性と愛の研究室 - きゃらめる民族

　ネットでアダルトグッズが気軽に買えるようになった今、マイローターやマイバイブを持つ女性も多い事でしょう。
　最近では家電量販店でも売っている『電マ（電動マッサージ器）』ですが、頭にアタッチメントを被せるタイプや、女性に人気のキャラクターを使ったモノなども出ているようです。
　今回、この原稿を書くにあたり、ちょっと調べてみたところ、その種類の多さに驚きました！
　また、種類はもちろん値段も安く、ひと昔前では考えられない価格で販売されています。
　某サイトによれば、女性の６６．３％がオモチャの経験があるとか。
　だが、市販のオモチャじゃ満足できない女性もいるようで・・・。









【女性の６６．３％がローターの使用経験あり？！】




一度は試してみたい？ローター


　専門の販売サイトによれば、ここ最近、ピンクローターなどの定番ローターの購入者数が急激に上昇しているという。
　理由は、ネット通販で気軽に購入できるようになった事や、女性誌などでも、『一人Ｈは自分を磨くためのもの』というイメージが取り上げられるようになった事らしい。


・ローター経験についての質問（投票数：３３５票）





あ　る ： ２２２名（６６．３％）
な　い ： １０８名（３２．２％）
その他 ： 　　５名（　１．５％）


　３３５名中、２２２名の女性が使っているというから、まさにアクセサリーを持つような感覚で使用しているらしい、という結果だった。



【激安ローターは１４０円？もはやキーホルダー感覚か】




１４０円のピンクローター！探せばもっと安い店があるかも・・・


　その昔は、ローターやバイブなどの配線は驚くほど細く、スイッチを入れるとすぐに熱くなった。
　愛好者のマニア諸兄からも、
『バイブを使っていたら配線から煙が出た。危うく火事になるトコだった』
　などの苦情を、異口同音に聞いた事がある。

　その後、アダルトグッズ販売店の経営者（５０代）に取材した事がある。
　小生がその疑問をぶつけてみると、店の主人は笑いながらこう言った。
『当たり前ですよ！こんなモン２年も３年も使われたら、私らの商売が成り立たないです。
　まあ数ヶ月とは言いませんが、少なくとも年に１回くらいは買い換えていただかないと。
　一定のサイクルで新製品も出ますしね・・・』

　つまり、以前はこうしたオモチャは、わざと壊れやすく作っていたのだ。
　だが、最近ではネット通販の影響からか、価格破壊が起こり、もはや定価など『あって無いようなモノ』になってしまったのかもしれない。

　競争が起これば、当然の事ながら商品の水準は上がる。
　より高性能になり、浴室で使えるような防水機能を持ったモノや、屋外の使用を目的としたリモコンで使えるモノも出てきた。
　そして女性に人気のキャラクターを使ったモノまでも、今では当たり前のように売られている。

　一般的には、ロータを経験した女性がバイブを使い、さらに刺激を求めて電マに移って行くようだ。
　だが、電マを使いすぎた女性の悩みが・・・。

日時： 20XX/XX/XX 17:50
名前： Ｒ
　真面目な質問です。
　私はＳＥＸでイク事ができません。もちろん愛撫とかは気持ち良く、かなり濡れるし、相手からは「しまりがイイ」「すごいキツイ」と言われます。
　でも自分自身、イク事ができず、彼は一生懸命イカせようとしてくれますが・・・ダメで。彼、汗だく・・・。
　今はお互い忙しくＨするのは月１くらいなので、淋しさから１人エッチをしてしまう事もあり、最近では電気マッサージ機を使用、するとイケます…。
　彼に、「オモチャを使って」とは言えないし・・・私も禁欲したらイケるんでしょうか・・・？！

