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「日本女性はモテる!」にまつわる誤解と現実



つい先日、あるニュースサイトに掲載された「日本女性が海外流出する?」のような記事が、某巨大掲示板で話題になっておりました。それによると、日本女性は世界で一番モテる。逆に日本男性は世界で一番モテないとかどうとか。

それは、ある意味事実と言える部分もあります。そして、それらは今に始まったことではなく、ずいぶん前から言われていることです。

でも、みんなの言うところの「モテる」って、どういうことなのって思いません? 











「モテる」がとにかく外国人から声が掛かる頻度が多いということなら、それはたぶん事実。きっと、日本女性はとてもモテるということになるでしょう。

私は人生の三分の一以上が欧米暮らし。成人してからは外国に住んでいる時間のほうが日本より圧倒的に多くなります。日本では特にモテないわけでもなく、ごくごく普通の生活をしていたと思います。

そんな私がアメリカに移住したら、まあ、声が掛かる掛かる。

学校に行けば同じクラスはもちろん、隣のクラスの男性から誘われる。
コインランドリーに行けば、そこの男性客に誘われる。
自分が住んでいるアパートの同じフロアの男性に誘われる。
道を歩いていて近所に住む顔見知りの男性に誘われる。
カフェでお茶していて、隣の席の男性客に誘われる。
アパレルショップで服を選んでいて、店員にナンパされる。
クラブでスタッフに気に入られ、デートに誘われる。


ざっと軽く挙げてみただけでもこんな感じです。移住して2~3ヶ月もしない間にこれ。もしかしたら、この時が人生最大のモテ期だったかもしれません。日本ではこれほどまでに声がかかることがなかったので、そりゃあ有頂天になりましたとも。私はモテる!と。今思えば、大きな誤解なんですけど。



日本女性はおしとやか。おとなしくて従順で・・・。( ̄ー ̄)ニヤリ


多くの女性が「声が掛かる→デート→真剣交際→いずれ国際結婚してシアワセ(はあと)」と希望的観測を持っているのにも関わらず、声を掛ける外国人男性のほとんどが「おっ、小奇麗なアジア女。あわよくば一回やってみてえ」くらいにしか思っていない気がします。デートしてみて思った以上に気が合えば定期的に会う関係になりますが、公式に彼氏彼女の仲になるにはそれから超えなければならない壁がいくつも存在します。

私が思うに、日本独特の愛想笑いとか気が利くと言われる気遣いが、外国人男性に誤解を与えている気がします。この女、俺に気がある・・・と。それで、だったらちょっとアプローチしてみようかとなるわけですね。よく声が掛かっても「私ってモテる!」と有頂天にならず、相手をよく見極めて付き合わないと利用されて終わりということにもなりかねません。

外国人男性にとって女性に声を掛けるということは、日本人男性のそれよりも格段にハードルが低いのです。気になったら、とりあえずアプローチ。それで彼女がその気になれば儲けものという感じです。要するに、モテると言っても、ディズニー映画のプリンセスみたいにあちこちの国の王子様から求婚されるようなレベルとは訳が違うということです。





【日本女性はモテる。日本女性だからモテる??の落とし穴】


日本女性が世界一モテるなどと聞くと、外国で現地の女性を押しのける勢いで日本女性が人気かのように思ってしまいますが、当然そんなことはありません。たいていの外国人男性は自分の外見や価値観に近い現地女性をパートナーに選ぶことが多いのです。別人種というだけで最初から交際相手としては除外されていることだって珍しくはありません。そんな彼らにとって、私たちは薄っぺらい身体で平べったい顔をしたただの異国の女。日本で人気とされるデカ目メイクはパンダみたいだし、華奢さはただ貧弱に見える。服装だって身体のラインを隠し過ぎてセクシーじゃない。そんなふうに思っている外国人男性は少なくないはず。それにも関わらず、日本女性にアプローチする男性はいます。それはなぜなのでしょうか。



[パターン 1:人種や見た目なんて関係ない。とにかく彼女は最高!]


一番まとも、そして理想的なパターンです。彼女の人間性に惹かれて交際、たまたま彼女が日本人だったという感じ。こういうカップルは言葉でのコミュニケーションもよくとれています。


[パターン 2:アジ専・ジャパ専。とにかくアジア人じゃなきゃイヤだ!]



日本女性最高! 秋葉原最高!!


日本カルチャー大好き。日本にファンタジーを持っている。だから、彼女も日本人と決めている。でも見つからなかったらほかの東アジア人でも妥協。歴代の彼女は高校以降すべてアジア人だったりします。

冗談のようですが、こういう人は本当に存在します。出会い系では日本女性をピンポイントで検索。街で日本女性に知り合う機会があればアプローチ。断ると、「日本人の友だち紹介して。ブスでもいいから、絶対日本人!」。こういう奴に実際に会ったことがあります。


[パターン 3:ヤレそうかな・・・とりあえず、難易度低そう]


外国人といっても、日本ほど性的にオープンでない国から来ている人たちに当てはまるパターンです。特にアジアに多いのですが、女性のガードが固く、結婚まではセックスしないという考えを持つ人が意外といます。そこで、そういう国出身の男性は日本女性に走ります。日本女性は普通に婚前交渉ありですし、日本製AVの影響で性にオープンなイメージが浸透しているのが原因かもしれません。アメリカの学校に入学したばかりの頃、やたらと韓国人、バングラデシュ人、アラブ系などにアタックされたのはそのへんの影響だったのかも。


[パターン 4:実は隠れゲイ・潜在的ペド・・・細くて女っぽくない身体ならなんとかイケる]


自分がこんな男の対象となっていたと知ったらショックですが、こんなこともまったく考えられない話ではありません。アジア人女性は欧米人女性より小さく華奢で幼くみえることがあります。成人女性に興味がない男性がそれをカミングアウトできず周囲のプレッシャーに負けて結婚したりする場合、女性的でない体型のアジア人女性を相手に選びがち。結婚後、性生活がほとんどない場合など、このパターンが疑えます。


[パターン 5:同国人の女はイヤだ。付き合うなら他国の女!]


同国人の女性に相手にされないタイプ、もしくは同国人の女は面倒だと思ってるタイプ。こういう男性はおとなしくて従順というイメージのあるアジア人女性や、経済的に豊かでない発展途上国の女性などを相手に選ぶことが多いです。こういう男性はコントロール・フリークだったりしますので、自分が納得できないことは相手にちゃんと伝えないといけません。こんなものなのかしらと流されていると、あとあと自分が傷つく結果になったりします。



特殊な例ばかりを並べてみましたが、すべてがこれに当てはまるパターンなわけではありません。ただ単に、何人とわからないままにカワイイ女性だなと思って声を掛ける場合も当然あるでしょう。大切なのは、相手を見る目。くれぐれも変な相手には引っかからないようにしたいものです。



文/峰フジカ

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