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ダラダラすると生産性が上がる?!
2012/09/03(月) 14:00:00 | カテゴリ:マイノリティー
9月になっても、まだまだ残暑は厳しいですね。
さて、ネット上で、
『少し手を抜くことは、睡眠と同じぐらい、脳にとって大切なこと』
という記事をみつけました。
さらに、
『退屈したり、先延ばしにしたり、関係ないことを考えたりすると、
脳の働きがよくなり、よりよい決断ができるようになる』とあります。
本当にそうなのでしょうか?
そして、『先延ばし』、『退屈』、『注意力散漫』が、
メリットになるのだとか・・・。
そこで今回は、『ダラダラすると生産性が上がるワケ』について調べてみました。
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その前に・・・。
前回は、>『何もしない時間~ダウンタイムのススメ?!』でした。
読者の方からのコメント欄に『寝るんじゃダメなの?』という書き込みがありました。
前回の『何もしない時間』というのは、
いわゆる、『脳を休ませる』という時間のようです。
つまり、『何もしないこと』で、
『静かにモノを考えたり、新しいアイデアを思いついたり、
忘れていた大事なことを思い出したり・・・』という事に、つながるらしいのです。
こう考えると、結局は、『何もしない時間』は、
『他の何かをするための時間』なのかもしれません。
もちろん、
『寝ると、(夢の中で)新しいアイデアが浮かぶ』という人も、
いるかもしれません。
また、『寝ること(昼寝など)』で、
その後、『忘れていた大事なことを思い出す』という人も、
いるかもしれません。
人それぞれの、その人の性格や、生活リズムに合った、
『ダウンタイム』というものが、あるのかもしれません。
個人的な事ですが、
こうした読者の方々からのコメント、反響が励みになります。
ありがとうございます。
それでは、今回のお話です。
【先延ばし】
やる気が起きない・・・
・やらなきゃいけない時に、やる気が起きない!
・変なプレッシャーで、予定通りに仕事が進まない!
こんな経験、ありませんか?
そんな時は、『先延ばし』にするのもひとつの方法だとか・・・。
『先延ばし』は、人間にとって必要なもので、
時には、意思決定を助ける役割を果たしている!という。
米国の某大学の教授で、金融の専門家は、
『先延ばしは、意思決定に不可欠だ!』と述べている。
・実際の行動や決断に移すまで、最大どれだけ先延ばしできるかを考える
・その期限のギリギリまで待つ
そんな事をしたら、文字通りの『ドツボにハマる?!』と考えるのは、
小心者の小生だけなのだろうか?
『私たち人間は、そもそも決断力がないのだから、
先延ばしすることによって、十分検討する時間を持つべきだ!』
というのが、上記の専門家のアドバイスなのだが・・・。
『先延ばし』には、
『能動的なもの』と、
『受動的なもの』の2種類があるらしい。
能動的なケースは、例えば庭の芝刈りや、
クローゼットの整理整頓をしなければいけないことはわかっているけれど、
もっと重要なことをするために先延ばしにしている、というもの。
受動的なものは、わかっているけど、
ソファに座って、何もしていない状態を指す。
本来であれば、前回、記事にした、
>『何もしない時間』というのを、持つべきらしい。
だが、そこまで時間に余裕が無い人が多いだろうから、
無理に音楽を聴くのををやめて、
ちょっとした退屈さを経験してみたり、
無理に集中しようとしないようにしたり、
『先延ばしは悪いことではない』と、自分に言い聞かせたりするのだという。
すると、不思議と不安な気持ちが少なくなり、
良い決断をすることができるようになったのだとか・・・。
それほど上手くいくものかな?と疑い深い小生は、
半信半疑になってしまうが・・・。
具体的には、深呼吸すること、立ち止まること、少し目を離すこと。
それから、この仕事を終わらせるのに、最長でどのくらいかかるのか?