　電マを使いすぎてセックスでイケなくなるという話は、他の女性たちからも同様に聞く。
　そして、満足できずに、さらに刺激を求める女性はどうなるのか？



【行きつく先はＤＩＹ？！自作のオモチャでオナニーする主婦】




正月専用の『獅子舞』（イラストもＹさん）


ＤＩＹとは・・・。
　Ｄｏ　Ｉｔ　Ｙｏｕｒｓｅｌｆの略で、直訳は自作。
　いわゆる日曜大工みたいなもの。

　主にマッサージで使う電マの刺激はかなりのモノだと思うが、自分の求めている刺激と合わなかったり、満足できない女性はいるようだ。

　中学生の頃からオナニーを始めて、オナ歴が約２０年というＹさん(主婦３３歳)は、アダルトグッズの自作・改造に執念を燃やし続けている。

『改造を思い立ったのは、市販のものに不満があったからなんです
　強さや持続性、それに形。ピンクローターは最初はいいけど、すぐに電池がなくなる。電マじゃ、刺激は強いけど風流じゃない。それならカスタマイズすればいいと思い、当時の彼氏に「Ｈのときに使いたいから」と言いくるめて作ってもらったのが最初ですね』

　彼女はシェイバーの刃を外し、そこにアダルトグッズ『たまご形ローターセピア』のヘッド部分を接着剤で固定。
　何度でも充電可能かつ、振動も好みの逸品ができたと思ったが・・・。

『いざ使ってみると、ものすごい轟音で。まるで家の中で道路工事でもしているかのようで、結局イケませんでした』

　しかし、彼女はココでくじけない。
　Ｙさんは美術学生だった頃の名残で、オナニーよりも玩具制作そのものに血道を上げるようになったという。
『友達も（競い合って？）いろいろ作っていましたが、（市販の製品に比べて）私の完成度のほうが高い』
　と、得意げである。
　そして開発したのが、正月限定の『獅子舞オナニー』
　というそうだが・・・。

『膣に入れる先端と支えの棒をプラスチック粘土で作り、その頭に獅子舞の人形を取り付ける。まんぐり返しの体勢で使うんですが、「ああっ、股間から獅子舞が生えていて……なんて変態なんだっ」って興奮する。獅子舞がちょうどいい重しになってユサユサと揺れるのも良くって。しかも、年に一度しか使わないからなかなか飽きず、長く楽しませてもらいました』

　彼女の書いたイラストもユニークだが、さらにオナッてる姿を想像すると・・・。



獅子舞の次にチャレンジしたアナル金魚・・・

　ほかも『アナル金魚』という作品があるそうだ。
『ポプリ吊りの針金の片方をプラスチック粘土で丸く包み、もう片方の先端に百均の金魚のキーホルダーを付けたもの。挿れると、まるで釣りみたいにアナルから金魚がぶらぶらと揺れて、興奮する』
　というもの・・・。
　ちなみに『釣り』という最初の製作イメージから、『金魚』のキーホルダーを使ったらしい。

　しかし、Ｙさんは『獅子舞』も『アナル金魚』でもイクことができなかったという。
　そこでＹさんの貪欲なＤＩＹ精神は、ついに本格的なオナニーマシンの製作に至る。



大作？のイラスト

『針金で枠を作り、真ん中部分がベルトコンベヤー状の可動式になってるんです。人工芝や、お弁当の仕切りのバランやペニス状の突起なんかの、アソコにあたったら気持ちよさそうなものが張ってあって、またがったら次々に流れてくる。でも、手動というのがネックで、萎えてしまいました』

　時間をかけて製作して、いざ使ってみたら『手動で萎えた・・・』というフレーズに、小生は大笑いしてしまった。
　ＤＩＹの各玩具のネーミングセンスと、それを使っている女性を想像すると、Ｙさんのユニークな人柄が何となく伝わってくる・・・。
　他にも油粘土でディルドを作ったりと、Ｙさんの場合は楽しみながらのＤＩＹ感覚でやっているので、今後もチャレンジしてもらいたいと思う。



　以上の事から、多くの女性はオモチャに興味があるようです。
　また、人によってローターやバイブ、電マなど、求めている刺激や好みは違うようでした。
　好みのオモチャを使ったオナニーは、悪い事ではありません。
　出張や遠距離恋愛など、パートナーが不在時の寂しさや、仕事のストレス発散のために、気持ちをリセットするのは、むしろ良いことだと思います。

　ですが、ネットなどの書き込みや相談コーナーを見ると、電マなどを使いすぎて、セックスでイケなくなる女性も少なくないようでした。
　オナニーのやりすぎにより、セックスでイケなくなったら本末転倒です。
　何事もそうですが、やっぱり程々が良いようですね・・・。


　＜すすきタルン＞

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