務者は減ったようである。

 だが、お金絡みで問題を抱えている人は、
いつの世でも、それなりの数は、いるらしい。

 借金問題に詳しい専門家(弁護士)は言う。

『債務整理や過払い金の返還請求で、借金問題を整理しても、
しばらくすると、また相談に来るんです。
 大人なのに、金銭感覚が欠如しているんです。
 浪費グセや金銭感覚に問題があって、自己破産を繰り返すような人も、
少なからず、いるんです。
 そういう人は、借金問題の解決とは別に、金銭感覚の教育が必要だと思います』

 

 子供だけでなく、こうした金銭感覚を、
大人にまで教育している機関は、少ない。

 そんな中でも、生協が『生活再生相談』という形で、
サポートを行っているようだ。

 一定の審査はあるものの、小口の融資なども行っている。

 九州の都市部に暮らすBさん(40代)は、
就学年齢の子供を抱えた、シングルマザーだ。

 かつては多重債務に苦しみ、債務整理の経験があるという。

 Bさんは自分でも自覚があるほど、金銭感覚が甘い。
 アパートの家賃3か月分を滞納し、
再び、多重債務になりそうな危険性があるようだ。
 大家さんからは、
『家賃が払えないのなら、出て行って欲しい』
と言われているのだとか・・・。

 そこでBさんは、生協に相談した。
 Bさんには、一定の収入があることから、
生協は、20万円の小口融資を決める。
 貸付されたお金で、滞納分の家賃を支払った。

 一般的なサポートなら、ココまでだろうが、ココからが独自のサービスだという。

 女性の担当者(50代)は、定期的にBさんと面接し、家計診断を行っている。
 つまり、Bさんの生活ぶりを、具体的に細かくチェックしているのだ。


『今年の夏は暑かったけど、光熱費(の支払い)は大丈夫?』

『はい。節電の努力もして、6千円くらいに抑えました』

『本当?スゴいじゃない。
 そうそう、貯蓄は続けてる?
 生活費とは別の口座にして、安易に手をつけたらダメよ。
 急な出費や、何かあった時のためにね』


『はい、それもやってます』

 少し控えめに言うと、Bさんが笑顔になった。

 このままの生活を続ければ、Bさんは再び多重債務に苦しんだり、
生活保護を受けずに済みそうだ。


 担当者は言う。
『社会人として当たり前の事でも、出来ない人がいるんです。
 私たちが伴走者として、サポートできれば、と思っています』



 『生活再生貸付事業』と呼ばれる、
こうした生協の取組みは、徐々に全国に広がっているという。

 もちろん、生協も営利目的であり、慈善事業ではないので、
当然のことながら、融資には金利がかかる。
 こうした融資は、年利9.5%で、貸付限度額(2006年度実績)は、約150万円。

 主に、借金以外の生活費(家賃、水道光熱費、税金などの滞納)を、支援しているという。

 このため、Bさんのように審査を通過すれば、
少額(数十万円~百万円程度)の、借金返済を目的とした融資を受ける事が出来る。


 だが、これは決して、利益の出る事業ではないらしい。

 ちなみに、福岡以外の他の事業所では、赤字だという。

 従来の貸金業者やクレジット会社などと違う点は、
融資だけでなく、その後の家計診断や、自立に向けてのサポートを行っている点だ。



 以上の事から、今回は、
『生活保護200万人超!その前に~フードバンクと生協の活動~』についてでした。

 不景気の中、生活保護世帯は、
今後も増えることが予想されているのだとか・・・。

 また、こうしたNPOや民間の活動だけでなく、
公的な支援もあるようでした。

 例えば、皆さんがお住まいの地域にある、
『社会福祉協議会』も、
子供のための『教育支援資金』や、
『緊急小口資金』という、緊急的な低利の貸付を行っています。

 他にも、高齢の年金生活者であれば、
『独立行政法人 福祉医療機構』が行っている、
『年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業の融資制度』というのがあるようです。

 年金を担保にした融資は、法律で規制されていますが、
上記のような例外もあるのです。


 ですが、こうしたサポートを必要とする人ほど、
制度が知られていないのが、実情のようでした。


 そういえば昔、
知人の女性が、こんな事を言っていたのを思い出しました。

『何をするにも、お金があるうちに、
ちゃんと考えて、先手を打っておいた方がいい。
 お金が無くなると、それだけで、考え方まで貧しくなっちゃうから・・・』


 最近になって、この言葉の重みが、わかったような気がします。






 <すすきタルン>


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