性と愛の研究室 - きゃらめる民族

　９月とはいえ、まだまだ暑い日も多く、
外出時に、肌を露出する機会は多いと思います。

　最近は、男性だけでなく、
女性のタトゥ（刺青）も見かけませんか？

　若い時、勢いで入れたは良いものの、
その後、後悔する人は、少なくないようです。


　そこで今回は、『タトゥ（刺青）を消す女たち』にスポットを当ててみました。









【お守り？誇り？ファッション？】
　



入れたけど・・・やっぱり消したい？！
　画像はイメージです


　某報道番組の特集では、
街行く人に、タトゥ（刺青）について聞いていた。
　いずれも、体にタトゥ（刺青）がある人だ。


『落ち込んだ時に、元気が出るから・・・。
　お守りみたいなモノかな』（女性・２０代）

『サッカーのベッカムが入れてて、カッコイイと思ったから・・・。
　ファッションですね』（男性・２０代）

『誇り、ですかね。でも、子供とプールに行けないのが、残念です』（女性・３０代）
　彼女が押すベビーカーには、２歳くらいの子供が眠っていた。

『周りの人が入れてて、カッコイイと思ったから・・・。
　親に秘密かって？
　もちろん、知ってますよ。怒られましたｗ。
　将来、大変だよっ！って、言われましたね』（女性・２０代）



【就職のために切除】




鳥のタトゥ・・・画像はイメージです


ケース１・・・Ａさん（３０歳）の場合

　パートタイムで働きながら、資格試験のための勉強をするＡさん。
　空いた時間はハローワークに通い、就職口を探す。
　希望するのは、パソコンを使った事務系の職種だ。

『制服がある会社だと、タトゥはダメですよね。
　夏服だと、半袖になりますから、見えちゃうんです』

　彼女の左腕には、鳥のタトゥがあった。
　大きさは、１０センチほどだ。

　タトゥは、２０歳の時に、１万５千円で入れたという。
　その後、２４歳で結婚、３年ほどで離婚したらしい。
　Ａさんに、子供はいないようだ。
　
　Ａさんが訪れた、美容外科の医師は言う。
『（タトゥを入れた後に後悔するのは）社会生活上の問題ですよね。
　結婚や就職を理由に、切除を希望する人が多いです』


　通常であれば、彼女のタトゥは少し大きいため、１回の手術では取りきれないという。
　一般的に、こうしたケースの手術では、
一定期間、切除した部分の皮膚が伸びるのを待って、２回で取るらしい。

　だが、今回は早期に切除を希望するＡさんのために、１回で切除し、
足りない部分の皮膚は、移植（植皮）するという。

　こうした手術が可能かどうかは、足りない部分の皮膚の大きさや、
個々の患者の事情（費用の面や体質）にもよるので、
ケースバイケースらしい。

『サヨナラ。（タトゥの鳥が）飛んでいっちゃうんですね。悲しい・・・』
　そう言って、Ａさんはタトゥに別れを告げた。

　切除だけであれば、１時間弱の手術時間は、
皮膚移植（植皮）もあったので、
およそ２時間かかった。

　腕に痛々しい包帯を巻いて、Ａさんは言う。
『（タトゥが）無くなって、寂しいけど、（就職など）選択肢が増えました』



【子供への影響を考えて】




天使のタトゥ・・・画像はイメージです


ケース２・・・Ｂさん（２７歳）の場合

　主婦のＢさんは、子供への影響を考えて、切除を決意した。
『子供の事が一番です。
　旦那も、（私がタトゥをしていることが）面白くないだろうし。
　いつも（タトゥを隠すために）長袖を着ています。
　夏でも、必ず何か羽織ります』

　彼女の左腕には、天使のタトゥがある。

一般に、切除費用は５万～２０万円程度だという。
　大きさや、手術の回数などによっても、違うらしい。

　Ｂさんの手術は、およそ４０分で終わった。

　彼女もＡさんと同様、１回では切除できないため、
今回は天使の羽の部分が残った。

『２／３くらいは取りました。
　この分なら、２回で全て取れますよ』
　と医師は言う。

『本当だ・・・良かった』
　縫合された腕を鏡で見ながら、Ｂさんが言う。

　次回の手術は数か月後、Ｂさんの皮膚が伸びた頃に、予定されている。



　以上の事から、今回は、
『タトゥ（刺青）を消す女たち～前編』
でした。

　次回は、
『タトゥ（刺青）を消す女たち～2012夏～後編』
です。
　レーザー治療（除去）によるトラブルや、
実際に、タトゥ（刺青）によって、高熱が出たケースを紹介します。



　＜すすきタルン＞

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