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【メイド喫茶オーナー】女子「普通のヒトがいいの」と言う「普通」とは



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第248回

男子は、とかく女子の言動を軽視する傾向があると思います。
たとえば、女子に「どんな男性が好きなの?」とか訊くと、
「優しいヒトがいい」とか答えますよね。
で、そこで、多くの男子は、「け!女ってどうして建前、きれいごと
ばかり言うんだ!やさしいヒトとかさあ」とか、思って、
その言葉の意味を深く考えようとはしない。
本当は、「優しいヒト」というのは、実に深い、切実な意味があるのだ。
そこに気づくと、女子の扱いがうまくなり、女子と仲良くなれるように
なるのですよ、実は。
で、今日は、女子が、よく言うセリフで、これまた、男子がスルーしがちな
セリフ、「普通のヒト」。これについて考えてみましょう!









■「普通のヒト」がいいんです

「あたし、どうして、変なヒトばかりに近づいてこられるんでしょう?
あたし、普通のヒトと付き合いたいのに!」
この前、会った知り合いの女子が、そんなことを言っておりました。
たしかに、この女子のことを前から知っているけど、
彼女のことを好きだ、とか言っていた男ってのは、
ちょっと厳しい奴が多かった。
女子のプロフィールは、「アラサー、地方公務員、で、趣味バレエとコスプレ」
といったところです。
超美人、とまではいかないけど、結構可愛い女性。
しかし、なぜか、彼女のことを好きになる男子は変わった奴が多い。


■男子は、女子の言葉を素直に聞かない

では、変わった奴とはどういう奴なのか、普通の奴とはなんなのか。
これを掘っていくとキリがなくなるので、あえてここでは書かないけど、
つまり、まあ、彼女が望む交際相手というのは、
簡単に言えば、「普通の仕事をしていて、普通のおしゃべりなど楽しく出来て、
普通の目立たない格好をしていて、性的には変態じゃない奴」って
言ったところですか。
結構、女子に話を聞くと、付き合いたい相手として、こういう男子を
挙げる子は多い。
しかし、男子は、こういう女子の希望をとかく聞きいれないことが多い。
「なあに、きれいごと言ってんだか。
女子は、イケメンで金持ちメンが好きなくせに、普通とか優しいとか、
心にもないこと言ってんじゃねえよ」とかね。
とかく、素直に、「そうか、優しくて、普通の奴がいいんだあ」と、
素直に受け止めないもんだ。
実は、ここに、男子の問題点が存在するのであある。
つまり、男子が、女子の「普通のヒトがいい」ということを
素直に受け止めない背景には、
「女子が恋愛相手に選ぶ男っていうのは、特別に優れている奴に
決まっている」という思い込みがあるのだ。
果たして、本当にそうだろうか?
僕も、昔はそう思っていたけど、今まで、仲良くなり恋愛した女子との経験
から言うと、そんなことはけっしてないのだ。
別に、女子が「いいわ、このヒトとエッチしちゃおう!」と思う相手というのは、
けっして、スペックが優れている、とか、ルックスがいい、とか言うのが、
マストという訳ではない。
むしろ、なんの変哲もないけど、普通に楽しく過ごせる、フツメンの方がいい。
という女子が大半なのだ。


■そこには、男子の誤解がある

ところが、男子というのは、とかく、「特別に優れている奴じゃないと、
女子は恋愛相手に選ばない」という誤解があるから、「自分は特別。
自分は優れている」アピールに走りがちなんだな。
ここがまず男子の大きな勘違い。
もともと、「東大卒」とか、「ものすごくルックスがいい」とかいう、
アピールポイントに恵まれている奴はともかく、そうじゃない大半の男子
っていうのは、だから、「感性勝負」みたいなことをしでかしがち。
つまり、「僕は、ちょっと個性的で、他の男子にはない個性派なんだよ」
というスタンスを持って、女子の気を惹こうとしてしまうんだな。
で、さっきも言ったように、「普通のヒトがいい」女子にとっては、
なんだか、自分には変なヒトばかり近づいてくる。
ああ、誰か、普通のヒトはいないの!という事態になってしまう、
とまあ、こういう訳。
ね、素直に、女子の言葉を受け止めて、普通の奴、でいいんだ、
と思えば、逆に、女子と仲良くなれるチャンスは増えるんだな。
わざわざ、変わったヒトを演じて、自分から「モテない行動」をするこたあない。
ってこと。


ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、エッセイ「女の子の取扱い説明書」で作家デビュー。主な著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「メイド喫茶元オーナーが教える女の子の取り扱い講座」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」「僕らの町は」「きょうこさんのブス」「哲人探偵 草倉哲二」「哲人探偵 草倉哲二2ドロシー危機一髪」「犬たちの生活」など発売中。




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