一説では、地球上に天敵が存在せず、自然界の頂点に君臨していると言われている『大阪のおばちゃん』。噂によると、ヒョウ柄の服を身にまとい、「激安」や「タダ」という文字に過敏に反応し、見知らぬ人に飴玉を配る……もし本当にそうであれば、まさに最強の生物と言っても過言ではないだろう。
そんな魅力あふれる大阪のおばちゃんに憧れている、もしくは将来なりたいという人も少なくないはず。というわけで今回は、大阪・新世界市場の婦人服店に突撃してきたので報告したい。どうやら、ここに行けば誰もが大阪のおばちゃんになれるというのだ。
・なにわ小町
やってきたのは、大阪のシンボル・通天閣のふもと「新世界市場」。ここの一角に、ファッションにとても敏感な大阪のおばちゃんが通い詰める、噂の婦人服店『なにわ小町』が存在する。
まず店頭には、ヒョウ柄の服や帽子などが展示してあるが、やたらと目につくのはライオンやトラの顔の形をしたバッグだ。ファッションに敏感な大阪のおばちゃんは、果たしてこれを買うのだろうか……。
・人気商品は動物の顔がプリントされたもの
さっそく店内に突入し、スタッフの方に話を聞いてみたところ、大阪のおばちゃんが好む商品は「安くて強烈なインパクトがあるもの」だという。極端な話、動物の顔がプリントされているくらいのレベルじゃないと売れないらしい……。
つまり、初心者が大阪のおばちゃんを目指すならば、「顔がプリントされた派手なもの」を選ぶと良いだろう。実際に筆者もオススメの服に着替えさせてもらったぞ。
・貴重なアドバイス
着替える前に、スタッフのお姉さんから「ヒョウがプリントされているシャツに、ヒョウ柄のタイツを合わせると、ヒョウに足が生えているように見えますよ」というアドバイスをいただいた。会話の中で、ここまで頻繁に「ヒョウ」を入れてくるお店は、世界中探しても他にないだろう。
・大阪のおばちゃんにはなれていないような……
そんなこんなで、「トラが2頭プリントされたシャツ」を中心に全身をコーディネートしてもらったのだが……。恐る恐る鏡を見てみると、そこには大阪のおばちゃんと言うよりは、志茂田景樹さんのような筆者が。どのパーツも主張が激しいが、トラのリュックの存在感は格別である。
確かに着替え終わった瞬間、自分ではコントロールできないほどの強烈なエネルギーが筆者の体中を駆け巡っていることを実感した。これが大阪のおばちゃんのトレンドのスタイルなのだろう。今後、大阪のおばちゃんになりたいという方は、ぜひコーディネートの参考にしていただきたい。
・今回ご紹介したお店の詳細データ
店名 なにわ小町
住所 大阪市浪速区恵美須東1-21-14
営業時間 12:00~17:00
定休日 木曜日
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