性と愛の研究室 - きゃらめる民族

■神と言われたのはいつのころ？

もう８月に入りましたが、学生さんたちは夏休み真っ盛りですね。この時期になるとレジャーだなんだと楽しい話題が盛りだくさんですが、その陰でプチ家出も増える時期。
青少年の性が乱れるとかなんだと言われていますが、最近はちょっぴりその傾向が変わりつつあるようです。








■プチ家出なるもの
会社や学校や家庭などの人間関係や様々なことが嫌になり、失踪する。昔は家出と言えばこんな感じでしたよね。でも今ではちょっとした親との喧嘩で家を飛び出し、数日後には帰ってくるプチ家出なんてものがあります。
プチ家出はほとんどの場合、親からの捜索依頼は出されません。数日後には帰ってくると考えていたり、いつものことと諦めがそこにはあるのかもしれません。


■家出未成年の割合
２００５年の警察の発表によれば未成年の家出は1万6630人とのこと。その中で割合的に最も多いのが中学生6835人で、そのうち半数以上の3900人が女子中学生なのだそうです。小学生より行動力がありつつも、高校生ほど自制が利かない、そんな中学生たちがプチ家出を繰り返してしまうのかもしれません。


■プチ家出は大人でもある
プチ家出というと未成年の子たちだけのものと思いがちですが、そんなことはありません。実は夫や妻、会社員など大人であってもプチ家出をしてしまうことはあり得るのだそうです。子供と同じように些細な理由で家を飛び出し、会社を無断欠勤し、数日後にはフラッと帰ってくる。そんな迷惑な大人も急増しているのだとか。


■家出掲示板の変化
数年前にＴＶなどで話題になったのが家出掲示板・神待ち掲示板とよばれるもの。出会い系の一種で、一晩の宿を欲するプチ家出人が掲示板に書き込み、泊めてくれる人「神」を待つという形式の掲示板です。少女たちの書き込みが多く、性犯罪につながるとして規制されるケースが多発しました。実際、プチ家出少女たちは泊めてもらうという負い目から体を提供するということも多かったといいます。

しかし最近ではそんな家出掲示板も様子が変わってきたという話があります。以前は神と呼ばれていた宿を提供する側の大人は「泊め男」と呼ばているのだとか。泊め男は家出人を接待するのは当たり前で、炊事洗濯、さらには着替えの服などを買うのも普通なんだそうです。しかも中には泊め男の家ではいやだと言って、高級ホテルを要求する家出人もいるとか。

この変化の理由はいろいろ考えられますが、一説には家出女性と泊め男の比率が変わり、女性獲得競争が激化している背景があるのではと言われています。







夏休みで海水浴や旅行を楽しむ学生さんであふれ、プチ家出も増えるこの季節。家出女性に媚を売る、悲しい泊め男も増えています。そこまでしてなんとか女性を手籠めにしたいのかと思うとちょっと切ないですね。



貴志川　巧

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