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【メイド喫茶オーナー】恋愛は麻雀に似ている



メイド喫茶元オーナーの【女の子のそこのところ】第219回

その昔、ぼくが学生の頃だから、今から30年ほど前だけど、
その頃は、学生とかが雀荘に通って、友達と麻雀をやる、
なんてこと、結構あったんですが、最近の若いヒトは、
麻雀なんかやるのかなあ、と思っていたら、
結構、皆、ルールを知っていたりする。
なぜかと言うと、パソコンやスマホで、麻雀ゲームがあるから、
なんですね。
で、僕は、以前から、思っているんだけど、恋愛っていうのは、
基本、将棋とかより麻雀に似ているなあって。
それはどういうことか?










■実力で勝敗が決まる「将棋」

中学生の頃、うちのクラスで、将棋がものすごく流行ったことがあって、
休み時間になると、皆、将棋、将棋、将棋。
中学生の頃は、頭の働きもよかったので、
一生懸命考えると、まあ、5手先くらいまで読めるようになる。
手先が読めるようになると、将棋ってものすごく面白いんですよね。
そのうち、定石っていう、昔の棋士が開発した手順を覚えてくる奴がいて、
そいつに勝ちたくて、こっちも研究したりしてね。
穴熊とか棒銀とか櫓とかね。
しかし、将棋って言うのは、やったことがあるヒトはわかると思うんですけど、
実力が下の奴が上の奴に勝つことって、まずないゲームなんです。
5手しか読めない奴が6手読める奴には、まず絶対勝てない。
まあ、それだけに、まじめに修行すればしただけ、将棋は強く、
勝てるようになる、ってなもんです。
だから、真面目なヒト向け。努力は必ず報われる。


■最後は運に任せる「麻雀」

その点、「麻雀」はどうかと言うと、たまたま来た配牌がよかった
とか悪かったとか、そのあとの引きがどうとか、
運に左右されるゲーム。
しかし、じゃあ、テクニックとか実力は関係ないのか、というと、
そうでもない。まるっきり運任せでもない。
しかし、麻雀の技量の巧拙っていうのは、やっぱりある訳で、
麻雀に強いヒトと弱いヒトっていうのは、やっぱりある。
でも、強いヒトが必ず勝てるかっていうと、そうでもない。
最後は運任せ、ということもある。
このテクニックと運が微妙に織りなす、勝負のあや、というのが、
麻雀の特長であります。
将棋では、こういうことはあまりない。


■「テクニック」+「運」という構造は恋愛も同じ

で、これって、「恋愛」にも通じることだなあ、と思うんですね。
つまり、「恋愛上手」「恋愛下手」という実力、テクニックの違いっていうのは、
やっぱり存在するんですよ。
さらに、スタート(つまり配牌)が平等ではない。
ということも、「恋愛」も「麻雀」も同じ。
イケメンに生まれるとか金持ちの子に生まれるとかは、
配牌に恵まれている、ということが言えるかもしれない。
でもね、実力とかテクニックとかが優れている奴が、
必ず「恋愛」の勝者になれるか、っていうと、
それも「麻雀」と同じく、そうでもないところがある。
ダメダメな自分でも、たまたま、女性が自分を好きになってくれる、
それも、誰もがうらやむような美女に好かれる、
なんてことがあるかもしれない。
ビギナーが幸運に恵まれて上級者を一発逆転、なんてことが、
「麻雀」にもあるように。
真面目一方に、研鑽を積めば、それだけ確実に成果が上がる
「将棋」とは違う点も、「麻雀」と「恋愛」は似ている。
僕は、一生懸命、皆さんの恋愛テクニック向上のために、
いろいろなことを書いているけど、つまり、「恋愛」とはそういうこと。
真面目一方、努力すれば、必ず成就するってものでもない。
じゃあ、テクニックなんか磨かなくてもいいのか、っていうと、
そうでもない。
テクニックを磨けば、勝つ確率も上がってくる。
まあ、そういうことです。
で、恋愛下手なヒトは、「テクニック」か「運」か、
どちらかの発想しかできないヒトが多いんだな。
「恋愛下手」なヒトは、麻雀をやろう!
って、ちょっと違うか。

ライター:ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、エッセイ「女の子の取扱い説明書」で作家デビュー。主な著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「メイド喫茶元オーナーが教える女の子の取り扱い講座」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」震災、災害時のサバイバル法「ヒロN式サバイバル読本・耐災力」「女の子の取扱い講座」「ヒロN式日本昔話」小説「一休さんと野盗弥太」「僕らの町は」「きょうこさんのブス」「哲人探偵 草倉哲二」「哲人探偵 草倉哲二2ドロシー危機一髪」「犬たちの生活」など発売中。




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