を、自分に問うことだという。
確かに、やる気が起きなかったり、
頭はその気になっても、目の前の仕事が進まない場合は、
気分転換も必要だと思う。
小生の場合ですが、
そんな時は、やはり無理してパソコンとニラメッコなどしないで、
好きなカメラでも持って、大好きな花の写真でも撮ります。
そうすると、不思議な事に、外の空気に触れるだけで、
ある程度の、気分転換にはなります。
例えば、仕事だけでなく、
人生で重要な決断をする場合は、やはり持ち帰って、
家でじっくり考えた方が、いいかもしれません。
【退屈】
カフェでコーヒーでも飲みながら・・・
退屈は、膨大な量の情報から、
本当に必要なことを、ふるいにかける効果があるという。
米国の新聞によると、
『退屈は、情報を整理するツールになっている』と言う。
例えるならば、
電子メールのフィルタリング(スパムフィルタ)のようなものだという。
つまり、迷惑メールの拒否機能!ということだ。
神経科学や教育学、その他の研究では、
いわゆる『うわの空』になることで、
脳は、身の回りの捉え方の、再構築を行うという。
これにより、一時的に作業の流れは止まっても、
結果的には生産性や想像力をアップさせる、ということが分かっているのだとか・・・。
つまり、退屈すると、自分をリセットできる!というわけだ。
また、研究によると、人は退屈すると
『もっと意味のあることをしたい』と思うようになり、
結果として、社会的な行動に移るのだとか。
『退屈だから何かしよう』という気持ちは、
想像力や生産性を向上させる、鍵になるという。
では、『退屈な時間』とは、どれくらいの長さの時間をいうのだろうか?
できれば毎日1時間半、無理して退屈な時間を持つと良いという。
例えばカフェなどで、携帯電話をマナーモードにし、
インターネットも電話もしない!ただ座るというのもアリ!らしい。
クリエイティブ(創造的・独創的)な発想は、
何もすることがなくて、退屈するところから生まれるのだとか・・・。
思考が止まっている状態は、
長いプロセスにおける、ほんの短い時間に過ぎないという。
毎日1時間半とは、長い時間のような気もするが、
仕事がオフの日にでも、試してみたらどうだろう?
【注意力散漫】
注意力散漫で、問題解決能力がアップ?!
米国の某科学雑誌によると、
『注意力散漫になることが、既成概念にとらわれない考え方を生む』という。
人は、疲れているときに集中できなくなって、
関係ないことを、あれこれ考えてしまう。
この『関係ないこと』が頭にある状態が、
別の可能性や、多様な解釈を引き出すことができ、
それが、イノベーション(革新)につながるという。
上記の科学雑誌が行った実験の被験者たちは、
最適の状態ではない時の方が、
洞察力を必要とする問題を、多く解くことができたという。
洞察力は、既成の枠を外れたところで発揮される。
例えば、『感受性が鋭いこと』と『集中が途切れること』という事が、
プラスに相互作用するらしい。
つまり、注意力散漫になることが、
想像力や、問題解決能力をアップさせるだけでなく、
集中力を上げるのにも、関係しているというのだ。
なぜなら、集中力には、注意力散漫が内在していて、
人には、両方が必要なのだとか。
そして、この間を行ったり来たりしていて、
時には混ざり合ったりして、目の前の問題を解決しているのだという。
これは、神経科学系の論文でも裏付けされているらしい。
論文には、
『空想することによって、脳内でより遠くの神経同士がつながるので、
結果的に集中力がアップする』とある。
簡単にいうと、
『気が散って、どうでもいいことを考えている状態は、
長い目で見れば、良い効果があり、集中力もアップする』ということらしい。
注意力散漫な時は、文字通り、脳がリラックスして
休んでいる状態なのかもしれない。
このため、集中力を必要とするような、
次のステップに行きやすい!ということなのだろうか。
以上の事から、今回は、
『ダラダラすると生産性が上がるワケ』
についてでした。
『先延ばし』、『退屈』、『注意力散漫』という、
一見するとネガティブ(消極的)に見えるキーワードの中には、
ポジティブ(積極的)な意味がありました。
たしかに、長い人生は、
陸上競技に例えると、
短距離レースと言うよりも、
マラソンのような、長距離レースに似ているかもしれません。
全力疾走しているだけでは、
ゴールにたどり着く前に、リタイアしてしまいそうです。
時には、立ち止まり、深呼吸し、少し目を離すことも、必要なのかもしれません。
<すすきタルン>
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