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HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮けいガン(女性感染率60~80%)
2013/02/22(金) 12:00:00 | カテゴリ:マイノリティー
このサイトや>『D2ちゃんねる』でも、
何度か取りあげたSTD(性行為感染症)ですが、
今回は、子宮けいガンについてです。
実は最近、小生の知人女性の1人が、
子宮ガンの手術をしました。
おかげさまで、幸いにも、手術は成功したそうですが、
原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)でした。
HPVは、比較的小型のDNAウィルスで、
性交歴をもつ女性の、
約60~80%の人が、一生のうち少なくとも一度は感染するといわれています。
また、そのほとんどの感染は一過性であり、
仮に感染しても、人が本来持っている免疫力により、
自然治癒することいわれています。
そこで今回は、
『HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮けいガン』です。
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20代~30代!若年層の罹患率(病気にかかる比率)は高い・・・
いつものように仕事をしていると、
知人のM子からメールが来た。
M子は風俗嬢ではないが、
別の取材で知り合い、
不定期でメール交換をしていた。
『私の娘のYが、子宮ガン検診を受けたら、精密検査を受けるように言われたの』
詳しく話を聞いてみると、
彼女の娘のY子(20代後半)が、自治体で行っている子宮ガン検診を受けたところ、
精密検査を受けるように言われて、驚いているという。
その後、Y子が大きな病院で精密検査を受けると、
『異形成』という診断だった。
・異形成とは・・・
子宮けいガン(子宮けい癌)では無いものの、
正常細胞では無い、変化した状態のことを言う。
つまり、簡単に言うと、
今はガンではないけど、いずれガンになるかも?しれないから、
定期的に検査を受けて、気をつけるように!という状態である。
・子宮けいガン・・・
子宮けいガンは、女性特有のガンの中では、
乳ガンに次いで第2位を占めている。
特に20代から30代の若年層の女性において、
発症するすべてのガンの中で第1位。
90年代半ばまで減少傾向にあったが、その後、増えている。
近年、20代から30代の若年層の間で、増加傾向にあるという。
『娘は若い頃、クラミアジアと淋病になったんです。
付き合っていた男が、浮気性の悪い男で、よく泣かされて・・・。
もちろん、病気はすぐに婦人科を受診して治しました』
M子は20代前半で結婚し、Y子を出産した。
離婚したM子は、女手ひとつでY子を育て上げた。
やがて思春期になり、Y子が付き合い始めた男は、
いかにも遊び人!という感じの男だったという。
だが、その後、Y子は遊び人の男と別れた。
20代半前半の時、会社員の男性と知り合い結婚、子供を授かる。
その子供は幼稚園児で、来年、小学生だ。
つまりM子は、アラフォーでお婆ちゃんになった。
だが、Y子は、この遊び人の男との交際期間に、
どうやらHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染したらしい。
・HPV(ヒトパピローマウイルス)・・・
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、
100種類以上の タイプがある。
このうち、約15種類は子宮けいガンの原因となることが多いため、
発ガン性HPVと呼ばれている。
小生も会った事がある、今は専業主婦のY子は、
若い頃はグラビアアイドルをやっていたそうで、
若いママの集団の中にいても、美人の部類に入る。
【異形成から子宮けいガン?!】
多くの女性は、自覚症状が無いケースが多いらしい・・・
その後、半年か1年くらいして、
しばらく連絡の無かったM子から、
再びメールが来た。
電話をかけると、
『今さっき、娘から泣いて電話がありました。
このままだとガンになるから、手術して取りましょう!って、
お医者様に言われたって・・・』
その後、家族で相談し、手術に同意したという。
現在の年齢が20代後半と、若いY子の場合、
その細胞も若いため、万が一、異形成がガンになり進行すると、他に転移する可能性もある。
最初の検査から、これまでの間、Y子には、特に自覚症状も無かったという。
