性と愛の研究室 - きゃらめる民族

　セカンドバージン・・・。
　ヒットしたＴＶドラマが映画化されるのは、関係者にとっては嬉しい事だと思います。
　ですが、世間に対して影響力の強いＴＶ番組やドラマには、いくつかのタブーが存在していました。
　例えば、『世の女性たちに嫌われるタレントや俳優は使えない』とか、『不倫を題材にしたドラマはあまりヒットしない』など。
　過去には『失楽園』などの例外的なヒットもありましたが・・・。

　しかし、かつて『不倫は文化だ』と言ったとか言わないとかで、世間からバッシングを受けた某俳優がいたように、『世の女性たちにとって不倫はタブー』といわれ続けてきました。

　もちろん、今でも不倫が市民権を得たわけではありませんが、『アラサー』や『アラフォー』、『美魔女』などといった、いわゆる大人の女性を表現する言葉が世間一般に認知されたのは事実です。

　そして最近、アラフォーの女性主人公による不倫を題材にしたＴＶドラマ、『セカンドバージン』がヒットし、映画化されました。
　映画は今週末（９／２３）に公開されるそうで、今回は『セカンドバージン』にスポットを当ててみます。










【ご無沙汰期間が３～５年でセカンドバージン？！】




劇中では２０代で結婚＆離婚！セカンドバージン２０年


　某女性誌のアンケートによると、いわゆる『ご無沙汰期間』が３年から５年でセカンドバージンということになるらしい。
　ちなみに、今回の主人公（鈴木京香）は２０代で結婚、そして離婚し、その後の男性不信からセカンドバージン歴２０年の設定だとか。
　一般に、『３組に１組が離婚する』と言われるほど最近では離婚が増え、子無し離婚はもちろん、シングルマザー（シングルファーザー）の家庭も増えている。
　このため、離婚後は子育てや仕事に多忙で、恋愛する時間的な余裕がない人も多いようだ。

　こうしたドラマがヒットしたということは、『不倫イコール悪』と考えている世の女性たちも、周囲の人々の生き方が多様化してきた中で、決して不倫を認めるわけではないが、『ドラマや映画というフィクションの世界の中でなら・・・』と、少しハードルが下がったのかもしれない。

　モンローの日記（４８歳／専業主婦）を見てみると、『鈴木京香さん４０代の女を演じてます。ヘアースタイルも服装も私好み。専業主婦の私としては、仕事をバリバリしている女性に憧れます』と、不倫を題材にしているにも関わらず、主人公に対して意外と好感を持っているようだ。



【米と日本では意味が少し違う？！・・・セカンドバージン】




米国では純潔運動からきたらしい


　セカンドバージンという言葉だが、和製英語かと思ったら、調べてみると米国英語にもあるらしい。
　だが、日本とは少し意味が違うようだ。
　
　米国の『セカンド・バージン（second virgin）』とは、おもに米国の純潔運動において、過去に純潔を失っている（性交渉を経験している）が、『結婚するまで性交渉をしない』という新たに誓いを立てて、再び人生のスタートを切った人を指す。
　とある。この純潔運動というのは、『結婚するまで性交渉を行うことを控えるように』と呼びかける運動である。（～ウィキペディアより～）

　日本ではいわゆる『ご無沙汰セックス』という意味合いが強いようだが、米国ではそうではないらしい。



【セックスが気持ち良くない？！】




セカンドバージンな理由・・・


『交際→破局』や、『結婚→離婚』と、パートナーと離れたためのセカンドバージンな理由が一般的なようだが、女性に話を聞いてみると、『セックス自体が気持ち良くない』という女性もいるようだ。


『付き合っているときには彼氏とセックスしました。胸とか舐めらたら気持ちいいけど、中に入ってくると、痛くて・・・。いつも、早く終わらないかな～と思ってた。だからセックスに良い印象はない』（２０代／独身女性・・・セカンドバージン約３年）

『２０代の処女の時、あまりに痛くて彼氏にやめて！って言ったけど、やめてくれなかった。付き合って半年とか１年くらいは、セックスが嫌で仕方なかった。その人と別れて、次に付き合った人は優しく私のペースに合わせてくれて、それが今の主人です』（３０代／既婚女性・・・セカンドバージン約２年で卒業）

『２人の男の子の母親ですが、セックスが気持ちいいと思いません。旦那とは２人目の子供を妊娠してからセックスレスです。浮気もしていないので、他の人ともセックスしていません』（４０代既婚女性・・・セカンドバージン約１５年　＊高田万由子似の美人でした）


　あるアンケートによれば、こうしたセックスの痛みには個人差があるらしいが、初体験の時に弱い痛みを感じた人が約４０％、強い苦痛を感じた人が約３０％と、全体では痛みを感じた女性が７０％程度いるらしい｡

　このような痛みが原因で、セックスに対して良い印象が無くなり、自然と遠ざかってセカンドバージンとなってしまう女性もいるようだ。
　
　主な痛みの原因は処女膜が破れるためと思われがちだが、セックスの時に緊張してしまった女性の愛液が不足しているために、結合部に痛みを感じるケースも多いという。
　女性の体はデリケートなので、男性は挿入前に十分な愛撫が必要なのかもしれない。

　もしパートナーが初体験だったりセカンドバージンだったら、相手のペースに合わせて優しく時間をかけて愛し合うべきだろう。



　以上の事から、決して不倫が市民権を得たわけではありませんが、『不倫は文化』と言ってバッシングを受けた時代とは、少し様子が変わってきたようです。
　また、離婚が増えたなどにより、ドラマがヒットするほど、『セカンドバージン』という言葉が一般的になりました。
　さらに、一般的にセカンドバージンのイメージは３～５年のようですが、人によっては１０年以上というケースも・・・。

　主なセカンドバージンの理由は、パートナーとの破局や離婚を経験した事による男性不信が多いようですが、セックスが気持ち良くないなど、セックス自体の印象が悪い場合もあるようです。
　このため、破局や離婚を経験した女性だけでなく、セックスレスな既婚者の中にもセカンドバージンがいることが分かりました。

　ところで、皆さんの周囲にセカンドバージンな女性はいますか？


＜すすきタルン＞

＊カタカナ表記は『セカンド　ヴァージン』が正しいと思うのですが、今回はドラマや映画の表記に合わせました。

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