性と愛の研究室 - きゃらめる民族

~リア充を目指すサイトです~

最新記事
おすすめの記事

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雅びな世界の恋愛絵巻 本当は激エロだった百人一首



明日、5月27日は『百人一首の日』!
――というわけで、今回は百人一首をテーマにお送りしよう。

●恋歌の名手が選んだ恋の和歌43首
日本人なら誰でも知っている『百人一首』。
しかし、実は『百人一首』が一種類だけではないことはご存じだろうか?
なにしろ、もともとは読んで字のごとく、「100人の歌人の和歌を一種ずつ選んで編纂し和歌集」のことだ。
しかし、藤原定家が選んだ『小倉百人一首』が、あまりにも有名になったため、いつしか『百人一首』と言えば、それを指すようになったのだ。
まぁ、ようするに『セロハンテープ』『バンドエイド』『ホッカイロ』同様に、特定の商標がそのまま一般名称になったわけである。
さて、この『小倉百人一首』だが、選者の藤原定家が「恋歌の名手」と謳われただけあり、恋の和歌が43首を占めている。
その中には、かなり際どい内容のものもあるので、それらをご紹介していこう。








《その1》詠み人・待賢門院堀河
ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ

《現代語訳》
あなたはずっと心変わりしないと言ったけど本当に信じていいの? お別れした今朝はこの黒髪のように心が乱れて、いろいろ悩んでしまうの。

《解説》
当時は夜になると男性が女性の家を訪れ、朝になると帰宅するというのが一般的だった。
つまり、この歌は一人残された女性が、昨夜の情事の際、男性にささやかれた甘い言葉を思い出しながら詠んだものなのだ。
「黒髪が乱れる」というくだりも、SEXの際の女性の淫態を連想させ、なかなか官能的である。



《その2》詠み人・藤原道信朝臣
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな

《現代語訳》
夜になればまた会えるとわかっているのに、それでも朝がくるのがうらめしいよ

《解説》
これは、もう解説なんて不要だろう。はい、そのまんまの意味です。
詠み手の藤原道信は22歳という若さで夭逝したこともあり、こうした素直で初々しい恋の歌を多く残したそうだ。



《その3》詠み人・右大将道綱母
なげきつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものかと知る

《現代語訳》
あなたが来ないことを嘆きながら、独りで寝る夜はとても長く感じるわ。
でも、他の女と浮気しているあなたには、そんなことわからないんでしょうね。

《解説》
詠み手の右大将道綱母が書いた『蜻蛉日記』によると、この時、彼女は子供を生んだばかり。
それなのに、夫の兼家は愛人のもとへ通い始め、彼女のもとへはなかなか来なくなる。
そうして、ようやく久しぶりに姿を現した夫に、彼女が盛りを過ぎた菊と一緒に歌を渡したのが、この歌だったそうだ。



さて、紹介した3種類以外にも、まだまだ意味深な和歌はたくさんある。
気になった方はぜひ本や関連サイトに目を通して欲しい。

文/月夜


関連記事




以下読者のみなさまの反応
コメントの投稿
(設定すると投稿後編集/削除が出来る)
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら









デイトレードとは