悩んだ末の手術に、Y子は不安を抱えていた。
M子に連れられ、久々に会ったY子は、
思ったよりも元気な様子だ。
だが、別れ際に
『頑張って!』
と声をかけると、目にいっぱいの涙を溜めて、頷いていた。
実は小生も、若い時に父親を亡くしているため、
『父親に縁の薄い人』と会うと、
肩入れする気持ちが、強くなってしまう傾向がある。
仕事で取材をする人間としては、
話を聞く相手に対して、必要に以上に気持ちを肩入れするのは、
失格なのかもしれないが・・・。
その後、M子からメールが来た。
『心配かけました。
おかげさまで、娘の手術は成功しました。ひと安心です』
【若い患者の転移は早い?!】
自治体の検査は、受けておくべき・・・
画像は乳ガン検診(マンモグラフィー)のイメージ画像
*自治体では、5年に1回程度、子宮ガン検診と乳ガン検診の無料クーポンを配布している
だが、不安ながらも、早期発見で手術することができたY子は、
不幸中の幸いかもしれない。
続いてのケースは、発見が遅れたB子。
小生が時々、食事に行く店で、
Y子の話をしていたら、30代の若い主人が言った。
この時、小生の他に、客はいなかった。
『実は、商売で付き合いのある人の奥さんが、
その人と、同じ病気だったんです・・・』
30代前半のB子は専業主婦、同世代の夫と、2人の子供と暮らしていた。
子供は、上がY子の子供と同じ、小学校の入学前の幼稚園児。
下の子供は、まだ3歳だだという。
B子は、体調に異変を感じ、病院に行くと、
子宮けいガンは、すでに転移していたという。
それでも、放射線治療や、抗ガン剤を投与し、
医者は最善を尽くしたらしい。
『その時の退院祝いで、家族でウチの店に食事に来てくれたんです。
女性だからか、髪を気にして、頭には帽子を被って、
無邪気に、子供さんが店の中を走り回って・・・』
『こらこら、そんなに走り回ったらダメでしょう』
『そう言って、どこにでもいるような若いママさんみたいに、
はしゃぐ子供さんを、注意してました。
子供さんだって、久々にお母さんに会って、
きっと、嬉しかったんでしょうね・・・。
でも、体はガリガリなのが、
女性に縁遠い俺が見ても、すぐに分かるんですよ。
それを気にして、フワッとした感じのヒラヒラした服を着ていて・・・。
俺が、医者から食べたらダメ!って言われているモノない?
って聞いたら、何もない!って。
何でも食べていいって。
でも、それって、退院したばかりの人なのに、
刺身でも何でも、食べていいって。
ちゃんと治ったんじゃないんですよ!なのに、それって・・・』
体の大きな男が、声を詰まらせ、肩を揺らした。
小生は、無言で聞いていた。
彼にかける言葉が、見つからない。
『すいません。
それから、約3か月でした。
亡くなったんです。
もう、彼(旦那さん)に、かける言葉が無くて・・・』
以上の事から、今回は、
『HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頚ガン』でした。
早期発見で、手術が成功したY子、
体調に異変を感じて、病院に行くと手遅れだったB子。
2人の明暗を分けたものは、いったい、何だったのでしょう?
子供の数こそ、Y子は1人、B子は2人ですが、
それ以外は、2人の女性の年齢差は数歳、共に、同世代です。
奇遇な事に、2人の女性の旦那さんも、30代前半と、同世代でした。
予防する手立ては無いのか?
働く女性のみなさん、職場での『子宮ガン検診』や『乳ガン検診』は、
受けるようにしてください。
専業主婦などの方も、自治体を通じて検査を受ければ、
それほど費用はかかりません。
気になる費用は、自治体によっても違いますが、
集団検診や指定の医療機関で、数千円程度です。
また、20代から40代の、全ての女性に対しては、
自治体から送られてくる無料検査!の通知があると思います。
特に、5年に1回は、必ず通知が来るようです。
自治体では、20歳、25歳、30歳、35歳、40歳になった女性の方を対象に、
『子宮ガン検診』や『乳ガン検診』を受けられる、
『無料クーポン』
が、配布されているようでした。
専門機関のデータを見ると、
こうした自治体の検査で、早期発見されるケースは少なくないようです。
上記のY子のような異形成や早期ガンであれば、
治癒率(治る確率)は高く、約96%だとか・・・。
早期発見を目的とするこうした検診は、確実に成果を上げているようでした。
専門家(医師)は、2年に1回の定期検診を勧めています。
<すすきタルン>
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