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便利屋おばあちゃん?!~女性だけの便利屋~




 以前、
『女性スタッフだけの便利屋』
という記事を書きました。

 最近では、
全国に12店舗を展開するほど、
成長しているのだとか・・・。

 そして今回、
『便利屋おばあちゃん』という、
高齢者の女性スタッフによるサービスが、
登場しました。

 以前に紹介した会社が仕掛けた、高齢者の女性スタッフによるサービスなのですが・・・。

 これが、思わぬ反響を呼んでいるそうです。

 そこで今回は、そんな
『便利屋おばあちゃん~女性だけの便利屋~』
についてです。









【若い女性には頼みにくい?!】




炊事洗濯掃除はベテラン・・・画像はイメージです


・ケース1・・・一人暮らしの男性Aさん(40代)

 女性スタッフによる便利屋サービスを、よく利用するという常連客のAさん。
 ところが、便利屋とはいえ、
休日に若い女性が部屋に出入りする事に、気恥ずかしさもあったという。

『洗濯や掃除をお願いしているから、当たり前なんですが・・・。
 休日の朝、無防備な寝顔まで見られて、ちょっと恥ずかしかったです』


 たしかに、相手も仕事とはいえ、
若い女性に、休日の朝から、掃除や洗濯を任せる気恥ずかしさは、あるだろう。
 そこで依頼したのが、便利屋おばあちゃんだ。

 やって来たのは、64歳のTさん。
 Tさんは、溜まったAさんの洗濯物を洗い、テキパキと掃除をこなす。
 そして、手際よく料理にとりかかかる。

『体調はどうですか?苦手な食べ物は?』
 など、Aさんに聞いてから、野菜中心の食事が並ぶ。

 夏バテ気味で、あまり食欲が無かったというAさんだが、
目の前に並んだ、美味しそうな食事には目を輝かせて、完食!

『実家に帰ると、親の手料理を食べるのが楽しみなんですが、
今日は、まるで実家に帰った時のような感覚です。
美味しかったです』



 あまりにも料理上手なスタッフのTさん、
実は、料理教室で先生をやっているのだという。
 しかも、この道40年なのだとか・・・。
 それなら、料理上手なわけだ。


 便利屋サービスの常連客Aさんは、とても満足そうだった。

 Aさんにとっては、
若い女性スタッフより、Tさんのような高齢者スタッフの方が、
気軽にサービスを依頼できるのかもしれない。


 気になる料金は、2時間の家事代行サービスで・・・
8960円(税込)
*ただし、食材費は別



【1人カラオケのパートナー?!】




スタッフもマイクを握って・・・画像はイメージです


・ケース2・・・一人カラオケの相手を求める男性Bさん(50代)

 JRの某駅で、和服姿の女性が待ち合わせをしている。
 女性は、便利屋スタッフKさん(63歳)。

 そこへ現れたのが、今日の依頼者のBさん(50代)。
 便利屋への依頼は、1年ぶりだという。

 依頼内容は、カラオケの同伴だ。

『私、永ちゃんが好きなの。歌って下さいよ』

 会話もそこそこに、Bさんにマイクを渡して、カラオケの音量を調節するKさん。

 最初はぎこちなかったBさんも、お気に入りの矢沢永吉の曲を歌う。
 タンバリンを叩いて、盛り上げるKさん。

 2人で定番のデュエット曲なども歌って、休憩に入る。

 すると、Bさんがポツリポツリと身の上話を始めた。

『実は、4年前に体調を崩して、退職したんです。
 心臓の病気と、糖尿病でした。
 何もする気が無くなって、そのうえ、うつ病にもなって・・・。
 でも、このままじゃダメだと思って、
外出のキッカケに、便利屋さんにカラオケの同伴をお願いしたんです』


