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捕まえたら94歳?!~高齢者盗6割が万引き~




 法務省によると、昨年の高齢者による犯罪の検挙人数は、
4万8637人に上ったそうです。

 これは、全年齢層に占める割合が、
統計を取り始めた1986年以降で、
過去最悪の約16%に上りました。

 高齢者の検挙人数のうち、約6割は万引きだといいいます。
 また、万引き以外も含めた窃盗は、約7割だそうです。


 そこで今回は、
『増える高齢者万引き』についてです。









【自転車のカギをかけ忘れたから?!】




とめてあった自転車で逃げようと・・・
*画像はイメージです




*ケース1・・・健康ドリンク2本で、356円の万引き(70代男)

 警備員が呼び止めると、初老の男はこう言った。

『自転車のカギを、かけ忘れたかもしれないから、
心配になって(店の)外に出たんだ』


 だが、男は、自転車に乗って、走り去ろうとしたところを、
警備員に呼び止められた。

 警備員が追及すると、ズボンのポケットに手を入れたまま、
諦めたように、言い放つ。

『ボーッとしてました、すいません。
 2本(くらいの事)で、そんなにガーガー言わなくても・・・』



 70代だという男は、警備員と店の関係者にお説教された。

 そして、反省しているのか?と問われると、こう返す。

『(捕まった以上?こうして)気の毒な顔をしていても、しょうがないから・・・』

 昼間だというのに、どうやら酒に酔っている様子だ。

 男は、そのまま、警察に引き渡された。

 だが、2時間後、再び店を訪れる。


 すっかり酔いも醒めた様子で、店の人に謝った。
『すいませんでした。
 自分の気が済まないので、お金を払うわ・・・』


 ところが、その言い方が馴れ馴れしいらしく、
店の人に、再びお説教された。

『友達じゃないんだから、そんな話し方をしないでほしい』

 やがて70代の男は、金を払って商品を手にし、店を後にした。



【捕まえてみたら94歳?!】




高齢者窃盗事犯は、増える傾向にあるという・・・
法務省 法務総合研究所のデータより




*ケース2・・・健康ドリンク3本で、265円の万引き(94歳男)

 スーパーが開店して、間もない午前中、ひとりの高齢者が、万引きで捕まった。

『いやあ、魔がさして・・・』

 悪びれずに言う。
 年齢は、94歳だという。

 持参した袋に、商品を入れて持ち去ろうとする手口は、
用意していたようにも思える。

 男は、握り寿司のパックはレジを通し、購入していた。
 たしなめるように、警備員が言う。

『お寿司は買ってくれたんだから、
コレ(万引きした商品)も、買ってくれれば良かったのに・・・』


『これから、芝居を見に行くついでに、つい・・・。
 実は、持っているお金を、減らしたくなかったんです』


 何と身勝手な言い分だろう。
 店員の通報により、男は検挙された。



【腹が減って・・・】




お金も無く仕事も無くて・・・つい



*ケース3・・・大福とドーナツで196円の万引き(60代男)

 大福とドーナツを、ジャンパーのポケットに入れて店を出ようとした男がいた。

 それを、警備員が呼び止める。

 男は、ココ数日、何も口にしていないようで、
力が抜けたらしく、その場に座り込んだ。

 聞けば、ドヤ街で暮らしているという。

『出来心で・・・、すいません』

 そう言って、関係者の前で、土下座した。

 男の話にによれば、行政が与えてくれる掃除の仕事で、
5千円程度(日当)の収入が、あるという。

 だが、その仕事も人気があり、競争率が高く、
週に1回程度しか、雇ってもらえないらしい。

『明日になれば、(掃除の仕事があるので)5千円入るんです』

 男の所持金は、0円だった。

 その店では、全ての万引き犯を警察に引き渡す方針らしいが、
同情した店の人が、言った。

『本当は、犯罪だからダメなんだよ。
 勘弁できない。
 でも、今回だけ・・・、特別だよ!』


 そして、続けた。

『(何も食べずに)ガマンできる?』

 店の人は、男の空腹を察して、
今回だけ特別に、後で代金を払う約束をし、
男に商品を持たせて、帰した。

 男は、店員や警備員に、何度も頭を下げて、礼を言った。


 その翌日、掃除の仕事を終えたのであろうか、
男が来店し、前日の商品の金を払う。

 そして、その日、自らが食べるであろう、食品の買い物をし、
店を後にした。



 以上の事から、今回は、
『増える高齢者万引き』でした。


 窃盗罪に罰金刑の新設などが盛り込まれた改正刑法が、
平成18年に、施行されました。
 それまでの刑法では、窃盗罪に罰金刑はなく、懲役刑のみでした。

 これより以前は、懲役刑のみだったため、
被害金額が少額なケースでは、
通報する店側も、検挙する当局側も、
『起訴までは無理かな?』という風潮が、あったようです。

 つまり、『被害額が少ないから』『初犯だから』との理由で、
起訴されることなく済んで(起訴猶予処分など)しまうケースが、
少なからず、あったようです

 ですが、罰金刑が新設されたことにより、
通報する店側も、検挙する当局側も、
以前より、積極的になっているようでした。

 例えば、上記の検挙された人たちは、よほど悪質なケースで無い限り、
罰金刑かもしれません。

 ですが、それは前科です。


 そして、当たり前の事かもしれませんが、
万引きは犯罪です!!


 2千人以上の万引き犯を捕まえた警備員は、言います。

『94歳というのは、自分が捕まえた人の中でも、最高齢です。
 でも、万引きの理由が、
持っているお金を減らしたくない!というのは、自分勝手ですよね・・・。

 また、所持金0円の男性みたいな人(ケース3)は、多いです。
 最近は、本当にお金が無くて万引きする人が、増えているんです。
 犯罪をする前に、もっと他に、することがあったんじゃないか?
と思うんですよ。
 そういうのを見ると、せつないです』




 世知辛い世の中!と言ってしまえば、それまでですが・・・。


 それにしても、94歳の万引き男には、驚きました。



 <すすきタルン>



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