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【メイド喫茶オーナー】「厨二病」を克服しよう!



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第275回 6・6k

世の中に、「厨二病」と言う言葉があります。
これは、実際の中二男子には使わない。
むしろ、中二、14歳をとうに過ぎたのに、いつまでも、
中二みたいなこと言ってる「痛いヒト」のことを指す言葉です。
じゃあ、一体、中二みたいなこと、ってのはどういうことか?









■厨二病はモテない

さて、厨二病とは、一体、どういう症状を指すのか?
ネットから拾うと、例えばこんな症状のヒトが厨二病と呼ばれるのだ。

●マイナーすぎて、誰も知らないミュージシャンのことを最高!
とか言い出す
●格闘技の通信教育教材とか買い込んで、ちょっとだけトレーニング
する。当然、強くならないが、それでも、自分は本当は強い、とか
妄想する。(実際はケンカなどできない)
●女子を見下したがる。「ちっ!女ってのは困った存在だな、
オレが面倒見てやらなきゃ」などと心の中で呟くが、実際には、
なんにもしてないし、女子の方からは、ただの無口な暗い奴、
としか思われてない。(女子の場合は、逆に男子を見下したがる)
●別に目とか怪我とかしてないのに、眼帯をつけて歩く。
で、知り合いとかから「目、どうしたの?」とか聞かれると、
「いや、別に。ちょっとね」とか思わせぶりな態度を取る。
●女子の場合、天然なふりをして、知り合いから何か聞かれた時に、
意味のつながらない返事をしたり、「ふえ?」とか言う。

つまり、厨二病というのは、総じて言うと、
「自分を特別な存在」「ヒトとは違う個性的な人間」と思わせようとしたり、
自分自身もまた「そうなんだ」と思い込ませようとして、
イミフな言動をする行為なんですね。
ありのままの自分を受け入れられない。
受け入れたくない。という思春期独特の心情が、
その裏に隠されている。
そして、その行動というのは、概ね、もっと年齢を重ねて、
精神的に成長すると、「オレ、なんで、あんなことやってたんだろう?
超ハズい!」というような痛い思い出になってしまうんですよ。
しかしね、正真正銘の中二の頃にこういう言動をしても、それは、
厨二病ではない。それは、まあ、オトナになるための通過点、
みたいなものだから、恥ずかしい言動ではあるけど、
まあ、仕方がないことなんですね。
問題は、中二をとっくに過ぎても、こういう言動が抜けない場合。
それを厨二病という。
さらに、この厨二病に罹ると、異性とうまく付き合えないので、
結果、モテない。ということになってしまうんだな。


■それは思春期からの自意識過剰から始まる

思春期というのは、基本的には、子供から大人になり、
親から自立する時期のことを言います。
時期的には、中高生くらい。
しかし、現在の日本の社会では、この頃には、
まだ、子供は、実際には自立しません。
でも、生物的には、自立をしようとする生理的、精神面の
変化が顕著になります。
特に、精神面では、それまで、親の庇護を受けていたのが、
それから離れて、独立しようとする、心の動きがある。
しかしね、独立しようとする心の動きに伴うのは、
不安とか苛立ちだったりするんだな。
なぜ、苛立つのか。
それは、それまで、親の庇護を受けて、「自分とは何者か」
ということを、深く考えなくても済んでいたものを、
「自分って何者なのか」「世間でうまく生きていけるのか」
という問題に直面するからなんですね。
例えば、男子だったら「背の高さ」とか「○んぽの大きさ」
「むけてるかむけてないか」「顔の造作」「腕力」「頭のよさ」
とかなんとかかんとか。
女子の方は、「自分がかわいいか」「バストの大きさ」とか
なんとかかんとか。
つまり、「自分って何者なのか」「自分って世間的には
優れているかどうか」っていうことが、ものすごく気になる訳です。
なぜなら、生物的に言うと親元から離れて自立するべき時期だから。
(実際、社会的には、この時点で親から独立するヒトは少なく、
それがまた、話をややこしくしているんだけどね)
で、多くのヒトは、まあ、いろいろな面で普通な訳で、
取り立てて、何か優れている訳でもなく、子供から大人になる過程で
自意識を持った途端に「あれ?オレ、なんか全然普通の人間じゃん。
もしかすると並み以下かもしれないじゃん。こんなはずじゃなかったのに!」
みたいなことを、感じたりするんで、それで、
「オレがいけてないのは親のせいだ!
どうして、どうして、オレの親は、こんな並み以下のダメ親なんだ!」
なんて切れてしまったり、世間に出るのが怖くなって「引きこもり」に
なってしまったりする訳です。
まあそこまで酷くなくても、どうしても「自分は普通の平凡な人間なんだ」
という現実を受け入れたくない。
多分、僕は、本当は「選ばれたはずの」「特殊な人間なんだ」
と思いたい訳。
その結果が、厨二病の発病ということになる。
まあ、それを乗りきれば、いいんだけどね。


■で、結論

厨二病とは言えないまでも、誰もが、多かれ少なかれ、こういう心境に
陥る時期というものはあるものです。
わしにもあった。遠い昔の話だけど。
でもそれも、高校を卒業する頃にはだんだん卒業していくものです。
つまり、平凡で、全く超人的ではない自分、の存在を受け入れて、
「さあ、それを前提にどう生きていこうか」という心持を持てるようになる。
これが、人間の最終完成型。つまりオトナになる。
っていうことなんじゃないかな。
そうなると、ある程度、ひと目なんて、前より全然気にならなくなってくる。
どうせ、平凡、普通の人間である自分なのだ。
そんなにヒトから注目されている訳ではない。
異性の目だって同じです。
別に、特に、「自分は別に、ことさらに注目されている存在という訳ではない」
という心持を持てると、気が楽になってくるし、
「自分は一般人とは違った優れた(あるいは劣った)存在だ」
などと思っているうちは、「どうして、僕を認めてくれないだ」とか
「ふん、今に見てろ、本当の自分はこんなもんじゃないんだ!」とか
そんな減点法のネガティブな感情ばかりが湧いてくるものなのですが、
それを捨て去ってしまうと、素直に周りと付き合えるようになるから、
結果、異性ともうまくコミュニケーションが形成できるってものです。
あ、最後に付け加えておきますが、
修正の方向性は「誰も僕のことを気にしてない」ということね。
それが、「誰も僕のことなんか気にしてないんだ」というのは、
一見似てるけど、まったく違う方向。
「僕のことなんか」というセリフの裏には、まだまだ、僕を認めてくれ!
認められたい!という厨二病的自意識過剰な気分が隠れているから。
そこを乗り越えると、厨二病は解消し、新しい大人の地平線が広がる。

ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、エッセイ「女の子の取扱い説明書」で作家デビュー。主な著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「メイド喫茶元オーナーが教える女の子の取り扱い講座」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」「僕らの町は」「きょうこさんのブス」「哲人探偵 草倉哲二」「哲人探偵 草倉哲二2ドロシー危機一髪」「犬たちの生活」など発売中。




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