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徳川家への献上品でもあった由緒正しい性具『肥後ずいき』



●今や風前の灯【ともしび】!?
『肥後ずいき』とは熊本県の伝統的な性具で、かつて熊本潘から徳川家への献上品に含まれていたほど由緒正しいものだ。
それにも関わらず『肥後ずいき』と聞いて、それが何かわかる方はごく一部だろう。
それはお膝元の熊本でさえ同じで、かつてはどこででも手に入ったのに、現在は扱っている店も減り『肥後ずいき』を知らない人が増えているそうだ。
当然、利用者はもちろん制作する職人も減っていて、このままだと消滅しかねない。
そんな悲しい末路をたどらないよう、微力ながらこの場を借り『肥後ずいき』を宣伝したいと思う。









●肥後ずいきって何?
『肥後ずいき』というのは、ハスイモの葉柄の皮をはいで乾燥させたものである。
使用方法だが、まず水またはお湯に浸して柔らかくする。
その後、ペニスに巻き付けたり、キャップ状に編まれたものをペニスに被せる。
こうして「ずいき」に締め付けられることで、男性器は普段よりも膨張し、かつ縛られていることにより持久力も上がるそうだ。
また、女性側も生身のペニスだけでは味わえない感触と、ハスイモに含まれるサポニンにより快感が増加すると言われている。
ちなみに、かつて男子禁制の大奥に押し込められた女性たちは、張り形として使用したそうである。
そのため、現在でも「こけし」という名前で売られていることがある。



●かゆみが快楽の元!?
「ずいき」という名称の由来だが、夢窓疎石の「いもの葉に置く白露のたまらぬはこれや随喜の涙なるらん」という歌だとされている。
なお、原料であるハスイモは山イモと同じ仲間であり、皮膚につくとかゆみをもたらす。
このかゆみこそが女性に快楽をもたらすそうで、ハスイモの成分だけを取り出した媚薬クリームなんてものも販売されている。
確かにアソコをむずむずさせ身もだえする女性というのは、想像するだけで興奮するものがある。
機会があったら、ぜひ使ってみて欲しい。

文/月夜
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