『人生、トキメキが無きゃ。
 焦らずに、トキメキのト!くらいを見つけて下さいね』


『そうですよね。
 実は今日、緊張したんですけど、こういう緊張が無くなったら、人生は終わりですよね』


 Bさんの言葉にも、力が入ったようだ。
 そして、Bさんが言う。

『ところでKさん、話も上手だし、歌が上手ですね?』

 実はKさん、銀座のクラブで40年のキャリアの持ち主だ。
 そのうち20年間は、自らが店を切り盛りしていた、オーナーママだったという。

『そうなんですか? どうりで、話や歌が上手なわけだ』

 Bさんから、自然と笑い声がこぼれた。


 気になる料金は、2時間のカラオケ同伴サービスで・・・
8500円(税込)
*ただし、カラオケ代は別



【メイクしてほしい?!女性の依頼者】




メイクでキレイに・・・画像はイメージです


 女性の便利屋に依頼するのは、男性だけではないようだ。
 
 北関東に住む女性から、『メイクをして、キレイにしてほしい』という依頼が入った。



・ケース3・・・メイクをしてほしい女性Cさん(66歳)

 女性宅に向かったのは、Oさん(64歳)。
『私がメイクをして、キレイにしてあげたいです』
 そう意気込みを語って、依頼者と対面した。
 
 他人からメイクをされるのは、初めての経験だというCさん。
 最初は互いに緊張しているようだが、Cさんが話を始めた。

『この年になると、近所の人や、友達との付き合いも難しいですよね。
 挨拶だけの人とか、何でも話せる人とか、分けて考えないと・・・』


 Cさんの話に相槌を打ちながら、メイクをするOさん。

 メイクが出来上がると、Cさんは笑顔になった。

 そして、Cさんがメイクに合う服に着替えると、
クローゼットの鏡の前で、2人で話し始める。

『少し前に、ひとり暮らしの姉が亡くなったんです。
1週間くらい連絡が無くて、心配していたら、警察から電話があって・・・』


 Cさんの姉は、孤独死だったという。
 自宅の洗面所の前で、倒れていたのだそうだ。

 妹のCさんも、ひとり暮らし。
 姉の死と、自らの孤独死が、ダブッてしまったのだろうか・・・。
 Cさんの顔が、曇る。


 すると、Oさんが自分自身の身の上話を始めた。
『実は私も、両親を早くに亡くしているんです。
 誰にも頼れないんです。
 誰も、相談する人がいませんでした。
 孤独でしたよ。
 でも、寂しさは、誰でも持っていると思いますよ。
(人それぞれ)、違う形で、持っていると思います』



 Oさんは、6年前から、プロのモデルとして仕事をしているという。

 Oさんはメイクのプロではないが、依頼者の話を親身になって聞き、
自らの人生経験を元にしたアドバイスをする。
 
 こうしたサービスは、同じ便利屋でも、
若い女性スタッフには、難しいのかもしれない・・・。

 2人が同世代で通じるものがあるのか、
Oさんと話すうちに、Cさんが再び、笑顔になった。


 気になる料金は、2時間のメイク代で・・・
1万1千円(税込)
*ただし、出張・交通費は別



 一部の新聞報道によると、孤独死(孤立死)の発生に関して、
統計を取っているのは、47都道府県のうち、3県。
 統計を取っているのは宮城、高知、鹿児島の3県だ。

 民間の某研究機関によると、
『自宅で死亡し、発見まで2日以上経過』
と定義した場合の、孤独死(65歳以上)の推計値は、2万6821人。

 これは、2011年に公表した数値だ。

 また、統計を取っていない自治体のほとんどが、
孤独死の定義の曖昧(あいまい)さ、を理由に挙げており、
国の統一した基準などもないため、実態の把握ができていないのが現状らしい。



 以上の事から、
『女性スタッフだけの便利屋』に続き、
今回は『便利屋おばあちゃん~女性だけの便利屋~』についてでした。
 
 そこには、料金システムからは見えてこない、
人生経験を積んだ女性スタッフだからこその、
独自のサービスが、あるのかもしれません。

 また、サービスを求める依頼者の背景には、
不安を抱える単身世帯の増加や、
孤独死の問題、
働き盛りの年代の人々の、ストレスや病気の問題など、
現代社会の抱える問題が、見え隠れしているようにも、思えました。


 その中でも、小生には、
『この年になると、近所の人や、友達との付き合いも難しい』
と言った、依頼者のCさんの言葉が、印象的でした。

 この言葉だけなら、少し冷たいように思えますが、
そうすることが、高齢でひとり暮らしをするCさんにとって、
世知辛い世の中を生きる、自衛手段なのかもしれない?!と感じたからです。



 <すすきタルン>



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